1.【一番めの長文は幼長の一~三月のものを再掲しています。】
2. 【1】
夏の
間、あんなにたくさん
見かけたカエルは、
冬にはまったく
見かけなくなります。カメやヘビも、
冬の
間は
見かけません。しかし、また
春になると、
姿を
現すようになります。【2】カエルにしてもヘビにしても、あんなに
毛がなくてつるつるの
体では、さぞ
冬には
寒いことでしょう。それに、
冬の
間は、エサにする
虫などの
生きものもとても
少なくなります。【3】それでは、こういう
生物たちは、
寒い冬をどうやってすごしているのでしょう。
3. じつは、カエルやカメやヘビなどは、
冬の
間、
冬眠といって、
地面の
中や
池の
底、
木の
穴など、
比較的暖かそうで
安全な
場所にかくれて
寝ているのです。【4】カエルやヘビは
変温動物といって、
外の
気温が
下がってくると、
自分の
体温も
同じように
下がってしまいます。だから、
冬になって
気温が
下がって
活動できなくなると、
冬眠してしまうのです。
4. 【5】この
冬眠の
間は、
体の
中に
蓄えたエネルギーを
使って
生きていますから、エサを
食べる必要がありません。
息さえしなくても
大丈夫なものもいるといいますから
驚きます。【6】
息もせずに
生きられるとはちょっと
生意気ですね。こうして、まるで
死んだように
眠り続け、カエルのいなくなった
世界は
静まりかえるのです。
5. 【7】
春になり、
外が
暖かくなってくると、
眠っているカエルたちの
体もいっしょに
温まり、
体温が
上がってきます。すると、カエルたちの
体は
再び活動を
始め、「ああ、おなかがすいたなあ」と、
外に
出てきます。【8】そのころには、エサたちも
冬眠から
目覚めたり、
新しく生まれたりしてたくさんいるので、おなかいっぱい
食事をすることができます。
6. 「
眠れる森の
美女」という、
魔法使いに
眠らされた
お姫様の
話があります。∵【9】
お姫様は
王子様のキスで
長い眠りから
目覚めますが、「
眠れる森のカエルたち」にとっては、
春の
暖かい太陽が、まるで「
王子様のキス」のように
思えることでしょう。カエルたちは、
太陽の
暖かさで
次々と
我に
返るのです。【0】
7.
言葉の
森長文作成委員会(τ)∵
8. 【1】
昨日の
土曜日に
隣の
家のサトシがぼくの
家に
遊びにきました。サトシにはアリサという
名前の
妹がいます。アリサと
お母さんはバレエの
練習があるので、サトシはお
留守番です。
9.
最初に、ぼくたちはベイブレードで
遊びました。【2】サトシはたくさんのベイを
持っています。トイザラスに
行くといつも
売り切れになっている
珍しいベイも
持っています。ベイの
数では
負けているけど、ぼくは
頑張りました。
対戦結果は
引き分けです。
10. そのあとは、一
丁目公園に
行くことにしました。【3】
お母さんは、
11.「
今日は
寒いからお
家の
中で
遊んだら。」
12.と
少し困った
顔をして
言いました。ぼくは、
13.「
大丈夫だよ。
行ってくるね。」
14.と、
玄関を
出ました。
外は
寒くて、
風がぴゅうぴゅう
吹いていました。【4】やっぱり
家の
中で
遊べばよかったかなあと
思いながら、ぼくはポケットに
手を
突っ込みました。一
丁目公園には、タケシとシンジがいました。ぼくたちはいっしょになって
鬼ごっこをしました。たくさん
走り回ったのでまるでお
風呂上りのように
体がぽかぽかになりました。
15. 【5】
家に
帰るとちょうど三
時のおやつの
時間でした。
16.「みんなで
百円ショップに
行って
好きなものを
買っておいで。」
17.と、ぼくの
お母さんがお
財布を
出しながら
言いました。サトシとぼくの
双子の
妹のカスミとヒカリは
百五
円ずつもらいました。ぼくだけ二
百十
円もらいました。【6】どうしてかというと、
お母さんが、
18.「
お母さんの
分もひとつ
買ってきてね。」
19.と、こっそり
言ったからです。
20. ぼくの
家を
出て
坂を
降りていくと
左側に
百円ショップがあります。ぼくは四
個で
百円のコーナーで
選びました。【7】
買ったものは、どらチョコとジュースとベビースターとあわです。あわはラム∵ネの
お菓子です。それを
食べると、
口の
中は
泡だらけになります。まるでモリアオガエルのたまごのようです。サトシもぼくの
真似をしてあわを
買いました。【8】
二人で
口を
大きく開けてカスミとヒカリに
見せたら、
21.「うわあ、まずそう。」
22.と
逃げられました。
23.「おいしいよなあ。」
24.と、ぼくとサトシは
顔を
見合わせて
笑いました。まだ
食べたことがないから、
味が
分からないのだなあとぼくは
思いました。【9】
お母さんにはチョコレートの
お菓子を
買ってきてあげました。
お母さんは、
25.「ありがとう。この
お菓子、
大好き。」
26.と
喜びました。ぼくはいいものを
買ったなと
嬉しくなりました。
楽しい土曜日でした。【0】
27.(
言葉の
森長文作成委員会 ω)