総合 98 点(上位1%以内)

字数 1147 字 【文体】
 ◎文の流れがリズミカルです。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
 △文の長さの平均がやや長めです。
【語彙バランス】
 抽象度の高い言葉が多く、やや重い文章になっています。(-3点)
思考力 67 点
知識力 72 点
表現力 65 点
規定の字数(1200字)よりも短い文章は低めに評価されます。小論文として採点しているため語彙間のバランスも評価に入れています。

 【本文】
 市町村合併は、正直なところ、私にはまだあまり身にしみて考えることが出来ませんでした。なぜなら、私は生まれてからずっと会津若松市に住んでいます。その会津若松市は、一昨年は北会津村、昨年は河東町と、それぞれ合併しました。しかし「会津若松市」というのは変わらず、生活にも特にこれといって変化が無いからだと思います。「市町村合併をする事によって、一体住民にとってどんなメリットがあるのだろうか」多分そうゆう疑問を持った人は少なくないと思います。実際私もその1人です。そこである日インターネットで調べた事がありました。
 行政機関であげている、市町村合併のメリットは六つありました。まず一つ目は、住民票などを発行するための窓口が増加し、住民の利便性が向上するそうです。二つ目は、行財政基盤が強化され、福祉サービスや行政サービスなど、より高度で多様なサービスを提供できる様になるそうです。三つ目は、都市周辺部においても下水道が整備されるなど、重点的な投資が出来るようになり、基盤整備が進むそうです。四つ目は、道路や公共施設の整備、環境問題や水質源問題などの施策など、広域的な立場に立ってまちづくりができるそうです。五つ目は、職員数を全体的に少なくし、人件費を抑えることで、行財政の効率化を図る事が出来るそうです。六つ目は、より大きな市町村が誕生する事により、企業の進出や若者の定着、重要プロジェクトの誘致など、地域のイメージアップや総合的な活性化が図られるそうです。
 実際にこの六つのメリットが実現すれば、住民にとってはとてもいい事ばかりです。合併した市町村はますます発展し、住民が住みやすくなるので、少子化・高齢化問題も少しずつ改善されるのではないかと思います。しかしこの六つのメリットは、合併したからといって、今日明日で行える事ではありません。合併してから少しずつ見えてくる結果だと思います。なのでそれまでは、住民によっては、いろいろな事をとても楽しみにしている人もいれば、何も興味が無い人、たくさん不安が出でくる人など、いろいろな考えの住民が出てくると思います。だからこそ、そういった住民に少しでも多くの情報を提供したり、不安や質問などの相談に丁寧に答えるなど、各行政機関の取り組みや対応が重要になってくるのではないかと思いました。
 私が住む会津若松市は、合併しても名前は変わりませんでした。しかし、合併した事によって、もしもその名前が変わっていたとしたら、やはり自分が生まれ育った所が消えるみたいで、寂しくなると思います。それは多分私だけでなく、たくさんの人がそうだと思います。なので、そこが一番の問題であって、どんなメリットがあったとしても、合併を決めるのはとても難しい事だと思いました。