●総合 80 点 

字  数 1014 字 思考語彙 46 点  (7 個)
--------------------------------
-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 79 点  (72 種)
----------------------------------
-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 87 点  (143 種)
------------------------------------
-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙46

























































87
知識語彙79
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
 △文の長さの平均がやや短めです。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

080506041205130510060607051209061004090804080708100712121209


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
30 えた。
25 った。
21 思う。
10 いだ。
45 しい。
18 った。
69 った。
22 った。
44 った。
29 きた。
22 いる。
32 りた。
21 いた。
50 ろう。
35 ある。
28 した。
41 れた。
17 じだ。
34 んだ。
34 いる。
13 ある。
32 めだ。
32 めだ。
40 いる。
43 ない。
20 思う。
44 った。
58 った。
52 った。
49 った。
69
58
52
50
49
45
44
44
43
41
40
35
34
34
32
32
32
30
29
28
25
22
22
21
21
20
18
17
13
10

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
下の方には足をかける枝がなかったので、父に手伝ってもらいながら、枝分かれしているところまでたどりついたが、幹にしがみつくのがやっとだった。 (69字)
 

【本文】
 「かさっ、かさかさっ。」
耳元で葉のこすれ合う音が聞こえた。木の上に立っていると考えるだけで、とても怖かった。それは父の血を引いているからだと僕は思う。父は木登りが嫌いだ。木に登る前に、どうやって降りよう、と考えてしまい、結局、木に登らずに終わってしまうらしい。
 谷汲にある公園のクスノキに登った。下の方には足をかける枝がなかったので、父に手伝ってもらいながら、枝分かれしているところまでたどりついたが、幹にしがみつくのがやっとだった。その後、弟がもっと高いところに登っていった。すると、怖いという感情よりも悔しいという気持ちの方が強くなり、弟と同じところまで登った。達成感とともに、今までおさえていた恐怖が急におそってきた。下を見ると、母が心配そうな顔で見上げている。その後、ゆっくりと、まるでナマケモノのように慎重に木から降りた。降りた後も、足はまだガクガクふるえていた。
 「木登り」と言えば「サルも木から落ちる」ということわざがあるように、サルは木登りが得意なのだろう。三、四年ほど前、東京の奥多摩で木の上にいるニホンザルを見たことがある。その時は、身近なところでサルを見ることができて感動した。人間とチンパンジーについて母が京都大学の霊長類研究所の人が書いた本を借りてくれた。人間とチンパンジーの祖先は同じだ。人間は樹上生活をやめ、直立二足歩行をし、地上で生活することを選んだ。一方、チンパンジーは、そのまま樹上の三次元空間を生活の場としている。それには二つの理由がある。一つは、木の上にある葉、果物、木の実などを求めて移動するためだ。もう一つは、捕食者から身を守るために樹上を寝床としているためだ。そして、毎日十メートル以上の木を登ったり降ったりして、木から木へと移動している。そのため、木登りという機能面では、人間はチンパンジーを含む類人猿にはとてもかなわない。
 僕はサルに比べて考える力はあると思う。人間は、足が地上を歩くために退化した代わりに、脳を発達させ、手で道具を作るようになった。しかし今回、木登りについてはサルの方がとても進化しているから、人間は全てにおいて万能ではない、ということが分かった。さらに、この地球上には多種多様な生物が存在し、それぞれの特技を進化させながら共生していることが分かった。
今登った木を見上げながら、
「サルに生まれてこなくてよかった。」と、ぼそりとつぶやいたのだった。

原文   森リン ベスト5