長文 1.4週
1. のうは、人間にんげんからだなか最ももっと エネルギーを必要ひつようとする器官きかんです。のうおもさは、からだ全体ぜんたいおもさのおよそ二パーセントを占めるし  言わい れています。たとえば、体重たいじゅうが五十キログラムの人間にんげんのうおもさは、一キログラムになるというわけです。それほどのおもさを占めし ているわけではありませんが、こののう大変たいへん食いしん坊く   ぼうです。人間にんげん必要ひつようとするぜんエネルギーのうち、二十パーセントもがのう使わつか れています。しかも、ただの大食漢たいしょくかんではありません。なかなかのグルメなのです。どうしてかというと、のうがエネルギーげんとして取り込むと こ のは、ブドウ糖   とうだけだからです。また、のう余分よぶんなエネルギーを蓄えたくわ ておくことができないので、絶えずた  ブドウ糖   とう補給ほきゅう続けるつづ  必要ひつようがあります。
2. ご飯 はんやパンなどの穀類こくるい、ジャガイモやサツマイモなどのイモるいなど、炭水化物たんすいかぶつ呼ばよ れるものはブドウ糖   とうのもとになります。からだ動かすうご  ためや成長せいちょうのためだけでなく、のう働きはたら 活発かっぱつにするためにも、きちんと食事しょくじ取ると ことは大切たいせつだと言えい ます。眠りねむ から覚めさ 栄養えいよう不足ぶそくのうにとって、とりわけ朝食ちょうしょく最高さいこうご馳走 ちそうです。
3. こんな実験じっけん結果けっかがあります。ラットを迷路めいろ放り込むほう こ と、まず一目散いちもくさん走り出しはし だ ます。しかし、人間にんげんのように高度こうど知能ちのう持たも ないラットのことですから、すぐにみち迷いまよ 、あがき始めはじ ます。あがいているラットののうないは、どんな状態じょうたいになっているのでしょう。のうなかには様々さまざま働きはたら をする場所ばしょがあり、それぞれが自分じぶん役目やくめ果たすは  ために働いはたら ています。迷路めいろ空間くうかん認識にんしきする能力のうりょく必要ひつようとします。迷路めいろ入れい られたラットののうない空間くうかん記憶きおく司るつかさど 部分ぶぶんブドウ糖   とうあたいは、通常つうじょうよりも大きくおお  落ち込んお こ でいたそうです。それだけのうがエネルギーを使っつか たということになります。注射ちゅうしゃによってブドウ糖   とう補給ほきゅうしてあげたところ、迷路めいろ抜けぬ 成績せいせき上がっあ  たという結果けっかられました。疲れつか きったのうが、ブドウ糖   とうというエネルギーを補給ほきゅうしたおかげで見事みごと元気げんき取り戻しと もど たのです。∵
4. 歩くある 走るはし という大きなおお  動作どうさ伴うともな からだ動きうご 比べくら てみると、のう仕事しごとは、はっきりとは見えみ ません。ですから、そんなにも多くおお のエネルギーを必要ひつようとするとは想像そうぞうできないでしょう。しかし、多くおお のエネルギーが必要ひつようだということは、それだけ重要じゅうよう働きはたら をしているからにほかなりません。のう大変たいへん働き者はたら ものです。わたしたちが眠っねむ ているあいだでさえひとときも休まやす ずに働きはたら 続けつづ ます。のうなかは、神経しんけい細胞さいぼうがぎっしりとつまっていて、からだのすみずみまで命令めいれい出しだ ています。心臓しんぞう動きうご 呼吸こきゅうでさえ、のう命令めいれい出しだ ているおかげで一時いっとき休まやす ずに続けつづ られているのです。
5.「Oh! No.(オー、ノー)少しすこ 休みやす たいよ。」
6. そう思うおも こともあるかも知れし ません。それでも、のう働きはたら 続けつづ ます。

7. 言葉ことばもり長文ちょうぶん作成さくせい委員いいんかい(ω)