総合 60 点(上位1%以内)

字数 468 字 【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ▲接続助詞の「て」がやや多いかもしれません。(-1点)
 △もう少し文章の中心をしぼっていきましょう。
 △中間の長さの文が多く長い文と短い文がやや少なめです。
 △文の長さの平均がやや短めです。
【語彙バランス】
表現/キリン(+1点)
表現/七色(+1点)
表現/森(+1点)
思考力 34 点
知識力 41 点
表現力 37 点
規定の字数(150字)よりも短い文章は低めに評価されます。小論文として採点しているため語彙間のバランスも評価に入れています。

 【本文】
七色キリン」の噂って、知ってる?
教室に入るなり、親友が鼻息を荒くしてまくし立ててきた。
彼が言うには、学校の裏のには七色キリンが住んでて、
願い事を何か一つ叶えてくれるという。
「スッゲーよな、なあ、お前だったら何お願いする?俺はプレステ4くださいって言うわ。」
興奮した様子の親友はさておき。
僕は現実主義者なのでそういう根も葉もない噂には興味が無い。
というか、数字や化学や物理で説明できないものなんてこの世に存在しちゃダメだろ。
親友の夢を壊すのも悪いので「さあ。会えたらそんとき考えるわ」と返して、次の数学の授業に備える。

予鈴が鳴って、みんな慌ただしく次の授業の準備を始めた。
「田中くん、いる?」
数学教師ではなく、学年主任が僕の名前を呼びに来た。
こんな優等生に何の用事が。

「さっき警察から連絡があって、ご両親が事故にあわれて。」

それから先は何も聞こえなかった。
自分の心臓の音だけがばくばく聞こえてうるさいくらいだった。

七色キリン。何でも願いを叶えてくれる。
絶対見つけてやるからな、と誓った。