●総合 80 点 

字  数 886 字 思考語彙 51 点  (11 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 91 点  (95 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 88 点  (146 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙51




























































88
知識語彙91
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ◎文の流れがリズミカルです。
 △もう少し文章の中心をしぼっていきましょう。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

081108131104121018070509060709101612100716


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
37 ある。
46 ない。
38 れる。
51 切だ。
37 いる。
11 何か。
52 ある。
46 うだ。
65 った。
34 った。
19 立だ。
42 った。
33 った。
33 うか。
44 れる。
44 ある。
70 まう。
49 ある。
44 きだ。
30 ある。
57 思う。
70
65
57
52
51
49
46
46
44
44
44
42
38
37
37
34
33
33
30
19
11

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
自分が適量を買えば、他の人も買うことができるという思いやりの発想ではなく、自分の利益だけにとらわれて結局は買い込むという結論に達してしまう。 (70字)
 

【本文】
 合理化が進んでいる今の社会では、抽象的なものを排除しようという風潮がある。例えば、どこのコンビニストアに行って何を買っても大抵はマニュアル通りの同じ対応しかされない。袋がほしいかやポイントカードを持っているかなどは、ほぼ毎度のように訊かれる。定型の文言をただ繰り返すのではなく、日本人のおもてなし精神を活用して客の需要を常に考えることが大切だ。今日の社会では、こういった人の心を軽視されており大きな問題に発展している。では、その原因は何か。
 第一に考えられる原因は、日本が戦後のモノ不足の時代から急速に立ち直ろうとしたという歴史的な背景である。私の母親が子供のときは、地域社会が機能しており集団で協力するという姿勢が貫かれていたそうだ。しかし、急速な経済発展の影響をうけて集団で助け合う文化がだんだんと薄れ、その代わりに個人それぞれを尊重する体制へと変わっていった。それとともに、家族は核家族化が進み、地域コミュニティも崩れていった。その最たる例が、デイサービスの成立だ。デイサービスはお年寄りを預ける施設で、昔は支え合いで事足りたため必要にならなかった。それが今日では、多くの人にとって不可欠なものへと変化してしまった。日本は経済の発展の代わりに、心の温かさを失ってしまったのだろうか。
 第二の原因としては、金銭的に換算される価値が優先されるという社会的な背景が挙げられる。コロナウイルスによって発生している品薄も、人々が物やお金に心をとらわれている証拠である。自分が適量を買えば、他の人も買うことができるという思いやりの発想ではなく、自分の利益だけにとらわれて結局は買い込むという結論に達してしまう。こうした緊急事態にこそ、国民全体が協力していく姿勢が大事であるが、心の貧しさが現れる機会でもある。金銭よりも大事なものがあるという考えに立ち直って、助け合いの精神を今一度考え直すべきだ。
 確かに、物質的な豊かさは人間生活の基礎としては重要である。しかし、真の豊かさとは富と名声ではなく人の心のつながりであるように、私は心を軽視する今の風潮は大きな問題だと思う。

原文   森リン ベスト5