まして、ヒトからヒトへ血液を吸うたびに、病原体を持っていたヒトのウイルスなどを媒介するとなれば，それがコダカアカイエカやハマダラカに限られるといっても蚊全体が悪者にされてしまいます。 （91字）

　

一匹の蚊が吸う血の量は、わずかです。それでも刺されれたら不快ですから追い払われます。まして、ヒトからヒトへ血液を吸うたびに、病原体を持っていたヒトのウイルス（日本脳炎ウイルスとかマラリア原虫）などを媒介するとなれば，それがコダカアカイエカやハマダラカに限られるといっても蚊全体が悪者にされてしまいます。蚊の方はは、十分に血を吸うと、血液を溶かす物質を持っている液も出さなくなり飛び去りますから、途中でたたかずに血を分けてやったほうがかゆみは少ないのです。病気のもとがないかぎり、蚊は、決して、こわい虫でもなんでもありません。恐ろしいのはよごれた環境のほうでしょう。

「蚊は、いい虫？悪い虫？」
と、母に聞かれた。そして私は、
「蚊は、悪い虫だ！」
と迷わず答えた。その理由は、三つある。
一つ目は、蚊は、ウイルスを持っている。そして、血を吸うことで、病気がうつる。例えば、日本脳炎やデング熱だ。どんな病気かよくわからないけれど、天狗になったりするのかな？日本脳炎はうつると死ぬこともあり、どちらも怖い病気らしい。だから私はこの間日本脳炎のワクチンを打った。
二つ目は、許可なしに勝手に血を吸われることだ。吸うならきちんと聞いてほしい。でももし私は動物や虫とかと話せる人になったら“パチン”と叩きつぶす前に「勝手に吸わないでくれ」と説得したい。私は蚊なんてこの世から消えてしまえ~！」と思った。蚊は
、何のために生きているのだろう？
ただ蚊は、人の血を吸って病気をうつしているだけじゃないかと思った。
母からこんな話を聞いた。もし蚊がいなくなったら．．．チョコレートが食べられなくなる。
私は、よく意味が分からなくて「？」と首をかしげた。
蚊はカカオの受粉を助けている。だから蚊がいないと、カカオの実が取れなくなる。もし、蚊がいなくなったらチョコレートが一粒十万円ぐらいになってしまうそうだ。
蚊がいなくなると、蚊を食べるクモやトカゲ、カエルなどがいなくなってしまう。川も茶色くなり、自然が汚れ、人間にとって住みにくい街となる。だから、クモやトカゲ、カエルがいなくなるよりも蚊に刺されるほうがましだと思う。
もう一度母に、
「蚊はいい虫？それとも悪い虫？」
と、聞かれた。
私は、
『蚊は素晴らしい虫だ！』
とすぐに答えた。