●総合 84 点 

字  数 1120 字 思考語彙 57 点  (16 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 103 点  (120 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 100 点  (187 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙57




































































100
知識語彙103
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ◎文の流れがリズミカルです。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
 △中間の長さの文が多く長い文と短い文がやや少なめです。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

0815101107071111041211061113051107100913111309080908


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
51 いる。
62 ある。
44 のだ。
51 いか。
27 題だ。
29 とだ。
40 きた。
45 のだ。
21 した。
49 んだ。
46 いた。
24 訳だ。
42 った。
52 いる。
19 ろう。
47 ない。
38 とだ。
49 った。
41 ない。
51 まう。
66 くる。
46 った。
48 する。
43 ない。
54 ない。
31 題だ。
66
62
54
52
51
51
51
49
49
48
47
46
46
45
44
43
42
41
40
38
31
29
27
24
21
19

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
テレビのCMは数十秒という窮屈な時間内で商品の魅力を伝えなければならず、宣伝手段として向いていないのではないかという気さえしてくる。 (66字)
 

【本文】
 広告は商品を説明するためのものであるべきなのに、近年では広告がひとり歩きしてしまう傾向が強まっている。他の商品との差異を少しでも広げようと、ロケ地やレトリックなどに趣向を凝らしすぎて何の広告か分からないようなものもざらにある。例えば、最近驚いたのは銀行のCMなのにイチローが出てきて、白い迷路を探索しているものだ。有名なキャストと斬新なスタイルは確かに目を引きつけるが、本来の目的から大きくそれてしまってはいないか。このように、奇抜な広告に頼らざるを得ない社会は問題だ。
 その原因は第一に、商品の平準化が進んでいるということだ。戦後、日本はひたすら商品の性能向上に努め、先進国に追いつこうと努力を注いできた。技術が高度化した結果、必然的に商品の差異がなくなり広告に頼りきりの状況が出来上がったのだ。例えば、数十年前まではポケベルが存在した。ポケベルは、当時は画期的な道具であり、どこにいても連絡を取り合えるということで大きな反響を呼んだ。極めて簡易なメッセージしか送れなかったため、自由に話せる固定電話と用途を分けて使われていた。この2商品には明確な差異が表れていたという訳だ。ところが、急速な技術の進歩により、携帯電話が二つの長所を兼ねるようになってしまった。現在では、ほんの十数年の間で携帯電話はスマートフォンへと進化し、時計や地図やカメラの役割まで奪っている。これは、商品の均一化の最たる例だろう。今後も技術の向上と共に次々とモノが統合されていって、さらに明確な違いが消えていくかもしれない。
 第二の原因は、インターネットの普及によって広告の必要性がなくなったことだ。今やネットのあちこちに商品の口コミが散らばっており、知りたくなくても評判が入ってくるようになった。企業による商品のPRよりも、個人の評価の方が正確かつ実用的であることは少なくない。仮にCMに影響されて商品に興味を持っても、みんなの評判が気になって結局はインターネットで調べてしまう。テレビのCMは数十秒という窮屈な時間内で商品の魅力を伝えなければならず、宣伝手段として向いていないのではないかという気さえしてくる。巨大な恐竜は急激な環境の変化に対応できずに滅び、小回りの利く小さな哺乳類が生き残っていった。これと同様に、私はCMがインターネットの登場という環境の変動によって衰退しているような気がする。
 確かに、消費者をとらえるためにCMが奇抜化してしまうのは仕方のないことかもしれない。しかし、奇抜さによって差異を際立たせようとするあまり、かえって商品の平準化が強調されている気がしてならない。広告に依存して、商品の魅力や提案力が失われている社会は問題だ。

原文   森リン ベスト5