夜が明けて、リビングに行って私がゆっくりしていると、お母さんが来て、 「全部、外に出ている物、塩っぽいね。」 と困った顔をしました。 （67字）

　

　私が心にのこっている朝は、台風がきた朝です。その前の夜は、「ゴーゴービュービュー」する風の音がうるさくて、夜中に起きてしまいました。そしてその後私はお母さんとお父さんがねている部屋でいっしょにねむりました。
　夜が明けて、リビングに行って私がゆっくりしていると、お母さんが来て、
「全部、外に出ている物、塩っぽいね。」
と困った顔をしました。今度はお兄ちゃんが来て、
「外、大変なことになってるよ。」
とまるでこんなこと初めてだと言うような顔をしていました。だから私は、
「えー！じゃぁちょっと見てくる！」
と階段をかけおりました。下に行ってみると、お兄ちゃんの言う通りでした。駐車場の屋根は黒いわくで正方形にしきられているのですが、その内の後ろの四マスが割れて門の家側に落ちていたのです。お母さんによると、他の所にも、ささっていたのがあったみたいですが、近所には飛んでいっていないそうなので良かったなと思いました。
　お母さんが心に残った朝は、大雪が降った時だったそうです。子どものころは雪遊びができるからワクワクしていました。けれども、大人になると雪かきしなくてはいけないので「チェッ」と思っていたそうです。でも、子供たちは喜ぶなと思っていたそうです。子供の事まで気づかってくれたんだなと気づきました。
　いつもはゆったりしている朝だけど、こんなすごく強い台風が通り過ぎるだけでも、こんなにも忙しいものなんだなと思いました。