●総合 80 点 

字  数 1069 字 思考語彙 51 点  (11 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 99 点  (112 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 112 点  (227 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙51
































































112
知識語彙99
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 △もう少し文章の中心をしぼっていきましょう。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

0606030905080605060507091510121111140607070611070810170712


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
29 いる。
20 いる。
17 うか。
37 なる。
19 まう。
33 れる。
23 きる。
23 ろう。
26 いる。
20 した。
29 れた。
36 いる。
62 らだ。
38 いた。
56 いた。
48 うだ。
59 った。
71 れた。
37 った。
28 りだ。
30 した。
25 いた。
48 った。
31 いる。
28 いた。
39 った。
63 った。
40 いる。
50 った。
71
63
62
59
56
50
48
48
40
39
38
37
37
36
33
31
30
29
29
28
28
26
25
23
23
20
20
19
17

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
やはりユネスコ無形文化遺産に指定されるような和紙をつくるには、餅は餅屋というように、その道を知る職人さんでないといけないことを痛感させられた。 (71字)
 

【本文】
 西洋では機械の働きがさかんで、手仕事の方はおとろえている。そのため手の技をもり返そうと努めている。機械ではなにがいけないのだろうか。機械で仕事をすると、国民的特色がなくなりがちで、できる品物がそまつになる。そして働く人から喜びをうばってしまう。しかし、手仕事だと民俗的特色があらわれ、一つ一つ丁寧につくられる。そのため、喜びを味わうことができ創造もできる。だから、手仕事こそ最も人間的な仕事なのだろう。
 僕の住む岐阜県には、たくさんの手仕事が残っている。その中で、去年、和紙の手すき体験をした。本美濃和紙は二〇〇六年にユネスコ無形文化遺産に登録された。なぜ美濃は和紙作りがさかんなのかというと、その土地の風土が影響している。コウゾ・ミツマタなどの材料が手に入れやすく、水がきれいで、運ぱんの地の利がよく、また古くから高度な技術が伝わっていたからだ。江戸時代の障子紙は「美濃判」として障子の規格にもなり、最上の評価を得ていた。そして、一人前の和紙職人になるには、三から四年かかり、なんでもすけるようになるには十年かかると本に書かれていた。機械だと和紙は一日で作ることができるが、人がやると多くの工程が手作業のため一年程度かかるそうだ。手すき体験をしてみて、繊維とトロロアオイの混じった液体が重いうえ、素早く動かさなくてはならないので、とても難しかった。やはりユネスコ無形文化遺産に指定されるような和紙をつくるには、餅は餅屋というように、その道を知る職人さんでないといけないことを痛感させられた。
 僕の通っていた幼稚園は、必要な物はすべて手作りをしなければいけなかった。そのため、手さげカバンやスモック、給食袋は母の手作りだ。当時、母は裁縫は苦手だったが、僕のことを思い、一念発起した。最初はとても苦労して、手間ひまをかけて作っていた。僕がお守りのように大切に持っていく姿を見てうれしかったのか、今ではこまめに裁縫するようになった。給食袋や手さげかばんは、五年生になった今でも大切に使っている。手作りの品は作り手の思いが息づいていると母は言っていた。僕が物を大切に使うことは、その物を通して作り手と心が通じ合うんだなぁと思った。
 たしかに機械は大量生産ができ利得を追求できるが、手仕事は創意工夫しながら思いをこめて一つ一つ丁寧につくられることがわかった。今では身の回りに物があふれていて、大切にするべき物までも大切にしなくなっている。手仕事で作られているものを守るということは、その背景にある文化や伝統を守ることにもつながると思った。

原文   森リン ベスト5