1. チョコレート、キャンディー、ケーキなど、
甘いお菓子を
思い浮かべるだけで
幸せな
気分になれる
人は
多いでしょう。それらの
お菓子を
作るのに
大切なのが
砂糖です。しかし、
砂糖にはほかにもいろいろな
働きがあります。
2. その
働きのひとつに、カビや
微生物が
増殖するのを
防ぐというものがあります。カビや
微生物は
湿ったところ、つまり、
水分のあるところが
好きです。
砂糖は、
食べ物の
水分の
周りをおおって、
微生物やカビの
働きをにぶらせます。ジャムや
果物の
缶詰などがその
例です。
果物はほうっておくと
傷んだり
腐ったりしますが、
砂糖とともに
調理することで
長期間保存することができます。
3.
水分を
抱え込む砂糖の
性質は、
生クリームや
卵白の
泡立てにも
一役買っています。クリームや
卵の
たんぱく質の
水分を
砂糖が
抱え込むことによって、
泡がくずれるのを
防ぎ、また
泡同士がくっつくのををおさえてくれます。ふわふわのクリームを
作るのには、
砂糖が
欠かせないのです。
4.
肉を
煮込むときにも、その
働きが
発揮されます。
調理する
前の
下準備の
肉に
砂糖をすりこんでおくと、
軟らかく煮ることができます。それは、
砂糖が
肉の
たんぱく質の
持つ水分を
肉の
中にとどめておくからです。
5.
甘さを
作り出す調味料というイメージの
強い砂糖ですが、
実際には
水分と
結びつきやすい
性質が
私たちの
生活の
中でいろいろな
役割をはたしているのです。
6.
働き者の
砂糖は、
縁の
下の
力持ちなので、
決して「えっへん!」といばっているわけではありません。しかし、ダイエットをさけぶ
人たちからは、かたき
扱いされています。「えっ?
変?
一生懸命働いているのに……。」
砂糖からそんな
声が
聞こえてきそうです。
7.∵
8.「カビ
君は、どうして
砂糖が
苦手なの。」
9.「だって、
砂糖ってサ、トウっても
甘いんだもん。」
10.
言葉の
森長文作成委員会(σ)