●総合 86 点 

字  数 1079 字 思考語彙 61 点  (19 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 95 点  (103 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 93 点  (164 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙61
































































93
知識語彙95
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 △もう少し文章の中心をしぼっていきましょう。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

1607110807111012080607181306130516080706030612080910


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
54 する。
38 きた。
49 ある。
34 題だ。
29 とだ。
50 ある。
46 ちだ。
56 まう。
31 まう。
22 いる。
23 ろう。
74 いる。
48 える。
30 とだ。
61 ない。
21 ツだ。
64 いる。
37 しい。
35 いる。
34 うだ。
43 れた。
32 ある。
38 ある。
38 いる。
33 ない。
55 きだ。
74
64
61
56
55
54
50
49
48
46
43
38
38
38
37
35
34
34
33
32
31
30
29
23
22
21

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
国民全体に数字を用いて均一化することで、本人確認などの手間が大幅に省かれて非常に便利ではあるが、そこには個性よりも合理性を重視する姿勢が表れている。 (74字)
 

【本文】
 近年は技術革新を経て、物を簡単に大量生産できる体制が整ったことで、消費第一主義の風潮が高まっている気がする。それに伴って、スポーツなどの文化的なものの在り方も問われるようになってきた。一方で、私たちの中にはまだ生産第一主義が残っており新しい体制についていけていないことも事実である。このように、私たちの社会がいつまでも豊かな消費をできないのは問題だ。
 その原因は第一に、効率の考えが根付いているということだ。日本人はマイペースに生きているように見えて、意外と日常の随所で効率の追求に呪縛されていることがある。例えば私自身も、新聞を読むのは時間がかかってしまうためネットニュースで済ませてしまいがちだ。新聞にある情報の方が信用できる上に語彙も豊富であると分かっていながら、ついつい時間がもったいないと感じてしまう。特に何も予定がないときもそうで、質よりも手軽さを取ってしまう。同じ傾向は、社会全体にもたくさん潜んでいる。最近できたマイナンバー制度は、最たる例だろう。国民全体に数字を用いて均一化することで、本人確認などの手間が大幅に省かれて非常に便利ではあるが、そこには個性よりも合理性を重視する姿勢が表れている。時代が進み、単純な早さでは人間がAIにかなわなくなった今、新しい価値観が求められていると考える。
 第二の原因は、まだ豊かに消費することに慣れていないことだ。目標が明確で方向性が分かりやすい生産第一主義と異なり、抽象的で捉えにくいのであるべき姿を常に模索していかなくてはならない。それがよく現れているのは、芸術スポーツだ。芸術スポーツは比較的歴史が浅く、記録の更新を追い求める従来のスポーツとは違い、表現力を競うという豊かなスポーツを理想としている。だが、表現力という数値で測りにくいものを扱うためルールをつくるのが難しい。その証拠に、フィギュアスケートは芸術点のつけかたを何度も変更している。ジャンプやスピンの細かい点数のルールは一年に2回も改正されるようだ。シンクロナイズドスイミングも、2017年にアーティスティックスイミングへと改名された。このような大きな変化が見られるのは、芸術スポーツならではである。今の社会も同様で、消費主義社会のよりよいルールを常に模索していく必要がある。
 確かに、生産から消費へ、競い合いから美しさへと確実に価値観は変化している。しかし、まだ効率性を追求する戦前の文化の名残があるのも間違いない。豊かな社会とは、消費を責めるものではなく消費を楽しむものであるように、合理化精神の貧しさを見直していくべきだ。

原文   森リン ベスト5