森リンベスト５によって上手な作文のコツがわかる

　オンライン作文教室「言葉の森」の生徒が書いた作文のうち、森リンの得点が高かったものを学年別ベスト５としてホームページに掲載しています。
　従来の作文指導においても、上手な作文を見せることによって作文の書き方を説明しようとする試みはありました。しかし、上手な作文と一口に言っても、その種類はさまざまです。例えば、題材に感動がある作文、表現に光るものがある作文、主題にその人らしさが感じられる作文など、評価の観点が違えば、それに応じて上手さの基準も異なります。また、上手な作文にはそれを選ぶ人の主観が入るため、その作文がなぜ上手なのかということを客観的に伝えにくい面がありました。このため、上手な作文を見せられた生徒の多くは、そこから何かを吸収しようとするよりも、自分には縁がない世界の話として受け止める傾向が強くなっていったのです。
　これに対して、森リンの評価は、上手な作文と自分の作文との間にある違いを数値で見ることができます。人間には、本来向上心があります。自分の正確な位置と目標と、その目標に達するための手順がわかれば、だれでも自然にその目標に向かって努力をします。従来の作文指導では、先生が熱心に指導をすればするほど、苦手な子はますます絶望感に陥るという面もありました。森リンの評価では、得意な生徒も苦手な生徒も、それぞれの力に応じて、自然に自分の文章をもっと工夫して書こうと心がけるようになります。客観的な評価は、自学自習の土台となっているのです。
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