言葉の森ヒロ教室新聞2008年11月号(通算第31号)

お知らせ

おやつの差し入れお願いします お茶とお菓子をお出ししています。差し入れできる方はぜひお願いします。できれば、ひとりひとりに分けやすく、あめやチョコレート以外の、歯に良さそうなものをお願いします。歯に良いお菓子はありませんけどね。(-.-)

●作文教室4年目に おかげさまで今月で4年目に入りました。これからもどうぞよろしく!

ロアちゃん復活 通信というかたちでマウイのラハイナルナ高校に通うロアちゃんが復活です。長期休みには帰省して教室に通ってくれる予定です。今月の清書は到着が間に合わなかったのでまた来月に。

10月の清書作品(年齢順)

いいところ さゆり

 十月七日にうみがみえるこうえんにいきました。かようびにいきました。きのういきました。YWCAにいってそれからうみがみえるこうえんにいきました。おおきいおうちがあるところにもいきました。はるかとひろとくんとおかあさんとわたしがいきました。ベビーカーとふたつのすいとうといきました。それとTシャツとズボンとパンツといきました。

 あおいやねのおうちとちゃいろのおうちもありました。わたしがいちばんいいおうちはちゃいろのおうちです。あおいおうちもいいとおもいました。あかいやねのおうちもありました。それもだめっていうことはありません。

 もし、わたしがつくるとしたらにじいろのみたことないおうちをつくろうかな。それか、ももいろとみずいろのおうちをつくろうかな。それか、オレンジときいろのおうちをつくろうかな。

 おもったことはきよりおおきなおうちをつくるとおもいました。それとわたしがほんとうにつくれたら500ドルよりもいっぱいおかねがあるでしょうとおもいました。それとそんないっぱいあったらおかあさんに100ドルとはるかも、ひろとくんが5さいになったら100ドルあげようとおもいました。

おめでとう わさび

きんちゃんのたんじょうび わさび

 十月五日のときがきんちゃんのたんじょうびです。きんちゃんがちいさいとき、にっくんのけをかんでいました。

 きんちゃんはあさひよりおおきい。あさひはきんちゃんよりちいさい。

 きんちゃんのけのいろはちゃいろ。あさひのけのいろはきんちゃんのけよりあかるい。

 きんちゃんのごはんをケーキみたいにしようとおもいました。きんちゃんはいいいぬやわとおもいました。

デンマークからのおきゃくさん の丸

 十月十七日ぼくのいえにデンマークの人がきました。なまえはジェイコブとクリスチャンです。ふたりは男です。ひとりは二十四さいで、もうひとりは二十八さいです。

 いちばんたのしかったことはショーのことです。ぼくはジャンプしたとき、まわるところがびっくりしました。人ごみするぐらい人がいました。こえがすごかったです。

 つぎにたのしかったことはうみにいったことです。なみはけっこうたかかったです。てんきは雲っていました。水はつめたかったです。

 もしぼくがデンマークの人だったら、たいそうをやっていたかもしれません。ぼくもなってみたいとおもいました。デンマークはハワイのうらにあります。デンマークまで二日もかかるそうです。とおいなとおもいました。

トイレ かっか

 わたしのすきなばしょはトイレです。わたしの家は二かいだてだから二つトイレがあります。わたしはトイレの中で本をよみます。『ズッコケ三人ぐみ』のはかせという人もトイレでよみます。わたしはどうしてトイレで本をよむのがだいすきかというとトイレだとだれにもじゃまされずによめるからです。あとは、トイレの中だとじぶんのまわりが気にならなくてじぶんの世界になってリラックスできるからです。

 まえ一センチぐらいの本をトイレでよんでいたら、しらないうちに一時間たっていたときがありました。そのときにお父さんとお母さんがどうじに

「はるか、だいじょうぶ? もう一時間たっているよ!」

と言いました。それからわたしが

「だいじょうぶだよ! 本をよんでいるだけだから!」

って言ったらそのあとにお母さんとお父さんのわらいごえがきこえました。

 ときどき、わたしのお父さんはしっぱいします。そうなるとわたしは

「お父さんたらあ。お父さんなのにそんなことやったらだめだよ!」

と言ったら、お父さんにいつも

「はるか、はるかなんてトイレで本をよんでるんだよ。はるかなんか人のこと言えないじゃん。」

と言われます。でも、わたしがお父さんもトイレの中で本を読んでいることをしりました。わたしはお父さんのひみつをしったから、もうわたしがトイレで本をよむことは言わなくなりました。

 もし、トイレがなかったらわたしはいつもさゆりにじゃまされてリラックスができなくなっちゃいます。でも、トイレがなくなったらたんすがいれてあるところにでんきスタンドをもってきてそこでよもうかな。

カウンティフェア うさぎ

 九月二十四日にカウンティフェアといういどうするゆうえんちに行きました。わたしの家ぞくぜんいん行きました。いろんなのりものにのりました。ゲームもやりました。ゲームでぬいぐるみをもらいました。

 今年はお父さんとお母さんとろまんくんとわたしで行きました。さいしょにのったのりものはかんらん車です。四人でのりました。でも、のるまでがすっごいかかりました。ならんでいるあいだろまんくんとお母さんがレモネードをかってきました。つぎにわたしとお母さんがよこにぐるぐるまわるのりものにのりました。わたしはそののりものが大すきです。つぎにバンピングカーにのりました。わたしとお父さんでいっしょにのりました。あとのったのは車がぐるぐるまわるのりものをわたしとろまんくんでのりました。あとはゲームをしました。

 きょ年ははるかちゃんとさゆりちゃんとふたりのお母さんといっしょに行きました。わたしのお母さんはしごとでした。わたしはボートがうごくのとかいだんがうごいたりするのとよこにうごくのをはるかちゃんとのりました。かいだんがうごくのはまるでわなみたいでした。とてもたのしかったです。

 わたしはゆうえんちって友だちといっしょに行くのと家ぞくでいくのとどっちでもたのしいなと思いました。

*先月の清書の日に新しい作文を書き、それを清書しなおしました。

生命力 はじくん

 次のような長文を読みました。まるでカブトムシのように黒くて大きな体とひときわ大きな泣き声。それととらえたときに指のあいだから逃れようと暴れるあの力の強さ。著者にとっては、クマゼミはとても懐かしい存在だ。クマゼミはあのたくましい体が示すように南方系のセミである。アブラゼミたちはコンクリートとアスファルトに住み処を駆逐されてしまい、かわいそうに東京を追われ、その鳴く時期まで狂わされてしまった。しかし、クマゼミはアブラゼミが裸足で逃げ出すような悪環境の中でも、気温など最低条件さえ整えば、生息していけるわけである。この長文でいちばん心に残ったのは、色々な生き物の生命力の強さです。

 この長文と似た話はハワイでの植物の育つ早さです。ハワイでは、いたるところにバナナやグアバやパッションフルーツとかが鈴生りになっています。ほかにも、えー、こんなところに、というようなところにトマトが生えていたり溶岩の上に小さくて、かわいらしい芽が出ていたりすることがあります。まるで頭をもぎとられても、生き続けるゴキブリのように生えています。ハワイで僕の母はもう千以上あるほどの趣味を一つ増やしました。オヘロという名前のきのみをつんでジャムを作るという趣味です。このオヘロは溶岩の上に生える木で、火山の近くやサドルロードのわきに生えています。溶岩の上にオヘロの木が生えていて、その木に実がたくさんなっているのを見るとハワイの生命力はすごいことをできるのだなと思います。

 この長文ににている話はもう一つあります。それは、ハワイのホームレスの数の多さです。ハワイでは家があったほうがいいけど、家が無くてもあんまり生きるのは難しくありません。どうしてかというと、いつも暖かいし、雨がふっても大きな木の下にいればぬれません。しかも、ダウンタウンの公衆トイレはシャワーもついているのです。だから、寝袋さえあれば、簡単に野宿をすることができます。だからホームレスがハワイにはいっぱいいるのです。これもハワイの生命力を感じます。

 ハワイは生命力であふれています。だから植物も大きくなるのが爆発的だし、ユニークな動物もいます。それとホームレスの数も他の州よりも多いです。ハワイにくらべて東京は生命力があまり強くありません。植物も爆発的に大きくならないし、動物もあまりユニークではありません。そういうちがいがあるからハワイは生命力が強いといえるのです。

大好きな場所 やわら

 僕の大好きな場所は、やっぱり、彼女の家だ。なぜなら、彼女の家へ行くとすごく楽しいからだ。それに彼女の家に行くとときどき親がいないから、何でもできてすごく楽しい。それと時々、宿題も持っていくと一緒に勉強ができる。その方が勉強するのがらくになる。

 数ヶ月前、初めて「ぐうぜん」に彼女の家に行った。それはもう付きあっていたころだった。友人とハイキングしに行ったときのことだ。僕と友人は家の回りを何週も回ってついにつかれ始め、坂を登った。それで十五軒ぐらい家があって、一つの家には女の子一人と男の子一人と犬一匹。それで、僕が一人でその家を通ったとき、犬が僕を追いかけてはじめたのだ。僕はびっくりして急ブレーキをかけ、もう少しで落ちるところだった。

「誰の犬だ。その人、悪いブリーダーだな。」

とそう思った。ところが後ろを向くと彼女だった。

「えっ、やば。」

と僕は思った。彼女はびっくりした顔をしていた。僕は彼女の両親が居るときに、彼女の家におじゃますることになった。

 二〇〇八年十月四日、僕は彼女の家に行った。なぜなら、僕は彼女の弟の誕生パーティに招待されたからだ。僕を含めて八人いた。僕達はいろいろなことをした。ビデオゲーム、ドーナッツ食い大会、バスケットボールもした。でも、ちょっと恐ろしいことがおこった。なんとホームレスらしい犬が家に来たのだ。その犬は何回も水をかけて逃げたけど、三分くらいたって、また帰ってくるのだ。でも、いちばん良かったことは彼女も一緒だったことだ。彼女はまるで女神だ。ほかの誕生日パーティだったら、後半でつまらなくなる。でも、彼女といるとつまらなくない。だから、彼女の家はいちばん大好きな場所なのだ。

 僕にとって大好きな場所とは何回も行ってもつまらなくない場所だ。そういう特別な場所だと僕はそう思う。なぜそう思うかというと僕が大好きな場所へ行くと、そういうかんじなのだ。

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