●総合 84 点 

字  数 1090 字 思考語彙 61 点  (19 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 89 点  (91 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 103 点  (196 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙61






























































103
知識語彙89
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

0714090908111110041402100707061206150912141609080509


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
35 いる。
62 する。
45 ない。
34 題だ。
28 とだ。
35 いた。
44 った。
57 いく。
22 った。
71 った。
14 うか。
47 ない。
38 ある。
23 きだ。
29 とだ。
45 いる。
28 ある。
59 難い。
39 ある。
53 いか。
59 った。
71 らだ。
47 ない。
33 ある。
24 けだ。
44 題だ。
71
71
62
59
59
57
53
47
47
45
45
44
44
39
38
35
35
34
33
29
28
28
24
23
22
14

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
林忠正は、時代遅れになった浮世絵を海外に持ちこむことでそれを文化として確立したし、能や狂言が残っているのもそれぞれに良さが見いだされたからだ。 (71字)
 

【本文】
 日本人は昔から、日本よりも欧米の方が優れているという偏見を持っている。例えば、食事では肉が主体である欧米諸国をぜいたくだと言ったり、スポーツでは最初から引け目を感じて力が出し切れなかったりする。このような悪習は、独自性を奪うばかりか国家のとしての日本の価値を下げることになりかねない。むやみに欧米のやり方を信じ、日本の伝統を軽んじるような社会は問題だ。
 その原因は第一に、隣の芝は青く見えやすいということだ。中学校の頃、友達にとても頭のいい人がいたが、ある通信教育をやっていた。自分には、その通信教育が万能のように思えたので、親に何度も頼んで遂に始めることになった。これで学力が上がると思って、最初の方は真面目にこなしていたものの、数か月後には飽きてしまってどんどん溜まっていく。最後には、中途半端な状態で退会してしまった。友達の根気強さが学力向上につながっていたのを知るとともに、何事も背景を理解しなければ、空回りして無駄なだけであると痛感させられる出来事だった。日本も同様ではないだろうか。欧米と日本における表面上の差だけにとらわれてしまい、肝心である背景の部分を全く理解していない。環境が異なるのに、形式的な模倣をしたところで邪魔な付け焼刃となるだけである。隣を見る暇があるなら、自分の芝に徹するべきだ。
 第二の原因は、日本の良さや魅力を広めようとしないことだ。島国として育った日本は、独自のわびさび文化などが発達し、外国人からも高い評価を受けている。にも関わらず、日本を売り込むことに何となく受動的である。例えば、和食は無形文化遺産に登録されるなど日本人が誇りを持つ文化の内の一つだが、日本が能動的に広めたものとはいい難い。いわば来日した外国人たちに触発されるような形で、海外進出を果たしただけである。常に欧米の顔色を窺わないと自分たちの国に自信が持てないのでは、それを伝統と呼ぶことはできないのではないか。かつて鎖国が終わったばかりで海外に対して対抗心があった時代は、日本のものを何とか残そうと海外に広める動きが盛んだった。林忠正は、時代遅れになった浮世絵を海外に持ちこむことでそれを文化として確立したし、能や狂言が残っているのもそれぞれに良さが見いだされたからだ。今日の日本も受け身の姿勢をやめ、真似されるのではなく真似させるような形を作らなければならない。
 確かに、柔軟に他国に合わせるというのも一つの発展の仕方ではある。しかし、根拠の伴わない模倣では空回りするだけだ。文化は他国ではなく自国で生きるものであるように、日本の伝統を軽んじるような社会は問題だ。

原文   森リン ベスト5