ウツギ の山 10 月 2 週
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★じゆうなだいめい
○木登(きのぼ)りをしたこと
◎お母(父)さんのしごと
○ねむるきうごくくさ
○急いで食べると
 急いで食べると、食べ物がのどにつまり、せきこんでしまうことがあります。私たちののどのおくは、二つの道にわかれています。ひとつは、鼻や口から入った空気の通る道、もうひとつは、食べ物の通る道です。空気の通る道は気管とよばれ、のどの前の方にあり、空気はそこから肺へ送られます。食べ物の通る道は、食道と呼ばれ、後ろのほうにあり、食べたものはそこから胃に送られます。
 食べ物が、のどのかべにあたると、空気の通る道は反射的にふさがれて、食べ物の通る道だけがあきます。まるで、手旗信号で「赤上げて。」「白上げて。」とやるように、「食べ物だ。」「次は空気だぞ。」と、弁を開きます。だから、急いで食べると、「赤上げて、白上げて、赤上げないで、白下げない。」などという命令になって、弁がまちがえてしまうことがあるのです。
 きちんとかんで、唾液が十分まざっている食べ物は、食道の動きによって胃に送られます。しかし、大きいままのものや、よくかんでいない食べ物は、二つの道のわかれるところにつまってしまうことがあります。歯の生えていない赤ちゃんやかむ力の弱いお年寄りが、流動食といって、水分が多く柔らかいものを食べるのはこのためです。
 食べ物がのどにつまった時は、背中をたたいてもらったり、それでも取れない場合は指をつっこんで取ってもらったりします。空気の通る道をあけてやるためです。いずれにしてもすばやい対処が必要となります。最近では、とっさに掃除機を使って、おばあさんがのどにつまらせたおもちを吸い込んで取った例もあるそうです。
 空気と食べ物の区別のように、体が自然に動作する似たような例として、イルカやクジラの鼻があります。イルカやクジラは水中に入ると、自然に鼻の穴が閉じるので、水が入りません。

 言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(φ)