●総合 90 点 

字  数 1144 字 思考語彙 63 点  (21 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 90 点  (93 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 89 点  (150 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙63































































89
知識語彙90
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ◎文の流れがリズミカルです。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

1006121407070813191010111107160511120513071108061209


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
45 くる。
25 ある。
47 多い。
55 える。
24 題だ。
29 とだ。
47 った。
51 のだ。
87 えた。
49 ない。
47 いる。
51 ない。
32 いう。
39 いか。
58 なる。
29 とだ。
43 思う。
56 する。
22 ある。
53 いた。
32 いる。
43 ない。
37 いう。
33 ある。
52 ある。
53 題だ。
87
58
56
55
53
53
52
51
51
49
47
47
47
45
43
43
39
37
33
32
32
29
29
25
24
22

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
私も、LINEのビデオ通話を何度も友人と試したことがあるが、普段から慣れている目と目のコミュニケーションではなく、カメラを隔てた視線のやり取りになるので無機質な感覚を覚えた。 (87字)
 

【本文】
 社会で生きていくためには、他人が感じる痛みを想像したり感じたりすることが必要になってくる。それは時には物理的な痛みであり、心の痛みでもある。しかし、最近起こっている凶悪事件を見る限りおよそ他人の苦痛を考えているとは思えないものが多い。例えば、近年問題になっているいじめは心の痛みに鈍感になっている子供たちの問題が、まさに表面化したものといえる。このように、人の痛みを想像できない社会は問題だ。
 その原因は第一に、人との関わりが薄れてきたということだ。インターネットが普及し、実際に対面しなくてもコミュニケーションを取ることができるようになった。これに伴って、オンラインでの会話も主流になりつつあるが、異なる空間同士の対話は何となく味気ないものだ。私も、LINEのビデオ通話を何度も友人と試したことがあるが、普段から慣れている目と目のコミュニケーションではなく、カメラを隔てた視線のやり取りになるので無機質な感覚を覚えた。顔を合わせる必要がなくなった現代だからこそ、積極的に人との関わりを増やす努力をしなくてはならない。
 ところが、コロナウイルスの拡大によって政府は逆に人との関わりを減らしていくように求めている。感染をこれ以上広げないためには必要不可欠な自粛であるとはいえ、人間性に悪影響を与えることは間違いない。既に、孤独と変化のない生活に耐えかね、精神を病む人もいるという。病気にかからないように打ち出した政策が病気を呼ぶようでは、本末転倒ではないか。このような事例からも学べるように、人との関わりが希薄になれば精神が不安定になると同時に、人の心情や感覚にも鈍くなる。
 第二の原因は、子供たちが過保護にされているということだ。子供たちの心の成長は、親による叱責と愛情のどちらが欠けても円滑に進まないものだと思う。叱責だけの親もよくないが、モンスターペアレントという言葉があるように子供を甘やかしすぎる親が増えている気がする。その根底にあるのは、核家族化や少子化である。ちびまる子ちゃんの一家を見てみればわかるように、昔は祖父や祖母が優しく両親は厳しいという形態が整っていた。しかし、核家族化によってこれが崩れて均衡がとりにくくなっている。また、単純に子供の数が少なくなったことで発生した余裕が、裏目に出ているのかもしれない。少年犯罪の中には、親に怒られたいという気持ちから発生したものもあるという。子供のために、親は必要であれば遠慮なく厳しい叱責をするべきである。
 確かに、他人の痛みを感じるというのはそれぞれが異なる感覚神経を持っている限り不可能だという見方もある。しかし、痛みとは抱え込むものではなく分かち合うものであるように、人の苦痛を感じられないような社会は問題だ。

原文   森リン ベスト5