「オリジナルは古いものではなく一番最初の成功例だ。」という名言もあるように、原形のものを古いものだからと見放すのではなく今も未来も変わらない最初の成功例だと認識し、見捨てないことが大切である。 （96字）

　

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それを超えた「作品」を全身耳となって聴きとおすことにある。しかし、最近では企業の文化戦略によって十五秒のコマーシャルに用いられている。これは、人々が十五秒ぽっきりという異端の聴き方がその人たちの心の間隙をついた、という一面があったのが原因なのだろう。この文章を読み、私は何事も軽薄短小して一つ一つの物のオリジナルを忘却するのではなくそれらを大切にして生きていくべきだと思案した。
その方法一つ目は、原形の良さを見つけることだ。物事の良さはそれぞれの魅力であり、また人々がその物をそれぞれに合った方法で活用する理由でもある。だから、オリジナルのものも、良さを見つけ出せればその物を用途に合って活用することが出来る。私も、本の良さに気付き、要約の量では物足りないと思ってしまった経験がある。私にとって本は嫌いな部類に入り、読むことを毛嫌いしてきた。理由は単純明白、あの長い量の文章を読む間にほかにできることがあると思っていたからだ。しかし、母に勧められ渋々読んだ本がある。それは佐藤多佳子さんが書いた「一瞬の風になれ」という本でその内容はある少年の陸上部物語だ。最初のころ私は身が入らず、とりあえず読めば良いやと思い文字を目で追っていった。しかし、物語が進むにつれどんどんと面白くなっていき、一週間足らずで読み終えることが出来た。そして読み終えた後、内容を教えてくれと母に聞かれたが、私は読んだ方が早いというほど話せる内容がたくさんあった。だから、原形の良さを見つけることはオリジナルを大切にしていくために大事だと思う。
また二つ目の方法は、便利さばかりに目を向けないことだ。物事が軽薄短小になる理由、それは利便性にある。しかし、それと同時に失うものもある。だが、社会はそんなことなど気にせず、切り落とせるところは切り落とし、とにかく便利さに重視した思考になっている。例えば、カップラーメン。これは、時短、楽という面でラーメンを食べに行くよりも優れているが、健康、美味しさという面では劣っている。また、小型ロケットSS-520 も軽量化により耐久性が失われ、飛行中の振動により電線が断線したことがある。このように利便性を追求したための欠点も多々ある。だから、この思考を変革することによりオリジナルに目を向けることが可能になるだろう。
確かに数多のものを軽薄短小にし、世の中へ浸透させるのは良い。しかし。「オリジナルは古いものではなく一番最初の成功例だ。」という名言もあるように、原形のものを古いものだからと見放すのではなく今も未来も変わらない最初の成功例だと認識し、見捨てないことが大切である。世の中生きていれば失敗もあるだろう。その時、成功例を見てもう一度挑戦することも出来る。だから、私は何事も軽薄短小にせず一つ一つの物のオリジナルを大切にして生きていくべきだと思案した