項目の説明
表記 90分以内
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説明 書き始めから書き終わりまで90分で
指導  長文を読む時間、構成メモを考える時間などは入れずに、書き始めから書き終わりまでを90分以内で書いていきます。  時間のかかる人は、全体で90分とだけ考えずに、段落ごとに途中経過時間の目安を決めておきましょう。  小学校6年生の目標字数は1200字です。また、この1200字を90分以内で書き上げるのが理想です。作文の勉強には時間がかかりがちですが、ある程度時間を区切って勉強していくことも大切です。

字数 800字以上
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説明
指導  字数を800字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  目安は第一段落200字、第二段落200字、第三段落200字、第四段落200字。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 80字以上
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説明
指導  字数を80字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 700字以上
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説明
指導  字数を1000字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  目安は第一段落150字、第二段落200字、第三段落200字、第四段落150字。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 70字以上
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説明
指導  字数を70字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 600字以上
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説明
指導  字数を600字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  目安は第一段落150字、第二段落150字、第三段落150字、第四段落150字。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 500字以上
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説明
指導  字数を500字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 50字以上
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説明
指導  字数を50字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 400字以上
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指導  字数を400字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 40字以上
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指導  字数を40字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。  

字数 300字以上
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指導  字数を300字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 30字以上
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説明
指導  字数を30字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 200字以上
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説明
指導  字数を200字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 1200字以上
キーワード
説明
指導  字数を1200字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  目安は第一段落200字、第二段落400字(その内部を更に二つぐらいに分ける)、第三段落400字(その内部を更に二つぐらいに分ける)、第四段落200字。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 1000字以上
キーワード
説明
指導  字数を1000字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字……という単位になります。パソコン書きの場合は、正味の字数が表示されます。  目安は第一段落200字、第二段落300字(その内部を更に二つぐらいに分ける)、第三段落300字(その内部を更に二つぐらいに分ける)、第四段落200字。  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

字数 100字以上
キーワード
説明
指導  字数を100字以上書いていきます。手書きの場合、字数の数え方はその行の1マス目まで書いたらその行全体を書いたと見なします。したがって、20字1行の作文用紙の場合、字数は、20字、40字、60字  小学1年生から小学6年生までの作文の平均的な字数は、学年の100倍から200倍です。小学4・5年生のころが最も字数を長く書くことができ、小学6年生になると逆に字数が減ってくる傾向があります。  字数の数え方は、1行20文字の作文用紙でその行の途中まで文字が書いてあれば20文字として数えます。  パソコンで書いた作文を作文の丘から送る場合は、文字数そのものが字数となります。ただし、文章中にタグなどがあると、それらも字数に集計されるので実際よりもやや長くなることがあります。

構成 題名の工夫
キーワード 題名の工夫 <<構成>>
説明 「○○な○○」「○○の○○」のように工夫
指導  低学年のころは、作文の題材を見つけやすいように、「きょうのこと」という題名で練習をします。  しかし、いつまでも「きょうのこと」で書かせるのではなく、ある程度書きなれてきた段階で、作文の内容に合う題名を考えさせるようにします。(例:「遠足に行ったこと」「運動会をしたこと」)  題名の工夫は、更に話の中心がわかるように題名を工夫していく練習です。しかし、ただ題名を面白くすることだけを指導すると、かえって内容のわからない題名になってしまうことがあります。(例:「ドッカーン」「涙がぽろり」「大笑い」)こういう面白い題名でも悪くはありませんが、できるだけ作文の内容もわかるように工夫していきます。  一般に題名の工夫は、「○○な□□」「○○の□□」のような形になることが多いので、指導の上では、ただ「工夫しなさい」ではなく、「○○な○○という形になるように工夫しなさい」と説明する方がわかりやすくなります。  例:「地獄の遠足」「一番になった運動会」「かわいい金魚」  作文の内容に合った題名を考えて、さらに、話の中心がわかるように題名を工夫します。指導する際は、単に題名を工夫するように言うのではなく、題名を「○○な○○」「○○の○○」「○○だった○○」という形になるように工夫するようにと説明します。いくつが具体例を挙げるとわかりやすいようです。

題材 長い会話
キーワード 「 」 長い会話 <<題材>>
説明 二行以上の会話を思い出して書く
指導

主題 途中の感想
キーワード
説明 途中で主題に関連した感想を書く
指導  四段落構成で文章を書く場合、展開部分の二番目の段落の実例と三番目の段落の間にギャップが生じる場合があります。スムーズにつなげるために、二番目の段落の結びでいったん主題に関連した小さな感想を書いておきます。本格的な主題は、四番目の段落にまとめて書きます。

題材 読書実例・長文実例
キーワード 読書 時事 長文 <<題材>>
説明 著したように、著書「○○」で
指導  四段落構成の文章を書くとき、第三段落の社会実例を読書実例で書いていく練習です。  データ実例や昔話実例や伝記実例と同じように、自分の意見に合わせて読書実例を探すのではなく、あらかじめいくつかの読書実例を用意しておき、意見に合わせてその読書実例を加工するという考え方をしていきます。  読書は、何でもいいというのではなく、高校の倫理や政治経済の教科書に出てくるような古典から選びましょう。そのためには、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(ウェーバー)」など応用の広い古典を読んでおくことが必要です。

表記 誤字一ヶ所以内
キーワード
説明 一つの作品に誤字は一つまで
指導

表現 詩の引用
キーワード 詩 歌 <<表現>>
説明 詩や俳句から引用する
指導

構成 要約/感想文
キーワード 要約 <<構成>>
説明 要約を200字ぐらいでまとめる
指導

構成 要約(感想文)
キーワード 要約 <<構成>>
説明 要約を二〇〇字ぐらいでまとめる
指導

構成 複数の理由二
キーワード 理由 <<構成>>
説明 …の理由は第二に
指導

構成 複数の理由一
キーワード 理由 <<構成>>
説明 …の理由は第一に
指導  是非の主題の展開部分として理由を書く練習です。  小学生までの指導では実例を考えればよいとしていましたが、中学生以降は、理由を考えて、その理由に対応した実例を考えるという書き方になります。  しかし、理由を考えるということはものごとを抽象的に考えることなので、語彙の少ない中学生のころは書きにくいことが多いものです。先生の方である程度、見本を示して指導する必要があります。  理由の考え方は次のようになります。  AがよくてBが悪いという意見の場合:(1)Aのよい理由、(2)Bの悪い理由、(3)Aでないのが悪い理由、(4)Bでないのがよい理由。  普通は、(1)(2)だけで間に合います。言葉の上での違いだけのようですが、実際に書いてみると、異なる理由と実例の展開になります。  例:(あだなはよいか悪いかという主題について)あだなはよいと思う。その理由は第一に、あだなで呼ぶと親しみがわくことが多いからである。例えば……。

構成 複数の方法二
キーワード 方法 <<構成>>
説明 …の方法としては第二に
指導  生き方の主題や当為の主題の展開部分の書き方です。  複数の方法の考え方は、第一は人間的・心構え的・心理的方法、第二は社会的・政治的・経済的・教育的方法というように対比していくとバランスの取れたものになります。  例:(高齢者が過ごしやすい社会を作るべきだという意見について)第二の方法としては、高齢者が活躍できるようなバリアフリーの環境を作ることだ。例えば……。

構成 複数の方法一
キーワード 方法 <<構成>>
説明 …の方法としては第一に
指導  生き方の主題や当為の主題の展開部分の書き方です。  複数の方法の考え方は、第一は人間的・心構え的・心理的方法、第二は社会的・政治的・経済的・教育的方法というように対比していくとバランスの取れたものになります。  例:(高齢者が過ごしやすい社会を作るべきだという意見について)第一の方法としては、高齢者にとって過ごしやすい社会は私たち自身にとっても過ごしやすい社会であると考えることだ。例えば……。

構成 複数の意見二
キーワード 意見 考え しかし <<構成>>
説明 しかしBという意見もある
指導  総合化の主題は次のような流れで書いていきます。  「(要約のあと)確かに漫画はよいという意見も理解できる。例えば……。しかし、漫画はよくないという意見もわかる。例えば……。だが、いちばん大事なとこは、漫画自体がよいか悪いかということではなく、漫画以外の読書をどれだけしているかということではないだろうか。」  その二番目の意見です。この二番目の意見が最終意見になるわけではないので、押さえ気味に書いていきます。  意見のあとに理由を書き、その理由のあとに実例を書く形が多い。

構成 複数の意見一
キーワード 意見 考え 確かに <<構成>>
説明 確かにAという意見もある
指導  総合化の主題は次のような流れで書いていきます。  「(要約のあと)確かに漫画はよいという意見も理解できる。例えば……。しかし、漫画はよくないという意見もわかる。例えば……。だが、いちばん大事なとこは、漫画自体がよいか悪いかということではなく、漫画以外の読書をどれだけしているかということではないだろうか。」  その最初の意見です。この意見が中心になるわけではないので、「確かに……」のような言葉で抑え気味に意見を展開していくことが大事です。  意見のあとに理由を書き、その理由のあとに実例を書く形が多い。

構成 複数の対策二
キーワード 対策 <<構成>>
説明 対策としては
指導  意見文の展開部分に対策を書きます。  必ずしも具体的な対策である必要はなく、対策の方向を指示するだけで充分です。  対策を考えるヒントは、自主、民主、公開、発明です。  例:(地球温暖化をどうするかという課題について)  外部の規制を待つのではなく、まず私たち一人ひとりが自分のできるところから小エネルギーの生活を作っていく必要がある。(自主)  既に工業化を達成した先進国のペースで考えるのではなく、発展途上国の意見も反映させて考えていく必要がある。(民主)  密室で論議するのではなく、まず、地球温暖化が現在どのぐらいのペースで進んでいるかということを正確に情報公開していく必要がある。(公開)  排出権取引のように、資本主義の論理を利用して自然保護を図る仕組みを考案していく必要がある。(発明)  対策に正解はありません。自分のオリジナルな対策を考えていくこと自体が練習です。

構成 複数の対策一
キーワード 対策 <<構成>>
説明 対策としては
指導  意見文の展開部分に対策を書きます。  必ずしも具体的な対策である必要はなく、対策の方向を指示するだけで充分です。  対策を考えるヒントは、自主、民主、公開、発明です。  例:(地球温暖化をどうするかという課題について)  外部の規制を待つのではなく、まず私たち一人ひとりが自分のできるところから小エネルギーの生活を作っていく必要がある。(自主)  既に工業化を達成した先進国のペースで考えるのではなく、発展途上国の意見も反映させて考えていく必要がある。(民主)  密室で論議するのではなく、まず、地球温暖化が現在どのぐらいのペースで進んでいるかということを正確に情報公開していく必要がある。(公開)  排出権取引のように、資本主義の論理を利用して自然保護を図る仕組みを考案していく必要がある。(発明)  対策に正解はありません。自分のオリジナルな対策を考えていくこと自体が練習です。

構成 複数の原因二
キーワード 原因 背景 <<構成>>
説明 …の原因としては第二に
指導  社会問題などを主題としたときの展開部分の書き方です。  原因の考え方は、横軸として社会的原因を、縦軸として歴史的原因を考えるようにするとバランスのよい展開になります。  例:(日本人はなぜ横並び意識が強いのかという問題について)第二の原因は、日本人が歴史的に農耕民族であったことによる。農耕は狩猟と異なり、集団で一斉に行動することを要求される場面が多い。例えば……。

構成 複数の原因一
キーワード 原因 背景 <<構成>>
説明 …の原因としては第一に
指導  社会問題などを主題としたときの展開部分の書き方です。  原因の考え方は、横軸として社会的原因を、縦軸として歴史的原因を考えるようにするとバランスのよい展開になります。  例:(日本人はなぜ横並び意識が強いのかという問題について)第一の原因は、島国というところから来る同質集団の性格で、つい周囲の目が気になるということがあるのではないだろうか。例えば……。

表記 行を続ける
キーワード
説明 行は続けて書く(段落の前段階の練習)
指導  小学4年生ごろから段落をつける指導をします。  段落をつける前段階の指導として、会話以外はすべて行を続けて書く練習をします。行を続けて書くことが定着してきたら、三文を目安に段落をつけて書くという指導をします。  学校などでは反対に、最初から一文ごとに行を変えて書く指導をしているところが多いようです。  段落をつける前段階の指導として、会話以外はすべて行を続けて書きます。一文ずつ行を変えたりせず、「。」の後は続けて次の文を書いていきます。  低学年のうちは、楽しく書くことがいちばんです。表記ミスはあってあたりまえ、学年が上がるにつれて、自然に直っていくものなので、深刻に考える必要はありません。正しい表記を教えることよりも、楽しく読んだり書いたりする習慣をつけることが第一です。ここでは、一応、低学年のうちに身につけておきたい表記について説明しますが、徹底的に叩き込むようなやり方はお勧めしません。

表現 色音感じ
キーワード 色 音 感じ <<表現>>
説明 色や音やふれた感じなどを書く
指導  小学校低学年では、周りの事実をよく観察して、その色・音・動き・様子・感じを書く練習をします。色・音は、そのまま書いていけばいいのですが、動き・様子・感じは書き方を説明しにくいものです。一つのヒントは、□○□○という形の擬声語・擬態語を書くという指導です。「ゴロゴロ」「ふわふわ」「きらきら」などという書き方です。音はかたかなで、様子はひらがなで書くのが原則です。もう一つのヒントは、□っ○りという形の言葉を使うという指導です。「ほっそり」「すっきり」「ぐったり」などという書き方です。

題材 自然科学実例・長文実例
キーワード 自然 科学 長文 <<題材>>
説明 自然界の例・長文実例
指導  社会問題の主題などで書くときに、分野の異なる自然科学の実例を入れていくと話題に広がりが出てきます。また話題に広がりが出ると、新しい発見があることも多く、意見も深いものになってきます。  自然科学には、数学・化学・物理学・地学・天文学・心理学などもありますが、社会科学の主題に適用しやすい題材は主に生物学・心理学の分野です。特に、進化論や生態学はヒントになるものが多いので、「生物の世界(今西錦司)」などを読んでおくと役に立ちます。

主題 自分だけが思ったこと
キーワード 思 おも <<主題>>
説明 ほかの人が思わないような思ったこと
指導  結びに書く思ったことを、ありきたりの思ったこと(「たのしかった」「おもしろかった」「またいきたいです」など)で終わらせずに、自分らしい感想として書いていく練習です。  一見指導しにくいように見えますが、小学校中学年の子は、「自分だけが思ったこと」「自分しか思わないような思ったこと」「自分らしい思ったこと」を書くように説明すると、すぐに理解します。  指導の初期で説明のしくにいときは、「たのしかった、おもしろかったなどのありきたりのことを書かないように思ったことを書いてあればいい」と指導します。評価は、思ったことが書いてあれば◎。特によく書けているときに取り上げてほめると、だんだんコツがわかってきます。  例:(カレーライスを食べて)僕はおいしかったなあと思いました。×  例:僕は、こんな料理をだれが考えついたのかと思いました。○  例:僕は、毎日朝ごはんがカレーライスでもいいと思いました。○  例:僕は、カレーが王様だとすれば、ラーメンは女王様で、ハンバーガーは王子様ぐらいだなあと思いました。◎  ほかの人が思わないような思ったことを書く練習です。誰もが持つような感想ではなく、ユニークな感想を書きます。  「楽しかった」「おもしろかった」のようなありきたりの感想ではなく、「自分だけが思ったこと」「自分しか思わないような思ったこと」「自分らしい思ったこと」を書くように説明すると分かりやすいようです。  たとえば、「自分で作ったおにぎりはおいしいと思いました。」ではなく、「自分で作ったおにぎりは、最高においしかったので、ぼくはおにぎり作りの天才だと思いました。」など、思ったことをひとひねりして書いたり、たとえを使ったり、想像したことを入れたりすると個性的な「思ったこと」になります。

題材 自分だけがしたこと
キーワード 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>
説明 自分だけがしたこと、初めてしたこと
指導  作文の題材には、できるだけ自分のしたことを書くことが大切です。それはその方がその人らしい作文になるからです。  例えば、サッカーの試合の話を書くときに、「Aくんがパスして、Bくんがシュートをして、1点を取った」というような書き方ではなく、「(ほかならぬ)ぼくがシュートをしようとして空振りした」というようなことを書いていくということです。たとえ、失敗をした話であっても、自分のしたことの方が書いていておもしろいと説明していくとよいでしょう。  これは、将来の意見文の中の体験実例につながっていきます。  指導は一見難しいようですが、みんなと同じことを書くのではなく、自分だけがしたようなことを書いていくといいよと説明すると、小学校中学年の生徒はすぐに理解します。  評価は、自分のしたことが書いてあれば◎とします。  作文の題材には、できるだけ自分のしたことを書くことが大切です。それはその方がその人らしい作文になるからです。  みんなと同じことを書くのではなく、自分だけがしたこと、初めてしたこと、人一倍がんばったこと、がんばったけれど失敗したことなどを書くように指導します。  例えば、野球の試合の話を書くときに、「Aくんがヒットを打って、Bくんがバントをして、1点を取った」というような書き方ではなく、「(ほかならぬ)ぼくがホームランを打とうとして空振りした」というようなことを書いていくということです。

表現 自作名言
キーワード ではなく でなく 自作名言 <<表現>>
説明 「○○とはAではなくBである。」という形の文
指導  自作名言とは、自分で作る光る表現のことです。  「たとえ」が事実の描写に関する光る表現であるのに対して、自作名言は意見における光る表現です。  自作名言は、「○○とはAでなく、Bである。」という形の文です。Aの部分は世間の常識、Bの部分は逆説の真理という性格の言葉になります。  例えば、「私の家族」という題名の作文だったら、主題となる家族という言葉について、「家族とは、子供たちを社会の荒波から守る場ではなく、子供たちがその中で社会の荒波に備えて準備をする場である」など。  「戦争」という題名だったら、「戦争は、問題を解決する手段ではなく、問題の解決を遅らせる原因になっている」など。  「自然」だったら、「自然とは、人間が保護する対象なのではなく、人間がその中で暮らす土台なのである」など。  逆説性がはっきりしているほど名言らしくなってきます。  こういう自作名言を、作文の結びの5行ぐらいに入れると文章全体の印象がよくなります。受験小論文の場合は、合否を分けるキーポイントになります。  逆説性がない平凡な文は、名言にはなりませんが、項目としては形だけできていればよいとします。  平凡な文の例は、「難しい問題にぶつかっても、あきらめるのではなく、がんばるべきだ」。逆説的な名言の例は、「難しい問題にぶつかったら、がんばるのではなく、別の道を探してみるべきだ」。

表記 縦書き漢数字
キーワード
説明 縦書きのときは一二三……と書く
指導  縦書きの数字は、漢数字で書きます。135人→百三十五人。年号などは二〇〇三年のように書きます。  横書きの数字は、算用数字で書きます。しかし、十人十色などは横書きでも算用数字にはせずにそのまま書きます。  子供に説明するときは、次のように。 「縦書きのときに普通の数字で『1』『2』『3』のように書いても間違いではないけど、数字が『123』とか『1230』のように長くなると一マスに収まらなくなってしまうので、『百二十三』とか『千二百三十』のように漢字で書くといいんだよ」

主題 総合化の主題
キーワード 総合化 <<主題>>
説明 大事なことはAかBかではなくCである
指導  総合化の主題は次のような流れで書いていきます。  「(要約のあと)確かに漫画はよいという意見も理解できる。例えば……。しかし、漫画はよくないという意見もわかる。例えば……。だが、いちばん大事なとこは、漫画自体がよいか悪いかということではなく、漫画以外の読書をどれだけしているかということではないだろうか。」  その結びの意見です。  総合化は、AとBの意見の単なる折衷案にならないように、別のより高い次元でまとめるように考えていくことが重要です。よくない例としては、「AもBもどちらも大切だから、要はよく考えて使い分けていくことだ」というような書き方です。しかし、これを×としてしまうと、生徒には難しくなりすぎるので、評価の上ではこういう書き方でも◎にします。  総合化の考え方には、いくつかのパターンがあります。  Aという相手もよいし、Bという相手もよいが、大事なのはCという自分自身だ。  Aという外見もよいし、Bという外見もよいが、大事なのはCという中身だ。  Aという方法もよいし、Bという方法もよいが、大事なのはCという目的だ。  Aという方法もよいし、Bという方法もよいが、大事なのはCという結果だ。  Aという目的もよいし、Bという目的もよいが、大事なのはそれを実行するCだ。  例:楽しくやるのもいい。厳しくやるのもいい。しかし大事なのはどういう結果を出すかということだ。

表現 絵をかく
キーワード
説明 そのときのようすを絵でかく
指導  作文を書いたあとに、そのときの様子を絵で表します。低学年の生徒の場合は、絵をかくと何が印象に残ったのかが文章で表すよりもよくわかることがあります。文章が時系列的であるのに対し、絵は空間描写的です。文章で長く書こうとすると、朝起きてから夜寝るまでを時間の順番で書くことになりがちですが、絵をかくように書いていくと、中心を決めながら長く書くことができます。

主題 社会問題の主題
キーワード 問題 社会問題 <<主題>>
説明 私はAが問題だと思う
指導  今日の社会の問題として主題を考えていくことです。書き方は、「……が問題だと思う」というような形になります。  「現代の」「日本の(自分が今住んでいるところの)」問題として考えていくと、問題意識が鮮明になります。「いつの時代かわからない」「よその国の」問題として考えずに、今の自分の問題として考えていきます。したがって、その問題も、他人事の問題として傍観者的に考えるのではなく、自分も当事者である現代社会の問題だと考えていく姿勢が必要になります。

表記 短い会話少なく
キーワード
説明 会話はその人らしさが出ているものを
指導

主題 生き方の主題
キーワード 生き 人間 生き方 <<主題>>
説明 私は…生きたい
指導  象徴的な題名を自分の生き方に結びつけて書く練習です。  象徴的な題名とは、「窓」「風」「道」「空」「川」「ふれあい」「石ころ」などという題名のことです。  書き方は、「私は、窓のように開放的な人間になりたい」「私は、風のように、いつも変化を求めて生きていきたい」という形です。  生き方の主題で主題化したあと、展開部分は元の題名とは関係のない題材になってかまいません。しかし、結びのところでは、また元の題名のキーワードを入れてまとめるようにします。書き出しの部分にもひとこと題名のキーワードが入るのが普通です。できれば、書き出しは工夫していくとよいでしょう。

表現 現在形
キーワード
説明 ところどころに説明や描写を入れる
指導

題材 状況説明
キーワード
説明 身近な実例による説明
指導  題名課題のときに、四段落構成で第一段落に書いていく実例です。  自分の身近な話を実例として書いていきます。

表記 漢字を使う、ていねいに書く
キーワード
説明 習った漢字を使いていねいに書く
指導  習った漢字を使い、字をていねいに書くよう指導します。  特に男の子の場合、面倒くさがって漢字を使わずにひらがなで書いてしまう子供も少なくないので、漢字を使うように指導します。

表記 漢字を使う
キーワード
説明 習った漢字を使って書く
指導  習った漢字はできるだけ使います。その理由は、 (1)漢字を使うことによって初めて誤字がわかる、 (2)漢字がしっかり書かれた文章の方が上手な印象を与える、 からです。  ただし、作文を書いている途中にいちいち辞書で漢字を確かめながら書いていると、文章の流れが中断されてしまいます。作文を書いているときにあいまいな漢字が出てきたら、とりあえずその漢字が占めるマスの数だけカタカナで小さく読み方を書き四角で囲んでおき、作文を全部書き終えたあとに辞書で調べ書き直すようにします。

表記 決められた課題で書く
キーワード
説明 課題集の★の題名で書く
指導

表記 決めてくる、読みかえす
キーワード
説明 書くことを決めてくる、書いたあと読み返す
指導  低学年の作文の場合は、書くことを本人が事前に決めていることが重要です。先生が、「今日、何を書くの」と聞いたときに、「まだ決めていない」という返事があったときは、「今度は決めておいてね」と一言アドバイスをしておく必要があります。  決める内容は、自分のしたことを中心にします。例:きょうのこと、このまえのこと、○○をしたこと。  書きにくい内容は、 (1)見たり聞いたりしただけのことで、自分自身のしたことが少ない題材。例:映画を見にいったこと、ゲームをしたこと。(野球をしたことなどという題名のときも、試合の経過を順番に書くのではなく自分のしたことをくわしく書くようにアドバイスします) (2)まだ起きていない未来のこと。例:明日は遠足、もうすぐ夏休み。 (3)説明文的な題材。例:僕のお母さん、私の先生。 (4)これまでのまとめ。例:この1年間をふりかえって。  書いたものを読み返すことは、だれでもしたがらないものです。低学年のうちに、読み返す習慣をつけておく必要があります。  作文に誤字がある場合、その誤字を注意するよりも、一度読み返してから提出するように指導をする方が効果があります。  ただし、自分の書いた文章は読み返しても間違いに気づかないことが多いものです。

表記 段落三文
キーワード
説明 段落の目安は三文ぐらい
指導  低学年のうちは、段落はつけず、文をつなげて書いていく練習をしましたが、小3か小4になったら、子供の様子を見ながら段落指導をしていきます。最初のうちは、句点三つで一つの段落というように形式的に段落をつける練習をし、慣れてきたら意味の変わるところで段落を変えるように指導します。形式的な段落の練習をしなくても自然に意味段落をつけられるようなら、句点三つで一段落にこだわる必要はありません。

題材 歴史実例・長文実例
キーワード 歴史 長文 <<題材>>
説明 歴史の実例・長文集の実例
指導  四段落構成の文章を書くとき、第三段落の社会実例を歴史実例で書いていく練習です。  データ実例や昔話実例と同じように、自分の意見に合わせて実例を探すのではなく、あらかじめいくつかの実例を用意しておき、意見に合わせてその実例を加工するという考え方をしていきます。  高校の授業で習う歴史は歴史観を学ぶよりも事件を暗記するような形のものが多いので、読書の中で歴史の知識を身につけていきましょう。「世界の歩み(上・下)(林健太郎)」「世界史テーマ学習80(山川出版社)」などを読んでおきましょう。

構成 構成図
キーワード 構成図 <<構成>>
説明 構成図をかく
指導  作文用紙の裏などを使って、構成図をかきます。課題と項目に沿って、思いついた材料を単語や短文として書き出しながら線でつなげ考えを整理します。

表記 構成メモ
キーワード
説明 作文を書く前に構成メモを書く
指導

構成 書き出しの結び/作文
キーワード 書き出しの結び <<構成>>
説明 書き出しのキーワードを使って結ぶ
指導  書き出しの5行(100字)以内に使ったキーワードを結びの5行(100字)以内に使って結ぶという書き方です。  書き出しの結びをするためには、書き出しの段階でユニークな語彙がキーワードとして使われている必要があります。多くの場合、書き出しの工夫で、会話や情景や名言を書いたあと、その書き出しに対応した結びを書くような形になります。  もし書き出しが平凡な「いつ、どこ」のような場合は、書き出しにキーワードとなるようなユニークな言葉がないので書き出しの結びは指導できません。  例:「うわあ、大きな灯台。」僕は叫んだ。六月のある日、僕たちは……。(書き出し)  ……振り返ると大きな灯台が僕たちに手を振っているようだった。(書き出しの結び)  例:「ザッバーン。」八月の晴れた日曜日……(書き出しの工夫)  ……私の耳には、今もその波の音が響いている。(書き出しの結び)  例:「赤いリンゴの実が目に飛び込んできた。(書き出しの工夫)  ……そのリンゴは今も僕の机の上に置いてある。(書き出しの結び)  事実文の書き出しの工夫よりも、意見文の書き出しの工夫の方が書きやすいことが多い。

構成 書き出しの結び
キーワード 書き出しの結び <<構成>>
説明 書き出しのキーワードを使って結ぶ
指導  書き出しの5行(100字)以内に使ったキーワードを結びの5行(100字)以内に使って結ぶという書き方です。  書き出しの結びをするためには、書き出しの段階でユニークな語彙がキーワードとして使われている必要があります。多くの場合、書き出しの工夫で、会話や情景や名言を書いたあと、その書き出しに対応した結びを書くような形になります。  もし書き出しが平凡な「いつ、どこ」のような場合は、書き出しにキーワードとなるようなユニークな言葉がないので書き出しの結びは指導できません。  また、指導の際には、子供にわかりやすくするために、できるだけ単純に書き出しの言葉と同じものを使って書くように指導します。  例:「うわあ、大きな灯台。」僕は叫んだ。六月のある日、僕たちは……。(書き出し)  ……振り返ると大きな灯台が僕たちに手を振っているようだった。(書き出しの結び)  例:「ザッバーン。」八月の晴れた日曜日……(書き出しの工夫)  ……「ザッバーン。」私の耳には、今もその波の音が響いている。(書き出しの結び)  例:「赤いリンゴの実が目に飛び込んできた。(書き出しの工夫)  ……その赤いリンゴは今も僕の机の上に置いてある。(書き出しの結び)  事実文の書き出しの工夫よりも、意見文の書き出しの工夫の方が書きやすいことが多い。

構成 書き出しの工夫/作文
キーワード 書き出しの工夫 <<構成>>
説明 会話・色・音・情景で書き出す
指導  書き出しに、会話、色、音、情景を入れて、読み手を引きつけるような効果を出します。  例:「やったあ。」僕は大声を出した。明日は休みだ。  例:赤い夕日が西の空を染めている。やっと練習が終わった。  例:ガーン。僕は目の前が真っ暗になった。  例:窓の外から広い公園が見える。私の部屋は二階にある。

構成 書き出しの工夫
キーワード 書き出しの工夫 <<構成>>
説明 会話・色・音・情景で書き出す
指導  書き出しに、会話、色、音、情景を入れて、読み手を引きつけるような効果を出します。  例:「やったあ。」僕は大声を出した。明日は休みだ。  例:赤い夕日が西の空を染めている。やっと練習が終わった。  例:ガーン。僕は目の前が真っ暗になった。  例:窓の外から広い公園が見える。私の部屋は二階にある。  会話・色・音・情景で書き始める練習です。書き出しに、会話、色、音、情景を入れて、読み手を引きつけるような効果を出します。なかなかできない子供には、作文を書き終えてから冒頭に入れる会話や音を一緒に考えてもよいでしょう。  一度慣れてしまえば、比較的簡単に取り入れることの項目です。簡単なわりに効果が高いので、小学校3年生になったら、積極的に指導します。  最初は、会話か音がやりやすいようですが、慣れてきたら、色や情景の書き出しも練習します。  小学校中学年の作文指導でいちばん大切なことは、表現を工夫し、話の幅を広げて、個性的な作文を書くことです。低学年のうちは、自由な題名で、書けそうなことを選んで書けばよいのですが、中学年からは、テーマを決めてそのテーマにそった作文を書くように指導します。ユニークな作文が書けたら、新聞やコンクールなどに応募して自信をつけさせましょう。

主題 是非の主題
キーワード よい 良い べき 大切 <<主題>>
説明 私はAがよいと思う
指導  よいか悪いかをはっきりさせて主題を考える練習です。書き方は「……がよいと思う」「……はよくないと思う」「……が大切だと思う」「……べきだと思う」のような形になることが多いでしょう。  世の中には、よいか悪いかをどちらか一方には決められないものが多いので、どちらにも絞れないというときもあります。そういうときも練習として、どちらか一つ(A)を中心にして、反対理解でもう一つの意見(B)を書くように練習していきます。  例:(寄り道はよいか悪いかという題名で)私は寄り道はよい(A)と思う。それは……という理由だからだ。……(中略)。確かに、寄り道には悪い面(B)もある。それは……だからだ。しかし、私は、寄り道はよい(A)面の方が多いと思う。

題材 昔話の実例・長文実例
キーワード 昔話 童話 長文 <<題材>>
説明 昔話や童話の実例・長文集の実例
指導  四段落構成の文章で、第三段落目の社会実例を昔話や童話の引用として書いていく練習です。  データ実例の引用にも共通することですが、意見に合わせて昔話を探すというのではなく、いくつかの昔話を用意しておき、意見に合わせてその昔話を加工して引用すると考えていくことが大切です。  このため、ヒントなどでは、いろいろな例は使わずに、桃太郎の例をいろいろな形で使っています。

表記 敬体で書く
キーワード
説明 でした・ました・です・ますで書く練習
指導

主題 思ったことを長く
キーワード 思 おも <<主題>>
説明 結びに思ったことをくわしく書く
指導  結びに思ったことを書く書き方が定着したあとに、思ったことをくわしく書く練習をしていきます。  これはそのあとの学年で、「自分だけが思ったこと」「心の中で思ったこと」を書く練習に発展していきます。  指導の仕方としては、「最後の思ったことは、できるだけ○○君だけが思ったことをくわしく書いてね」というように指導します。しかし、評価は、思ったことが書いてあればそれでよいとします。特によく書けている場合は、それを取り上げてほめるとだんだんとくわしく書くコツがわかってきます。  結びに思ったことを書けるようになってきたら、思ったことをくわしく書く練習をしていきます。「楽しいと思いました。」「悲しいと思いました。」だけではなく、「……ので、楽しいと思いました。」「どうして……か不思議に思いました。」など、思ったことをできるだけくわしく長く書くように指導します。特によく書けたときは、それを取り上げてほめると、だんだん思ったことを長く書くコツがわかってきます。

主題 思ったこと
キーワード 思 おも <<主題>>
説明 結びに思ったことを書く
指導  低中学年の作文で結びに思ったことを書く練習です。  これは二つの目的があります。  一つは、結びを「楽しかった」「おもしろかった」「うれしかった」などの単純な感覚でまとめずに、自分なりに思ったことを書いてまとめるということです。子供の中には、「たのしかったと思いました」などと書いてしまう子も出てきますが、一応それでもよいとします。  もう一つの目的は、将来意見文を書くときの構成に合わせて、結びには感想や意見を書くという位置付けをしておくということです。  指導者によっては、「思った」「思いました」などのありきたりの言葉は使わずに、思ったことが自然ににじみ出るような書き方をするべきだという指導をする人もいます。例えば、「『また来たいと思いました』と書くよりも、『僕はいつまでも遠ざかっていく景色を見ていた』と書きなさい」というような指導です。しかし、これは子供の作文を小学校の低中学年の段階で完結して考えることにつながります。表現の工夫自体は必要なことですが、それよりも大事なことは子供の作文を将来への発展の過程として見ることです。  結びに思ったことをしっかり書く練習をしたあとに、「いろいろな思ったこと」を書く練習をしていく方が子供の成長に合っています。  「楽しかったです。」「おもしろかったです。」など、単純な感想を書いてしまいがちな結びを一工夫する練習です。ただ「楽しかった」「おもしろかった」ではなく、自分なりに思ったことを書いてまとめるために、「思いました」という言葉を使うように指導します。  最初は、「楽しいと思いました。」「おもしろいと思いました。」というように形だけになってしまっても、「思いました」が使えたことを認め、ほめてあげましょう。どこが楽しいと思ったのか、どうして楽しいと思ったのか、また、楽しいと思ったからどうしたいのか、などを考えさせると、思ったことを長く書けるようになります。ただ、この過程は急がず、時間をかけて指導していく必要があります。  「思いました」というありきたりの言葉を使わない方がよいという意見もあるようですが、低学年のうちは、「思いました」という言葉を使って思ったことを書くという指導で十分です。子供の成長に合わせて、感想や意見の表現の仕方を広げていけばよいのです。

主題 心の中で思ったこと
キーワード 心 <<主題>>
説明 口に出さないが心の中で思ったことを書く
指導  思ったことを個性的に書いていく練習です。  自分だけが思ったことは、ほかの人が思わないような思ったことでしたが、これは、口には出さない(出せない)思ったことを書く練習です。  例:(先生におこられて)僕は、先生だって子供のころ、こういうことをしただろうになあと思いました。○  例:(先生にほめられて)僕は、このぐらいで喜んいちゃだめだ、僕はもっと上を目指すんだからと思いました。◎  口には出さなかったけれど(出せなかったけれど)、心の中で思ったことを書きます。作文に書かなければ誰にも言うことのなかったはずの感想なので、かなり個人的、個性的な内容になるはずです。心の中のひとりごと、心の中だけのつぶやきのようなものですが、指導するときは、「心」という言葉を入れて思ったことを書けばよしとします。初期段階では、「心の中で思いました」「心の中でつぶやきました」など、内容はともかく、形ができていればOKです。

主題 当為の主題
キーワード べき 当為 <<主題>>
説明 私はAべきだと思う
指導  ものごとのあるべき姿を主題にして書く練習です。  例:日本の教育は、もっと個性を尊重すべきだと思う。  例:日本の教育は、もっと基礎を徹底すべきだと思う。  当為の主題のあとは、それを実現するための方法で展開する形が多くなります。

表記 引用はただし書きで
キーワード
説明 ほかの人の文章を引用するときは明示
指導  ほかの人の文章を引用するときはわかるようにしておく。

表記 常体で書く
キーワード
説明 した・だった・であるなどで書く練習
指導  小学校5年生からは、常体(〜である。〜だった。)で統一して書く練習をします。最初のうちは、敬体(〜です。〜でした。)が混在してしまう場合も少なくありません。読み返しをして、敬体があれば二本線を引いて直すように指導します。

表現 声顔動作のようす
キーワード 声 顔 ながら こえ かお <<表現>>
説明 会話の前後にその人の表情や動作を
指導  会話の前か後にその人の表情や動作を書く練習です。「笑いながら言いました。」「困った顔で言いました。」「手をふりながら言いました。」「おじぎをしながら言いました。」など、話し手の顔のようすやそのときの動きを書くように指導します。  表情や動作を入れることによって、会話が生き生きとしてきます。一度、具体的に説明すれば、ほとんどの子供がすぐに取り入れることのできる項目です。

構成 四段落構成
キーワード
説明 大きく四つぐらいの部分に分けて書く
指導  段落を意識して書くのは小学4年生のころからです。  言葉の森では、高校生になったときの小論文の学習に結びつくように、小学生の作文指導の段階から、全体をおおきな四段落ぐらいに分けて書く指導をします。  しかし、これは厳密な意味での段落ということではなく、おおまかに四つぐらいのブロックに分けて書くという意味です。  読みやすい一段落の長さは約150字と言われています。150字で四段落だと全体の字数は600字となります。  600字〜800字ぐらいの文章の場合は段落の数とブロックの数が一致しますが、例えば小学6年生で1200字の文章を書く場合は、全体は四つのブロックで、第二ブロックと第三ブロックは複数の段落で構成するというような書き方になります。

表現 名言の引用
キーワード 名言 言葉 ことば <<表現>>
説明 主題に合わせて名言を引用する
指導

題材 名前・数字
キーワード 名前 数字 なまえ すうじ <<題材>>
説明 名前や数字をくわしく書く
指導  どこかに出かけたときなど、場所などの名前(固有名詞)や日時などの数字を書いていくと、正確な文章になります。一般に男の子は会話よりも数字や名前に関心が高く、女の子は数字や名前よりも会話に関心が高い傾向があります。数字や名前を正確に書くことは、作文の表現の面白さには直結しないので評価されることの少ない分野です。数字は縦書きで書くときは、漢数字を使うのが一般的です。  友達や場所などの名前、時刻や量などを表す数字を書くと、正確な文章になります。数字や名前をくわしく書くことは、作文の表現の面白さには直結しないので評価されることの少ない分野です。しかし、低学年の子供や作文の苦手な子供でも簡単に入れることのできる項目なので、積極的に指導し、できたらたっぷりほめます。  縦書きで書くとき、数字は漢数字を使うのが一般的です。子供が、縦書きの原稿用紙に算用数字を書いていたら、数字をくわしく書いたことに対してプラスの評価をした後で、さりげなく漢字で書いた方がよいと教えてあげましょう。ほめるときは大袈裟に、注意するときはさりげなくがポイントです。

主題 反対意見への理解
キーワード 確かに <<主題>>
説明 確かにBもよいが、しかしAが
指導  四段落構成の結びの四段落目に、自分の意見とは反対の考えに対する理解を入れて書きます。  およそ意見というものは、どんなに正しいように見えても必ず反対の立場というものがあります。中学生や高校生のころはまだ視野が狭いので、自分が心から正しいと思っている意見を書くときは、反対意見を全面否定するような形になることが多いものです。  しかし、意見は一方的に書けば書くほど説得力を失う面があります。自分がどれほど正しいと思った意見でも、結びの段階で反対意見への理解に言及するようにすると、かえって説得力が増してきます。  反対理解を書くことは、意見文の鉄則です。  書き方で注意することは二つあります。  一つは、反対理解をじっくり書きすぎると、意見が分裂したような印象になることです。反対理解は必要最小限にとどめてさらりと書くことが必要です。  もう一つは、弱い反対理解を書いて済ませてしまう場合や、反対意見への理解ではなく反対事実の紹介で済ませてしまう場合があるということです。  例えば、弱い反対意見の理解の例としては、「(漫画はよいか悪いかで悪いという意見を述べたあと)確かにくだらない漫画を読みたくなる気持ちもわかるが……」というような書き方です。漫画がよいという積極的な意見への理解ではなく、消極的な意見への理解になっています。  反対事実の紹介の例としては、「(漫画はよいか悪いかで悪いという意見を述べたあと)確かにおもしろい漫画もあるが……」というような書き方です。  キーワードは、「確かに」ですが、ほかに「もちろん」「なるほど」「もっとも」なども考えられます。

構成 動作情景の結び/作文
キーワード 動作の結び 情景の結び <<構成>>
説明 作文の結びを動作や情景で書く
指導  作文の結びを「思いました」のような平凡な書き方ではなく、動作や情景で結んでいく練習です。  例:僕は思わず駆け出した。  例:お母さんは大笑いをした。  例:校庭には秋の夕日が差していた。  例:僕は「ようし、やるぞ」と腕組みをした。  高学年で動作・情景の結びを指導すると、子供が気恥ずかしくてなかなか書けないということもあります。そういうときは、先生が直接「今日は練習で、このように書いてまとめてね」と具体的な文を指示して書かせるようにすると書けるようになります。  これまでは、作文の最後を感想でしめくくってきましたが、感想の後に、さらに動作や情景を表す一文を入れて結ぶ練習です。感想以上に、書き手の思いが伝わるような余韻のある結びを工夫します。あえて感想は入れずに、誰かの動作やその場の情景だけをさらりと書くのがポイントです。色や音などを入れて印象的な結びを工夫します。慣れるまではむずかしいので、最初のうちは先生が具体的な文を示します。

題材 前の話聞いた話
キーワード 前 聞 調べ <<題材>>
説明 前の話、聞いた話、調べた話
指導  作文で話題の転換をする練習です。  小学生の子供の書く作文は、事実の経過を時間の順序で書く形になることが多いものです。このため、中心を絞って書くように要求すると字数が短くなってしまうという問題が出てきます。  話題の転換は中心を絞りながら話題を広げていく練習です。  四段落ぐらいの構成で書いているときに、第三段落で、昔の思い出や両親に取材した話を挿入していきます。  例:(「ぼくのペット」という題名で、ペットとこんなことをして遊んでいるという話を書いたあと)そのペットを初めてもらってきたのは、僕が幼稚園のときだった。そのときは……。  例:(「ぼくのペット」という題名で、ペットとこんなことをして遊んでいるという話を書いたあと)僕は父に、子供のころどんなペットを飼っていたか聞いてみた。、すると……。  聞いた話は、お父さんやお母さんに聞いて事前に準備しておくことが必要です。  調べた話は、百科事典やインターネットなどであらかじめ調べておくことが必要です。  事前の準備の必要な練習です。  作文で話題の転換をする練習です。小学生の子供の書く作文は、事実の経過を時間の順序で書く形になることが多いため、中心を絞って書くように要求すると字数が短くなってしまうという問題が出てきます。話題の転換は、中心を絞りながら話題を広げていく練習です。  四段落ぐらいの構成で書いているときに、第三段落で、昔の思い出やおうちの人に取材した話、あるいは調べた話などを挿入していきます。聞いた話は、お父さんやお母さんに事前に話しを聞いて準備しておくことが必要です。  調べた話は、百科事典やインターネットなどであらかじめ調べておくことが必要です。本で読んだ話を入れてもよいでしょう。

表記 制限時間75分
キーワード
説明 書き始めから書き終わりまで75分で
指導  長文を読む時間、構成メモを考える時間などは入れずに、書き始めから書き終わりまでを75分以内で書いていきます。  時間のかかる人は、全体で75分とだけ考えずに、段落ごとに途中経過時間の目安を決めておきましょう。

構成 具体的説明の結び
キーワード 例えば 具体的 <<構成>>
説明 主題を具体的に再説明して結ぶ
指導  作文の結びに、具体的な説明を書いて結ぶことです。主に意見文の結びで、意見を書いたあとに、その意見を更にわかりやすく説明するために具体例を挙げる書き方です。  例:私は、これからもがんばろうと思いました。例えば、朝は目がさめたらふとんの中でいつまでももぞもぞしていないですぐに起きようと思いました。  具体的説明を書くことで文章のまとまりが悪くなることも考えられますが、たとえまとまりが悪くなっても、相手に更に具体的に説明したいというときに使います。

題材 体験実例
キーワード 体験 私 わたし 僕 ぼく <<題材>>
説明 自分らしい体験実例を書く
指導  感想文の勉強で、元になる長文の内容に似た話を自分の体験から見つけて書く練習です。自分の体験を重ね合わせることによって、より説得力のある感想を書くことができます。元の話の内容と少しずれてしまっても、少しでも似た話が書けていればOKです。  要約の後、段落をかえて、「私にも似た話がある。」という書き出しで書いていくとよいでしょう。体験実例の部分は、普通の作文と同じような感覚で、たとえ、会話、思ったことなどを入れながら出来事を書いていきます。

題材 伝記実例・長文実例
キーワード 伝記 長文 <<題材>>
説明 伝記の実例・長文集の実例
指導  四段落構成の文章を書くとき、第三段落の社会実例を伝記実例で書いていく練習です。  データ実例や昔話実例と同じように、自分の意見に合わせて伝記実例を探すのではなく、あらかじめいくつかの伝記実例を用意しておき、意見に合わせてその伝記実例を加工するという考え方をしていきます。  そのために、ヒントの池などでは、織田信長、エジソン、福沢諭吉などの限られた伝記をいろいろに変化させて使っています。  本を一冊読んでおくと、その一冊からいろいろな実例が引用できます。「福翁自伝( 福沢諭吉)」「フランクリン自伝(フランクリン)」「氷川清話(勝海舟)」などを読んでおきましょう。特に明治時代は日本の原点を形成した時代の一つですから、その時代の伝記を読むと応用が広がります。

表記 会話行がえ
キーワード
説明 会話は行をかえて書く
指導  会話は行を変えて書きます。しかし、行を続けて書くことが間違いなのではありません。改行をするのは、その方が読みやすいからという理由です。  会話の二行目を一マス空けて書く書き方をしている出版物もありますが、これはレイアウトを読みやすくするための工夫ですので、子供たちが書く作文にも同じことを要求するのは無理があります。しかし、これも間違いではありません。  会話のカギかっこの前と後は行を変えて書きます。行を続けて書くことが間違いというわけではありませんが、特に小学生の場合は、行を変えた方が読みやすいので、会話の前と後は改行をします。  これは、言葉だけの説明ではわかりにくいので、実際に書き示しながら指導します。

題材 会話
キーワード 「 」 会話 かいわ <<題材>>
説明 そのときの会話を思い出して書く
指導  そのときの会話を思い出して、描写的に書く練習です。  一般に長く書けない子の多くは、ものごとを概略的、説明的にとらえて書くことが多いので、会話を思い出すことによって描写的に書く練習をします。  しかし、中には会話の入りにくい題名で書く場合もあります。例えば、「私の好きな季節」のような題名のときです。その場合は便宜的に、音の様子や自分の思ったことをカギカッコで書いておいてもよいというようにします。  思ったことを書くということは、描写的に書くという意図とは異なるものですが、小学生の指導では、できないことを要求することは避けた方がよいので、便宜的に思ったことでも◎にします。しかし、本来は題材選びの段階で、会話の入るような描写的な場面を見つけてくることが大切です。  カギかっこを使って会話を入れる練習です。最初は、「おはよう。」「ありがとう。」などといった短い会話で構いません。慣れてきたら、実際に話したことを思い出しながら、会話らしく書いていきます。  カギかっこの前と後で行をかえるということも、実際に見本を示しながら指導します。

主題 予測問題の主題
キーワード 問題 予想 予測 <<主題>>
説明 将来Aが問題になる
指導  社会問題の主題の練習をしたあと、それを更に発展させて考える練習です。  考え方としては、今の社会問題に対する対策が進むと逆に別の問題が起こってくるだろいう形です。  例:(日本人の島国意識は問題だという社会問題が課題になっている場合)しかし、この島国根性を捨ててグローバル化を目指すあまり、むしろ逆に日本人の根を見失う傾向が今後問題になってくるのではないだろうか」  社会問題の反対の予測問題がどうしても考えにくいときは、社会問題を発展させて考えてもよいとします。その場合は、社会問題の主題とほぼ同じ内容になりますが、できるだけ自分なりに新しい問題の要素を加味して考えていくようにします。

構成 中心を決める/感想文
キーワード いちばん 中心 一番 <<構成>>
説明 いちばん……なのは
指導  作文の中心を決めて書く練習です。  小学生のころは中心を決めるという意識が薄いことと、字数に気を取られることが多いことから、朝起きてから寝るまでの作文を書くような傾向があります。  しかし、作文に取り上げた題名によっては自然に中心が決まる場合もあるので、一律に指導することが難しい面もあります。例えば、「僕のお母さん」という題名で書いた場合は、自然に中心が決まりますが、「動物園に行ったこと」という題名では、ほとんどの子が「次に○○を見て、そのあと□□を見て、そのあと……」という中心の決まらない書き方になります。  中心を決める指導は、この、中心が分散しがちな題名のときにも意識的に中心を絞れるように普段から中心を決めるキーワードを入れていく練習です。  低学年などで、「いちばん」という言葉を指導しにくいときは、「自分がいちばん書きたかったところを○で囲んでおいてね」と指導します。要するに、生徒に中心を決めて書くことが大切だという意識ができるように指導していきます。  例:昨日、動物園に行きました。たくさんの動物を見た中でいちばん面白かったのはペンギンです。(以下ペンギンを中心に書く)  例:夏休み、田舎のおばあちゃんのうちに行きました。三日間いた中でいちばん心に残ったのは、二日目の朝にスイカ割りをしたことです。(以下スイカ割りの話を中心に)  例:私は……を読みました。この本でいちばん印象に残ったところは、うらしま太郎がカメを助けたところです。(感想文の場合はこのように中心を決めると、あとが続けやすい)  「私のお母さん」のように既に題名の段階で中心が決まっているものについても、「いちばん好きなところは優しいことです。」のようにキーワードを入れさせるようにすると指導に一貫性が出てきます。 ※順位を表わすときでない「いちばん」はひらがな書きが正しいが、グーグルでは漢字の方が主流になっているので、漢字でもよいとする。

構成 中心を決める
キーワード いちばん 中心 一番 <<構成>>
説明 いちばん……なのは
指導  作文の中心を決めて書く練習です。  小学生のころは中心を決めるという意識が薄いことと、字数に気を取られることが多いことから、朝起きてから寝るまでの作文を書くような傾向があります。  しかし、作文に取り上げた題名によっては自然に中心が決まる場合もあるので、一律に指導することが難しい面もあります。例えば、「僕のお母さん」という題名で書いた場合は、自然に中心が決まりますが、「動物園に行ったこと」という題名では、ほとんどの子が「次に○○を見て、そのあと□□を見て、そのあと……」という中心の決まらない書き方になります。  中心を決める指導は、この、中心が分散しがちな題名のときにも意識的に中心を絞れるように普段から中心を決めるキーワードを入れていく練習です。  低学年などで、「いちばん」という言葉を指導しにくいときは、「自分がいちばん書きたかったところを○で囲んでおいてね」と指導します。要するに、生徒に中心を決めて書くことが大切だという意識ができるように指導していきます。  例:昨日、動物園に行きました。たくさんの動物を見た中でいちばん面白かったのはペンギンです。(以下ペンギンを中心に書く)  例:夏休み、田舎のおばあちゃんのうちに行きました。三日間いた中でいちばん心に残ったのは、二日目の朝にスイカ割りをしたことです。(以下スイカ割りの話を中心に)  例:私は……を読みました。この本でいちばん印象に残ったところは、うらしま太郎がカメを助けたところです。(感想文の場合はこのように中心を決めると、あとが続けやすい)  「私のお母さん」のように既に題名の段階で中心が決まっているものについても、「いちばん好きなところは優しいことです。」のようにキーワードを入れさせるようにすると指導に一貫性が出てきます。 ※順位を表わすときでない「いちばん」はひらがな書きが正しいが、グーグルでは漢字の方が主流になっているので、漢字でもよいとする。  「いちばん……のは、……です。」という形で、作文の中心を決めて書いていく練習です。「いちばん」という言葉は、絶対に入らなければいけないというわけではなく、中心の絞られた作文になっていればよいとします。  たとえば、遠足に行ったことについて書く場合、低学年ほど、朝のことから帰りのことまで全部書こうとするものですが、中学年になったら、「いちばん楽しかったのは、……です。」というように、一つのことに中心を決めて書くように指導します。

構成 三文ぬきがき/感
キーワード 三文抜き書き 三文ぬきがき <<構成>>
説明 はじめ中おわりから文を三つ抜き書き
指導  要約の前段階の練習です。  要約は、文章の内容として重要なところを抜き出してまとめることですが、このような全体の構成を考える力がつくのは小学5年生以降です。  ところが、5年生から急に要約の指導をすると、ほとんどの生徒は抜き出すところが多くなりすぎ、長い要約になってしまう傾向があります。指導の仕方として、最初に長い要約を書かせて、徐々に短くまとめさせてゆくというやり方も考えられますが、言葉の森では、最初から短い要約を書く練習をさせていきます。  5年生から指導する要約の全体の感じをつかむために、4年生では、文章全体から三文を選んで抜き書きする練習をします。  重要なところを選んで抜き書きするように指導することは4年生では難しいので、文章の「始め」「中」「終わり」から一文ずつで合計三文の抜き書きをするように指導します。  三文抜き書きという学習は初めてという生徒がほとんどなので、最初の数回は先生が見本を示します。  「今から先生が言うところに線を引いてね。一番目は○行目の……。二番目は○行目の……。三番目は○行目の……。その線を引いた三つの文をそのままつなげて書いていくことが三文抜き書きです。線を引くところは、三箇所であればどこでもいいです」  大事なところに線を引くということではなく、どこでもいから三箇所線を引くということが大事です。これによって、全体の感覚をつかみ抵抗なく三文抜き書きができるようになってから、徐々に大事なところに線を引く(選ぶ)ように指導を発展させていきます。  「三文ぬきがき」とは聞き慣れない名前だと思いますが、要約の前段階として、文章全体から三文を選んで抜き書きするということです。重要なところを選んで抜き書きするように指導することは4年生では難しいので、文章の「始め」「中」「終わり」から一文ずつで合計三文の抜き書きをするように指導します。  長文全体を三つのかたまりに分け、それぞれから一文ずつ文を選び、選んだ文に線を引きます。最初のうちは、大事な文ということにこだわる必要はありません。また、三つの文がうまくつながらなくても気にする必要はありません。どこでも好きな文に線を引けばOKです。また、最初の数回は、生徒に選ばせるのではなく、先生の方で見本を示します。全体の感覚をつかみ、抵抗なく三文抜き書きができるようになってから、徐々に大事なところに線を引くように指導を発展させていきます。場合によっては、四つ以上の文を抜き出しても構いませんが、基本は三文ということで指導した方が生徒も混乱しないと思います。

主題 一般化の主題
キーワード 人 人間 一般化 <<主題>>
説明 …は人間にとって…である
指導  作文の結びに大きくとらえた感想を書く練習です。  小学6年生以上は、ものごとを一般化して書く力がついてきます。例えば、「私の家族」という題名で作文を書いた場合、中学年では、「これからも楽しい家族でいたいです。」のようなまとめ方で終わることが多いものですが、高学年では、「家族というものは人間にとって、心のよりどころとなるものだと思う。」のようなまとめ方ができるようになってきます。  しかし、この一般化の力はまだ充分ではありませんから、先生の方でヒントを指示してあげる必要があります。  高校生以上で一般化の主題を書く場合は、構成メモの段階で先に一般化の主題を考えておき、その主題に合わせて実例を書くという書き方をしていくのが理想です。小学生では、そこまでは要求できないので、実例を複数書いてから、その実例に合わせて一般化したまとめ方をするように指導していきます。  例:(私の友達という作文を書いたあと)友達というものは、人間にとってその人を映す鏡のようなものだと思う。類は友を呼ぶということわざがあるように、私も友達にふさわしい人間になっていきたい。  作文の結びに、個人的な感想ではなく、大きくとらえた感想を書く練習です。最初のうちは「人間にとって」「日本人にとって」などという言葉を入れてまとめてあればよしとします。その作文のテーマが友達であれば、「人間にとって友達とは○○○である。」、テーマが自然であれば「人間にとって自然とは○○○である。」という形にします。○○○のところは、先生が例を言って指導します。

表記 一文百字以内
キーワード
説明 一つの文が百字をこえないように
指導  一文が百字をこえてしまうと読みにくくなるので、一文は百字以内にます。百字をこえてしまう場合は、文を分けて書くように指導します。

表記 一文一点
キーワード
説明 読点は1文に1〜2点を目安に
指導  読点の打ち方には、規則として確立しているものはありませんが、次のように指導します。 1、「は」:主語のあとに打つ(「は」や「も」のあとです。ただし、「が」のあとには打たないほうが自然です) 2、「そ」:接続語のあとに打つ(「そして」「しかし」「だが」などのあとです) 3、「か」:会話の前に打つ(新聞など、字数を節約する必要のある文章では打たないこともあります) 4、「と」:時を表す言葉のあとに打つ(「○○したとき」や「日曜日に」などのあとです) 5、「と」:「と、○○が言った」のように、「と」と「言った」の間に言葉が入るときに打つ 6、「の」:条件を表す語句のあとに打つ(「○○したので」「○○したら」「○○したから」「○○すると」などのあと)  「はそかととの」と覚えておけます。(覚えなくてもいいですが)  しかし、このとおりに全部打つと、読点が多すぎて読みにくくなることもあります。そのときは、「句点一つに、読点は一つか二つ」という目安にしておきます。  ただし、以上の説明は、小学校低学年では理解が難しいので、低学年のころは、「『は』のあとには打つ、『が』『の』『を』のあとには打たない」と教えるだけに留めます。  どういう規則にも例外がありますが、小学校低学年では「例外もある」ということを教えると子供が混乱します。低学年のうちは「こういう規則がある」というかたちで教えておく方がいいようです。

表現 ユーモア表現
キーワード 笑 爆 ユーモア <<表現>>
説明 ユーモアのある表現(笑)
指導  作文の途中にくすっと笑えるような表現を入れる練習です。ダジャレでもよいのですが、自分の失敗談を書いたり、大袈裟な表現をすることによって、読む人の心を和ませるように工夫します。  ユーモア表現は、指導しにくい場合もあるので、次のようにどちらからできればよいということで指導してください。 小5……たとえ、又は、ダジャレ表現 小6……たとえ、又は、ユーモア表現 中1……名言の引用、又は、ユーモア表現 中2……〃 中3……〃 高1……自作名言、又は、ユーモア表現 高2……〃 高3……〃  また、ユーモア表現のキーワードに「笑」が入っているので、パソコン入力の場合、「(笑)」という文字を入れて書く人が多いと思います。  ところが、この「(笑)」というような書き方は、顔文字やダジャレ表現と同じで、社会生活の中では不真面目だと考える人もいます。  ですから、生徒には、「キーワードの(笑)のような書き方や、ダジャレは、真面目な文章のときは書かないのが普通」と説明してください。入試の作文や志望理由書などでは、ダジャレや「(笑)」や顔文字は、書かない方がよいということです。  なお、ユーモア表現のわかりやすい書き方は、面白いことを書くというよりも、自分を笑うように書くということです。センスのいい子は、よく書いてきます。私は、センスがないのであまり書けませんが(笑)。(というような書き方です)

題材 データ実例・長文実例
キーワード データ 長文 <<題材>>
説明 数字の実例・長文集の実例
指導  四段落構成の第三段落の社会実例の部分で、数字や固有名詞がわかるようなデータを入れて説得力のある文章を書く練習です。  データは客観的で公のものであることが必要です。  私的なデータ:僕の足のサイズは29cmです。×  主観的なデータ:僕たちの力が80%だとしたら、敵は120%だった。×  社会実例の引用すべてに共通することは、先に意見があってそれにふさわしいデータを探すというのではなく、使えそうなデータがいくつかあって、それを意見に合わせて加工して使うという発想をすることです。

表現 ダジャレ表現
キーワード ダジャレ だじゃれ 駄洒落 <<表現>>
説明 思ったことなどの中にダジャレを使う
指導  会話や思ったことなどの中にダジャレを入れる練習です。得意不得意が分かれやすい項目ですが、言葉遊びのつもりで頭を柔軟にして、気楽に取り組むように指導します。どうしても思いつかないという場合は、先生が代わりに考えてあげます。

主題 わかったこと
キーワード 分かった わかった <<主題>>
説明 理解したこと学んだこと発見したこと
指導  作文の結びにわかったことを書く練習です。  事実中心の作文から感想や意見中心の作文に移行する前段階の練習です。小学5年生になると、ものごとを大きくとらえる力が出てきます。  何かの出来事があったときに、その出来事自体の描写で終わるのではなく、その出来事を通して自分なりに何を学んだのかとか、自分にどんな変化があったのかというまとめ方ができるようになります。  例:(運動会の話のあとで)私は、やはりつらくても練習をしっかりやった方があとから満足できるのだということがわかった。  キーワードは「分かった」「わかった」だけですが、ほかにも、「学んだ」「教えられた」「あらためて考えさせられた」などが考えられます。  小学校5年生のころは、ものごとを大きくとらえる力がまだ充分に成長していないので、しばらくは教える先生の方で見本となるわかったことを説明する必要があります。  作文の場合は自分が体験したことから、感想文の場合は長文を読んで学んだこと、悟ったこと、気づいたことを「わかった」という言葉を使ってまとめます。単なる感想ではなく、自分の成長に結びつくような気づきや学びを書きます。最初は、「わかった」という言葉を使ってまとめられればOKです。  高学年の作文や感想文では、たとえなどの表現に磨きをかけると同時に、個人的な感想だけではなく、体験を通して学んだことや誰にでもあてはまるような結論を導き出す練習をします。

題材 もし…だったら
キーワード もし だったら <<題材>>
説明 想像したことを書く
指導  感想文などで似た話が書きにくい場合などに、想像した話を書いて題材をふくらませる練習です。  一つは自分になぞらえて書く書き方です。  例:もし私が桃太郎だったら……。  例:もし私がそのときの鬼だったら……。  もう一つは、事実とは異なる展開を想像して書く書き方です。  例:もし鬼が早めに謝っていたら……。  例:もし桃太郎がけちで、きびだんごをあげなかったら……。  「もし私が○○○だったら……。」のように自分になぞらえて書く書き方と「もし月が四角だったら……」のように事実とは異なる展開を想像して書く書き方があります。自由に想像してよいので、子供にとっては使いやすい項目のようです。  感想文などで似た話が書きにくい場合なども、「もし…だったら」と、想像した話を書いて題材をふくらませます。

表記 はのてん、がのをてんつけず
キーワード
説明 は・もなどの主語のあとに読点
指導  読点の打ち方には、規則として確立しているものはありませんが、次のように指導します。 1、「は」:主語のあとに打つ(「は」や「も」のあとです。ただし、「が」のあとには打たないほうが自然です) 2、「そ」:接続語のあとに打つ(「そして」「しかし」「だが」などのあとです) 3、「か」:会話の前に打つ(新聞など、字数を節約する必要のある文章では打たないこともあります) 4、「と」:時を表す言葉のあとに打つ(「○○したとき」や「日曜日に」などのあとです) 5、「と」:「と、○○が言った」のように、「と」と「言った」の間に言葉が入るときに打つ 6、「の」:条件を表す語句のあとに打つ(「○○したので」「○○したら」「○○したから」「○○すると」などのあと)  「はそかととの」と覚えておけます。(覚えなくてもいいですが)  しかし、このとおりに全部打つと、読点が多すぎて読みにくくなることもあります。そのときは、「句点一つに、読点は一つか二つ」という目安にしておきます。  ただし、以上の説明は、小学校低学年では理解が難しいので、低学年のころは、「『は』のあとには打つ、『が』『の』『を』のあとには打たない」と教えるだけに留めます。  どういう規則にも例外がありますが、小学校低学年では「例外もある」ということを教えると子供が混乱します。低学年のうちは「こういう規則がある」というかたちで教えておく方がいいようです。

構成 はじめに絵をかく
キーワード <<構成>>
説明 中心を決めるために絵をかく
指導  作文を書く前に、書きたいことを絵で表します。低学年の生徒の場合は、絵をかくと何が印象に残ったのかが文章で表すよりもよくわかることがあります。文章が時系列的であるのに対し、絵は空間描写的です。文章で長く書こうとすると、朝起きてから夜寝るまでを時間の順番で書くことになりがちですが、絵をかいたところを中心に書くと焦点の絞られた作文になります。  はじめにかく絵は、色を塗ると時間がかかります。色を塗りたいときは、作文を書いたあとに塗るようにします。  これは、作文の中心を決めるための指導です。絵をかくことによって、何がいちばん印象に残ったのかを子供自身が認識し、焦点のしぼられた作文になります。  しかし、絵とはあまり関係のない作文になってしまったとしても気にすることはありません。絵をかいているうちに夢中になりすぎて、作文に書くことを忘れてしまったのでしょう。それなら、何のための絵をかいたのかということになりますが、教える側も子供の気持ちになって、そのあたりを深刻に考えないことが大切です(笑)。  子供は絵をかくのが大好きですが、中には、絵をかくのが好きでないという子供もいます。そのような子供には、棒人間など簡単な絵でよいと指導します。  小学校低学年の作文指導でいちばん大切なことは、楽しく書いて、書くことを好きにさせることです。表記ミスがあっても、字数が短くても主語と述語のある文を書けていたらたっぷりほめてあげましょう。文を書くことに慣れてきたら、比較的簡単に入れられる項目から指導していきます。

表記 は、そして、会話、とき、のでたらからるとのてん
キーワード
説明 主語のあと、接続語のあとなどに読点
指導  読点の打ち方には、規則として確立しているものはありませんが、次のように指導します。 1、「は」:主語のあとに打つ(「は」や「も」のあとです。ただし、「が」のあとには打たないほうが自然です) 2、「そ」:接続語のあとに打つ(「そして」「しかし」「だが」などのあとです) 3、「か」:会話の前に打つ(新聞など、字数を節約する必要のある文章では打たないこともあります) 4、「と」:時を表す言葉のあとに打つ(「○○したとき」や「日曜日に」などのあとです) 5、「と」:「と、○○が言った」のように、「と」と「言った」の間に言葉が入るときに打つ 6、「の」:条件を表す語句のあとに打つ(「○○したので」「○○したら」「○○したから」「○○すると」などのあと)  「はそかととの」と覚えておけます。(覚えなくてもいいですが)  しかし、このとおりに全部打つと、読点が多すぎて読みにくくなることもあります。そのときは、「句点一つに、読点は一つか二つ」という目安にしておきます。  ただし、以上の説明は、小学校低学年では理解が難しいので、低学年のころは、「『は』のあとには打つ、『が』『の』『を』のあとには打たない」と教えるだけに留めます。  どういう規則にも例外がありますが、小学校低学年では「例外もある」ということを教えると子供が混乱します。低学年のうちは「こういう規則がある」というかたちで教えておく方がいいようです。

主題 どうしてかというと
キーワード どうして なぜ 理由 <<主題>>
説明 理由がわかるように書く
指導  作文の中で、理由を説明する必要がある場面でその理由を書く練習です。  例:私たちは、夏にキャンプに行った。どうしてかというと、弟がいつも豪華なホテルではつまらないと言い出したからだ。  「どうしてかというと」という言葉を使って理由を書く練習です。これは、子供たちにとっては使いやすい項目です。なかなか使えない場合でも、例を挙げて何度か説明すればすぐに使えるようになるはずです。  最初は、気持ちを書いた後に入れるとやりやすいようです。「えりちゃんは、とてもやさしいと思いました。どうしてかというと、私がころんだときにたすけてくれたからです。」といった具合です。

主題 とちゅうの思ったこと
キーワード 思 おも <<主題>>
説明 作文のとちゅうで思ったことを書く
指導  作文の結びだけでなく、途中にも思ったことを書く練習です。結び以外にどこか一箇所でも思ったことが書いてあればよいとします。できれば、作文の途中のところどころに思ったことを入れて変化が出るように書いていくように指導します。  小学生の作文の場合、事実を羅列する形になる場合がよくあります。「次は……をした。その次は……をした。そのあと……をした。」  文章が平板で変化がないと感じる場合は、このように事実を羅列した文章になっていることが多いものです。事実のところどころに自分の思ったことを入れると、文章に変化と奥行が出てきます。  例:鎌倉駅に着いた。私は、なんだか古い駅だなあと思った。そのあと、電車に乗った。電車は混んでいた。私は、みんな今ごろどこに行くのだろうと思った。先生がみんなの名前を順番に呼んだ。私は先生も大変だなあと思った。(実際には、これほど頻繁に思ったことは書かずに、ところどころに書いていきます)  作文の結びだけでなく、途中にも思ったことを書く練習です。結び以外にどこか一箇所でも思ったことが書いてあればよいとします。できれば、一箇所だけではなく、作文の途中のところどころに思ったことを入れて変化が出るように指導します。  小学生の作文の場合、事実だけを順番に書いていくことが多いのですが、そのところどころに思ったことを入れることによって、文章に変化と奥行きが出てきます。

表記 ときのてん、のでたらからるとのてん
キーワード
説明 時間や条件を表す語句のあとに読点
指導  読点の打ち方には、規則として確立しているものはありませんが、次のように指導します。 1、「は」:主語のあとに打つ(「は」や「も」のあとです。ただし、「が」のあとには打たないほうが自然です) 2、「そ」:接続語のあとに打つ(「そして」「しかし」「だが」などのあとです) 3、「か」:会話の前に打つ(新聞など、字数を節約する必要のある文章では打たないこともあります) 4、「と」:時を表す言葉のあとに打つ(「○○したとき」や「日曜日に」などのあとです) 5、「と」:「と、○○が言った」のように、「と」と「言った」の間に言葉が入るときに打つ 6、「の」:条件を表す語句のあとに打つ(「○○したので」「○○したら」「○○したから」「○○すると」などのあと)  「はそかととの」と覚えておけます。(覚えなくてもいいですが)  しかし、このとおりに全部打つと、読点が多すぎて読みにくくなることもあります。そのときは、「句点一つに、読点は一つか二つ」という目安にしておきます。  ただし、以上の説明は、小学校低学年では理解が難しいので、低学年のころは、「『は』のあとには打つ、『が』『の』『を』のあとには打たない」と教えるだけに留めます。  どういう規則にも例外がありますが、小学校低学年では「例外もある」ということを教えると子供が混乱します。低学年のうちは「こういう規則がある」というかたちで教えておく方がいいようです。

表現 ですます
キーワード です ます <<表現>>
説明 説明の「です」や描写の「ます」を入れる
指導  事実文は、過去形で書かれる形が自然に多くなります。ここに、現在形を入れて文章の流れに変化を作る練習です。「です」は物事を説明をするときに自然に使えますが、「ます」は事実を描写するときに使う書き方なので、説明に工夫が必要です。例えば、「サッカーをしに近くの公園に行きました。今日は日曜日です。空は青く晴れています。友達がいました。こちらに向かって手を振っています。ぼくは走り出しました。」。作文の中心になるのは「でした、ました」です。「です、ます」は途中に少しだけ入れていく方が効果的です。指導としては、「です」をどこかに一つ、「ます」をどこかに一つ入れられればよいとします。  事実文は、過去形で書かれる形が自然に多くなります。ここに、現在形を入れて文章の流れに変化を作る練習です。  「です」は物事を説明をするときに自然に使えますが、「ます」は事実を描写するときに使う書き方なので、説明に工夫が必要です。例えば、「調理実習でハンバーグとサラダを作りました。私は、ハンバーグの係りです。まず、材料をこねて、フライパンで焼きます。」「子犬がいました。ぼくの方を見てしっぽを振っています。ぼくはかわいいなと思いました。」のような描写の仕方です。  作文の中心になるのは、あくまでも「でした、ました」という過去形です。「です、ます」は途中に少しだけ入れていく方が効果的です。指導としては、「です」をどこかに一つ、「ます」をどこかに一つ入れられればよいとします。

表記 てんまる下に
キーワード
説明 句読点は行頭に打たない
指導  句読点が行頭に来るときは、行頭に打たずに前の行の行末に詰めて又はぶらさげて打ちます。次のような文字・記号も同じ扱いです。複数の記号が続いたときはすべてを行末に詰めるかぶらさげるかします。 。(句点) 、(読点) ・(中黒) 」(かぎかっこの閉じ) )(まるかっこの閉じ) !(感嘆符) ?(疑問符)  小さい「ゃ・ゅ・ょ・っ」も禁則処理扱いにして行末に詰める指導をしているところもありますが、あまり一般的ではありません。  試験などで、「句読点も一文字として数える」という指示があるときは、句読点も行頭に打ちます。

主題 たぶん
キーワード たぶん 多分 <<主題>>
説明 ほかの人の気持ちを推測する
指導  作文の中で、相手の気持ちを推測して書く練習です。  感想文の場合は、登場人物の気持ちを推測して書きます。  例:盗賊の頭は、たぶん自分が信用されたことがうれしかったのだと思います。僕もだれかに信用されたときはやる気が出るからです。  例:お母さんは、たぶん僕のことを困ったやつだと思っていただろう。

表現 たとえ
キーワード まるで みたい よう <<表現>>
説明 まるで…のよう
指導  小学生の表現項目の要です。「たとえ」「比喩」という言葉よりも、「まるで……のよう」「まるで……みたい」という言葉で説明する方がわかりやすいようです。小学校低学年のときは、まだうまく使えない子が多いので、このころにたとえを使う文章を書ける子は表現力が豊かだと言えます。練習の方法としては、家庭の中でゲームのようにたとえを使うやり方が効果的で、大人も子供も楽しめます。小学校中学年は作文の中にたくさんのたとえを使えるようになる学年です。このころにまだたとえの使い方がありきたりでいつも同じたとえばかり使う子は読む練習が不足しています。たとえが楽に使えるようになった生徒には、ただたとえを使うのではなく、自分らしいたとえを使うことを指導していきます。小学校高学年は、たとえが自由に使える学年です。このころになると、表現の要は、「たとえ」から「名言」に移っていきます。つまり、たとえを使って事実を個性的に表現する書き方から、名言を使って意見を個性的に表現する書き方に移行していきます。中学生以上になると、たとえを多用した文章はかえって幼稚な印象を与えるようになってきます。小学校高学年では、たとえの指導をするとともに、将来の名言の指導の前段階として「ことわざの引用」の指導をしていきます。  実際に指導する際は、「たとえ」という言葉ではなく、「まるで……みたい」「まるで……よう」と、具体的に説明します。低学年では、まだうまく使えない子供も多いので、例を挙げて説明します。自分で思いつかないときは、先生の例をまねさせても構いません。「何に似ているかな?」と聞きながら指導していくのも効果的です。低学年のうちは、形ができていれば上出来です。  ときどき、「たとえ」を「たとえば」と勘違いする子供もいます。そのような子供にも、「まるで」という言葉を必ず使うように指導すると、自然にわかるようになります。また、身の回りのものをたとえを使って表現するなど、日常生活の中でゲームのようにたとえを楽しむ工夫をするとよいでしょう。

表記 それで少なく
キーワード
説明 それで・それからなどを使いすぎない
指導  「それで」「そして」「それから」「そうしたら」などの接続語は、少ない方が文章が引き締まります。「それで」を続けて書く子には、「『それで』という言葉は一枚の作文用紙に一回だけは使っていいから、あとは読み返して消しておこうね」と指導します。  低学年の子供は、「それで」「そして」「それから」「そうしたら」などの接続語を多用しがちなのですが、これらの接続語は少ない方が文章が引き締まります。  「『それで』という言葉は一枚の作文用紙に一回だけは使っていいから、あとは読み返して消しておこうね」と具体的な数字を挙げて指導すると、子供は自分で気をつけるようになります。

題材 その人らしい会話
キーワード 「 」 <<題材>>
説明 人柄や気持ちがあらわれている会話
指導  会話は、文章を描写的にするので、長くくわしく書くことに役立ちますが、同じ会話でも、「はい」「うん」「おはよう」のような平凡な会話と、その人らしい人柄があふれた会話とがあります。  会話を書くのに慣れてきたら、会話にしなくてもよい平凡な会話はできるだけ説明だけで済ませておき、会話はとっておきの場面にだけ使うようにします。  人柄のある会話は、子供どうしの会話としてはあまり登場しません。お父さんやお母さんが味のある会話をするのを聞いたという場面として書かれるが多いので、両親が登場するような題材を書くときに特に注意して指導するようにします。  指導は、その人らしい会話を入れて書くということで説明しますが、評価は長い会話又は会話が入っていれば◎とします。

表記 そしてのてん、会話のてん、といったのてんつけず
キーワード
説明 接続語のあと、会話の前に読点
指導  読点の打ち方には、規則として確立しているものはありませんが、次のように指導します。 1、「は」:主語のあとに打つ(「は」や「も」のあとです。ただし、「が」のあとには打たないほうが自然です) 2、「そ」:接続語のあとに打つ(「そして」「しかし」「だが」などのあとです) 3、「か」:会話の前に打つ(新聞など、字数を節約する必要のある文章では打たないこともあります) 4、「と」:時を表す言葉のあとに打つ(「○○したとき」や「日曜日に」などのあとです) 5、「と」:「と、○○が言った」のように、「と」と「言った」の間に言葉が入るときに打つ 6、「の」:条件を表す語句のあとに打つ(「○○したので」「○○したら」「○○したから」「○○すると」などのあと)  「はそかととの」と覚えておけます。(覚えなくてもいいですが)  しかし、このとおりに全部打つと、読点が多すぎて読みにくくなることもあります。そのときは、「句点一つに、読点は一つか二つ」という目安にしておきます。  ただし、以上の説明は、小学校低学年では理解が難しいので、低学年のころは、「『は』のあとには打つ、『が』『の』『を』のあとには打たない」と教えるだけに留めます。  どういう規則にも例外がありますが、小学校低学年では「例外もある」ということを教えると子供が混乱します。低学年のうちは「こういう規則がある」というかたちで教えておく方がいいようです。

表現 そう
キーワード そう <<表現>>
説明 うれしそうな木
指導  物事の様子を表します。特に、自然の中にあるものを人間にたとえて表すと効果的です。  例:葉っぱのなくなった木は、さむそうでした。一本になった鉛筆は、少しさびしそうでした。

構成 これからの結び
キーワード これから <<構成>>
説明 自分の問題としてこれからのことを書く
指導  作文の結びに、これからの自分の希望を書いて結びます。  例:これから僕も、のんびりやっていこうと思いました。  低学年で、「あと少し長く書きたいけど、もう書くことが終わってしまった」という場合、「これからのことを書いたらいいよ」とアドバイスをすると、そこからまた書き足すことができます。

表現 ことわざの引用
キーワード ことわざ 言葉 諺 <<表現>>
説明 主題につながることわざを引用する
指導  自分の意見に合うことわざを引用する練習です。どこに引用してもよいのですが、結びに引用するのが理想です。ことわざの意味を覚えるためには学習マンガが効果的です。

表現 ことわざの加工
キーワード ことわざ <<表現>>
説明 ことわざや名言や流行語を加工する
指導

表現 ぐらい
キーワード ぐらい くらい <<表現>>
説明 消しゴムぐらいのカニ
指導  大きさや程度を別のもので表す工夫で、たとえと同じような効果があります。数字で表すのではなく、ほかのものと比較した形で表すのがポイントです。例えば、「ぼくの背の高さは、お父さんのおへそぐらいです」というような書き方です。「ぼくの背の高さは130センチぐらいです」というような書き方ではありません。「130センチぐらい」は、正確な数字として評価します。

表現 いろいろな言った
キーワード いろいろな言った <<表現>>
説明 言ったのかわりに動作や表情で表わす
指導  「言った]「言いました」という言葉を使わずに言ったことを表します。「とさけんだ」「とつぶやいた」「とささやいた」などという言葉以外に、そのときの動作や表情で表す言葉も使えます。「と笑った」「とほほえんだ」「とふりかえった」「と余裕を見せた」「とくやしがった」など。指導の仕方としては、作文の中に「言いました」「言った」「言って」などを一つも使わないようにするとして練習していくといいでしょう。 (印刷物の言葉の森新聞はここまでです。続きはホームページをごらんください。つづきの項目は「ですます」「いろいろな思った」「自分だけが思ったこと」「自分だけがしたこと」「一般化の主題」「もし…だったら」「心の中で思ったこと」)  会話を書くときに、「言いました」のかわりに動作や表情で表わす練習です。「私は、『おはよう。』と笑いました。」、「私は『おはよう。』と手をふりました。」など、わかりやすい例を挙げて説明します。「……とほほえみました。」「……とふりかえりました。」「……とくやしがりました。」「……と余裕を見せました。」など話し手の動作や話し手の気持ちがわかるように表現します。

表現 いろいろな思った
キーワード いろいろな思った <<表現>>
説明 だろう。かもしれない。と言いたい。
指導  「思った」「思いました」「思う」という言葉を使わずに、表現に変化を持たせる練習です。「にちがいない」「かもしれない」「と言いたい」「だろう」「ではあるまい」などという言葉を使って、「思う」という言葉を使わないようにします。

構成 いつどこの書き出し
キーワード いつ どこ <<構成>>
説明 いつどこで何がありました
指導  作文の書き出しを「いつ、どこ、だれ」などがわかるように書き出します。必ずしも「いつ」と「どこ」の両方が入っている必要はなく、必要に応じて、日時や場所や主体が特定できていればよいとします。  例」:きのう、私はお父さんといっしょに海に行きました。  数字や固有名詞がわかるときはできるだけくわしく書いていきましょう。  例:きのうの朝六時ごろ、私はお父さんといっしょに近くの野島の海に行きました。  データを正確に書くという意識を持つための練習です。

表現 □○□○
キーワード □○□○ <<表現>>
説明 擬声語カラカラ、擬態語きらきらなど
指導  「きらきら」「カラカラ」など、繰り返す言葉を使って、状態や動きなどを表現する練習です。最初は、使いやすそうな箇所を見つけて、どんな様子だったかを繰り返す言葉で表すように誘導します。  イメージとは違う言葉が出てきたとしても、決して否定したりはせずにほめてあげましょう。普通の人の感性では理解できないような個性的な表現をする子供は、将来有望です(笑)。