クリ の山 10 月 3 週
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★じゆうなだいめい
○野山に出かけたこと

○水でっぽうをもったさかな
◎生まれたての(感)
 【1】生まれたてのおたまじゃくしは、長いしっぽをゆすって、およいでいますね。
 ところが、足がはえて、おかにあがるころには、しっぽが、とてもみじかくなっています。【2】そして、おやがえるになったときには、しっぽは、もう、そのあとさえみえません。
 おたまじゃくしのしっぽは、どこへいったのでしょうか。
 【3】おたまじゃくしが、かえるになって、おかにあがったあとで、池の中をさがしてみてもしっぽは、どこにもおちていませんね。
 おたまじゃくしのしっぽは、おたまじゃくしが、たべてしまったのです。
 【4】でも、それは口でたべたのではありません。おたまじゃくしのからだが、じぶんのしっぽをいつのまにかすいこんでしまったのです。だから、しっぽは、ちぎれたのではなくて、ちぢんだわけです。
 【5】わたしたち、にんげんのからだだって、おたまじゃくしのようなことがありますよ。わたしたちは、年よりになると、たいてい、かみの毛が白くなりますね。【6】あれは、かみの毛にはいっている黒い色のもとを、からだがすいこんでしまったからです。
 【7】おたまじゃくしが、大きくなって、しっぽがきえるのと、にんげんが年をとって、しらがになるのと、おなじわけだなんて、おもしろいではありませんか。
 【8】わたしたちのからだは、すみからすみまで、血がながれていますが、あの血には、わるいものや、いらないものをたべてしまうはたらきがあります。
 【9】たとえば、びょうきのばいきんがはいってくると、血は、それをたべてしまいます。
 おたまじゃくしのからだが、じぶんのしっぽをたべるのも、それとおなじようなことなのです。【0】

 (「理科なぜどうして三年生」偕成社)