クリ の山 10 月 2 週
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★じゆうなだいめい
○木登(きのぼ)りをしたこと
◎つうしんぼ、お母(父)さんのしごと
○とりのごうとう
○ものの色は
 ものの色は当たった光の中で、どの色を反射するかによって決まります。「赤」のものに光が当たると、「赤」以外の色はものの表面に吸収されてしまいます。そして「赤」だけが反射して、その光が見えるので赤く見えるというわけです。それ以外の光は、プリズムを通すと見ることができます。美しい七色の虹のように、実際は光にはいろいろな色が入っています。
 この人間に見える色というのは、可視光線とよばれ、波長の長さで決まっています。光の中で可視光線より波長の長いものを赤外線、短いものを紫外線と呼んで、これらは目で見ることはできません。しかし、昆虫の中には紫外線を見えるものも多く、モンシロチョウも紫外線で相手を見て、オスかメスか判断しているそうです。
 ベンハムの独楽という実験があります。これは、ほんとうはない色が見えるというもので、目の錯覚のひとつです。円の下半分を黒くぬり、上半分は黒でしまのようなもようを描きます。これにしんを通して独楽を作ります。回してみるとあらふしぎ。白と黒しかないはずなのに、回し方の速さや向きによって「青」「緑」「赤」などの色が見えるのです。これは、人間の目がもついくつかのセンサーの「感じ取る時間」に差があるため、黒から白に切り替わるときに、別の色に見えてしまうというのが主な原因と言われています。この独楽で見える色のことは「ベンハムカラー」と言います。
 ベンハムとは人の名前で、イギリスのおもちゃ製造業者でした。十九世紀の終わり頃、実際にこのような独楽を作って発売したそうです。
 目の錯覚の例には次のようなものもあります。たくさんの斜線のために、ほんとうはまっすぐなはずの白い部分が、ゆがんだり斜めに見えたりします。∵
 このことは、人間が目で物を見ているのではなく、目を通して脳で物を見ていることを示しています。

 言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(φ)


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