1. たまごはニワトリから
生まれます。そのニワトリはたまごから
生まれます。さてどちらが
先なのでしょう。
2. たまごをうむ
動物は、ニワトリばかりではありません。サケ、マス、カエル、カメ、ヘビ、トカゲ、ハト、キジ、ダチョウ、それに
乳で
子どもを
育てるカモノハシも、たまごをうみます。サケとマスのたまごは
見分けがつかないほどよくにていますが、サケのたまごからはサケが、マスのたまごからはマスが、まちがいなくうまれマス。たまごは、その
動物の
生命を
宿したカプセルなのです。
3.
鳥がたまごをうみ、それをひなにかえすには、
何日もかかります。その
間、
親鳥は、
外敵からたまごをまもるために、いろいろな
工夫をします。
4.
高山にすむライチョウは、ハイマツの
中に
巣をつくり、
巣を
枯れ草でわからなくして
敵の
目をあざむきます。
川原にすむコアジサシは、
石ころと
見分けのつかないようなたまごを
小石の
上にうみます。コウノトリは、
高い木の
上に
巣をつくり、
敵が
近づくのをふせぎます。このように
親鳥たちは、
一生懸命たまごを
守っています。
5. では、たまごから
子どもになるまでの
変化をいろいろな
動物でくらべてみましょう。メダカは
水中生活をする
魚です。カエルは
水と
陸の
両方で
生活します。ニワトリは
陸だけで
生活します。このように、メダカもカエルもニワトリも、
生活する
場所はちがうし、
親になったときの
大きさや
形もちがいますが、たまごの
中で
育つようすをくらべてみると、よくにたところがあります。
6. ニワトリが
先か、タマゴが
先か。
7.「ニワトリさん、
お先にどうぞ。」
8.「いえいえ、タマゴさんこそ
お先にどうぞ。」
9.「では、いっしょにそろって。」
10.「わたしたち、ニタワマトゴリ。」
11.
言葉の
森長文作成委員会(Κ)