クリ の山 12 月 2 週
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★じゆうなだいめい
○うれしかったことや悲しかったこと
★おてつだいをしたこと、くたびれたこと

○スフィンクスというのは
 スフィンクスというのは、エジプトやギリシア、メソポタミアの神話に登場する、人間の顔を持ち、ライオンの胴体を持つという怪物です。エジプトのスフィンクスは、あごひげを生やした王様の顔をしていて、王様や神様を守るとされています。メソポタミアのスフィンクスは、顔は女性で、鷲の翼を持っています。ギリシアのスフィンクスも、顔は美しい女性、脚と尾は獅子で、翼は鷲となっています。
 スフィンクスは、たいへん知恵があり、なぞなぞやゲームが大好きです。神話によると、王の息子オディプスは、スフィンクスがテーバイという町で通るものになぞなぞを出して、解けない者を食べるという話を聞きました。オディプスが行(い)ってみると、スフィンクスは次のような問題を出しました。
「朝には四本足、昼には二本足、夜には三本足で歩くものは何か。その生き物はすべての生き物の中で、いちばん姿を変えるものである」
 それまでにも、多くの人たちが挑戦しましたが、誰もこの謎を解くことはできませんでした。しかし、オディプスは、スフィンクスにこう言いました。
「答えは人間だ。なぜかと言うと、赤ん坊の頃はハイハイで四つ足、大人になると二本足で歩き、年をとると杖をつくので三本足になるからだ。」
 謎を解かれたスフィンクスは海に身を投げてしまいました。
 人間はこのように、一生のうちでその姿を何度も変えます。姿だけでなく、脳の働きや感情なども、成長とともに変化します。これは他の動物よりも、脳をはじめとした体のしくみが複雑なせいです。スフィンクスは、このなぞなぞを通じて、ほんとうは何を人間に問うていたのでしょうか。今となっては知るよしもありません。
 では、「朝には八本足、昼には七本足、夜には六本足の生き物」は何でしょうか。答えは、お腹のすいたタコが、昼に自分の足を一本食べ、夜にもう一本食べてしまったところです。∵

 言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(φ)