項目の説明
主題 わかったこと
キーワード 分かった わかった <<主題>>
説明 理解したこと学んだこと発見したこと
指導  作文の結びにわかったことを書く練習です。

 事実中心の作文から感想や意見中心の作文に移行する前段階の練習です。小学5年生になると、ものごとを大きくとらえる力が出てきます。
 何かの出来事があったときに、その出来事自体の描写で終わるのではなく、その出来事を通して自分なりに何を学んだのかとか、自分にどんな変化があったのかというまとめ方ができるようになります。

 例:(運動会の話のあとで)私は、やはりつらくても練習をしっかりやった方があとから満足できるのだということがわかった。

 キーワードは「分かった」「わかった」だけですが、ほかにも、「学んだ」「教えられた」「あらためて考えさせられた」などが考えられます。

 小学校5年生のころは、ものごとを大きくとらえる力がまだ充分に成長していないので、しばらくは教える先生の方で見本となるわかったことを説明する必要があります。

 作文の場合は自分が体験したことから、感想文の場合は長文を読んで学んだこと、悟ったこと、気づいたことを「わかった」という言葉を使ってまとめます。単なる感想ではなく、自分の成長に結びつくような気づきや学びを書きます。最初は、「わかった」という言葉を使ってまとめられればOKです。

 高学年の作文や感想文では、たとえなどの表現に磨きをかけると同時に、個人的な感想だけではなく、体験を通して学んだことや誰にでもあてはまるような結論を導き出す練習をします。