僕は忘れてしまったが、運動会の前にテレビで速く走るコツを見て、 家の前の道路でスタートダッシュや、走るときの姿勢を練習していたとお母さんに聞いた。 （73字）

　

　「一位青組二位赤組三位黄色組でした。」
「よっしゃー」
僕は足が遅いけれど、小学校の運動会の徒競走で一度だけ一位になったことがある。
　僕が二年生の時だ。僕は忘れてしまったが、運動会の前にテレビで速く走るコツを見て、
家の前の道路でスタートダッシュや、走るときの姿勢を練習していたとお母さんに聞いた。だからその年は一位になれたのだとお母さんは言っている。けれど僕はそう思わない。どうしてかと言うと、僕が一位になれたのは、一緒に走っていた人たちが、たまたま調子が悪くて思うように走れなかったからだと、僕は思っている。一位になった時はまるで陸上金メダリストのウサイン・ボルトになった気持ちになった。
　僕は他にも一位になったことがある。僕は、千葉県のマザー牧場で、子豚のレースと言うレースに出場したことがある。そのレースは名前通り子豚が走ってゴールを目指すレースだ。子豚がはしらなかったらブタのおしりをたたいてまた走らせてゴールにたどり着く。僕はどうしてもこのレースに出たくて三〇分も前から待っていた。そしてレースの出場選手を決めるときに手をあげたら係りの人が当ててくれた。僕はそのレースの時に子豚の調子が良くてタイヤのところで一回突っかかったけどそこでしかおケツをたたかないでそのまま一位でゴールインした。本当は何度もたたこうとしたけれどブタが早くて空振りしていた。終わった後に係りの人からインタビューを受けた。その時は一位になれるなんて思ってもいなかったから突然のことでびっくりして固まってしまった。他にも今年はリオオリンピックがあってたくさんの選手が金メダルを取っていてすごかったと思う。特に体操の団体はとてもいんしょうにのこった。けれど、さおり選手が銀メダルだったのは悔しいと思う。
　みんなは努力して一位になるけれど、ぼくが一位になれるのは運のおかげだという事が分かった。今考えてみるとみんなが努力しているのに僕だけうん任せで僕はずるいと思う。