スペインに住むこと一年が経ち、友達八人と「インターナショナルスクールだ」ってことをいかして、それぞれが住んでいた国で使うお金を少しずつ持ってきてお金を交換しようよということになった。 （91字）

　

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三年間住んでいた。スペインから帰ってきて妹が通うことになった幼稚園はキリスト教の幼稚園で、そこは時々みんなに聖書の一文が書いてある、「聖書のカード」を配るそうだ。妹は聖書のカードに書いてある言葉の意味がまだ理解できないからもらったカードは毎回私にくれる。私はその言葉を読むとその言葉が毎回、心にしみる。けれどもう妹は今春、小学校一年生に上がり私と弟と一緒に小学校に行っている。私は思った、「聖書のカード」はもう、もらえないかもしれない。けれど将来、まだまだこれからも集められるものを集めたことがある。
　先ほど説明したように、私たちは三年間スペインに住んでいたことがある。私が通っていた学校はインターナショナルスクールで、いろんな国から子供が集まる学校だ。私みたいに、日本人もいればイギリス人やアメリカ人もいるし、もちろんスペイン人もいる。スペインに住むこと一年が経ち、友達八人と「インターナショナルスクールだ」ってことをいかして、それぞれが住んでいた国で使うお金を少しずつ持ってきてお金を交換しようよということになった。みんなで考え、お金の問題にならないように一円でもいいからほんの少しにしようということになった。（日本ではたいてい、小学校にお金を持ってきてはだめだという決まりがある。しかしスペインでは、「学校は責任を取らないかわりに、学校にお金を持ってきても良い」という決まりがある。）結果、９か国のお金を交換し合うことができて、日本、スペイン、イギリス、フランス、アルゼンチン、ボリビア、カナダ、アメリカ、ブラジルのお金が参加した。集めたお金は今でも、傷一つ付けずにおいてある。この経験を通して、「集める」ということはみんなと協力して実行することもできるということが分かった。
　父がまだ小学生の頃、ドラゴンボールという漫画が流行っていたらしい。そこで父が集めていたのは「ドラゴンボールのめんこ」だ。そのめんこはポテチと一緒についてくるものだとはだれでも知っていることだ。けれどもっと驚くことがあった。なんと、このめんこを集めていたのは、父の友達のほとんどだったということだ。時には、めんこだけのためにポテチを買ったともいう。こんなもったいないことをして、約200枚ものめんこを集めることができたという。私は本当に面白くてめんこい話だと思った！父の話を聞いて、「努力して集める」ということは一生の思い出に残ると思った。
　「協力する」と「努力する」そして「集めたものを大切にする」ということは人間にとって人生と心の成長に欠かせないものである。時には「集める」ということだけにお金を使ったりもする。そして時にはみんなで協力して集めることもできる。そして何より、スペインに行き、三年間インターナショナルスクールに通ったことは私の人生を変えてくれたものだと思っている。