●総合 79 点 

字  数 907 字 思考語彙 53 点  (13 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 105 点  (124 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 114 点  (232 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙53


































































114
知識語彙105
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
 △中間の長さの文が多く長い文と短い文がやや少なめです。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

16021205120708060412071704111304090913130905131111


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
61 った。
14 現代。
44 える。
23 ある。
47 した。
26 った。
35 ろう。
53 いる。
50 ける。
29 ある。
56 った。
17 ある。
45 ない。
42 ない。
19 ろう。
32 ある。
36 ない。
42 いる。
42 った。
37 のだ。
24 ある。
45 ない。
45 うか。
39 ある。
61
56
53
50
47
45
45
45
44
42
42
42
39
37
36
35
32
29
26
24
23
19
17
14

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
1980年代後半から90年初頭、バブル期の日本にはドイツと比べ、労働、文化生活、家族団らんの3つが併存する余地がなかった。 (61字)
 

【本文】
 1980年代後半から90年初頭、バブル期の日本にはドイツと比べ、労働、文化生活、家族団らんの3つが併存する余地がなかった。翻って、2010年代の現代。日本にも労働時間を減らし、文化的生活や家族団らんを楽しむ風潮が広がっているように思える。
 第1の要因は、経済成長が止まったからである。1973年のオイルショックで高度経済成長が止まり、91年のバブル崩壊で経済成長自体が頓挫した。今日より明日の方が物質的に豊かになる時代は終わった。そうであるなら「今、ここ」を楽しもうと若者たちが考えるのは当然だろう。実際に内閣府の2010年度「国民生活に関する世論調査」で20代の70.5%が現在の生活に「満足」している。これは経済が発展しない世の中でも、ほどほどに働いて別のことで充足感を得られる人が多いことを裏付ける。
 第2の要因は、日本企業の意識に変化が起こったからである。長時間労働を支えていた終身雇用が崩れつつある今、企業は社員に「なぜ長時間働かせるのか」理由を説明できなくなった。大企業が簡単に倒産する時代である。「生活の大部分を会社のために捧げよ、その代わり、あなたの生活を生涯保障する」とは言えない。その結果、長時間労働の解消をうたう国の政策「働き方改革」に対し、企業は反発できない。もちろん、面従腹背の企業は多いだろう。だが、時間を重ね少しずつ労働時間を減らす方向に向かうはずである。
 確かに、「仕事が自分の生活のすべて」と言う生き方には魅力を禁じ得ない。民俗学者宮本常一は著書「忘れられた日本人」で故郷・周防大島の田植えの話を記している。それは「田植えの時期になると、唄が上手な男があちこちの畦で太鼓を叩いて唄をうたった。早乙女もそれに合わせて歌い、調子もよくなり仕事がはかどった」というものだ。仕事と生活が一致していた、昔ならでは光景である。だが仕事の機械化・細分化が進んだ現代、宮本が出会った農民のような働き方のできる人は少ない。仕事の中に生活があり、生活の中に仕事がある生き方を、いったいどれだけの人ができるだろうか。だからこそ今を生きる私たちは、時代に合わせた最適な働き方を模索する必要がある。

原文   森リン ベスト5