1.【長文が二つある場合、読解問題用の長文は一番目の長文です。】
2.
日本には
至るところに
桜の
木が
植えてあり、
日本人は
桜の
花が
大好きです。
春、
私たちの
目を
楽しませてくれる
桜は、
夏には
次の
年の
花芽の
準備にかかります。けれど、すぐに
花は
咲かず、
秋冬を
過ごし、
春になってやっと
花が
咲くのには、
理由があります。
開花ホルモンという
指令物質が
夏には
働いていないのです。
開花ホルモンは、
気温が〇
度近くまで
一度下がり、
その後だんだん
暖かくなって
初めて、「
花を
咲かせなさい」と
桜の
木に
指令を
出します。そのため、ずっと
気温が
高い南の
島には、
桜はありません。
四季のある
地域だからこその
花なのです。
3. この
開花ホルモンは、
葉も
関係していると
考えられています。
桜の
代表的な
種類であるソメイヨシノの
場合、
花が
散ると
葉っぱだけの
葉桜になります。
葉から
花芽の
成長を
遅らせる物質が
出ているので、
葉がある
間、
花芽は
開きません。
冬が
終わり春になりかけるころの
桜には、
葉が
全くなくなり、それからやっと
花芽がふくらみます。
4. ところで、
夏から
秋にかけて、
台風などで
一気に桜の
葉が
落ちてしまうことがあります。そんなとき、
桜は「
葉が
落ちた。
花を
咲かせよう」と、
春ではないのに、
開花することもあるようです。
季節はずれの
桜の
花を
見かけたら、
葉はどうなっているか
桜の
木に
聞いてみましょう。ハっと
驚くようなハナシが
聞けるかもしれません。
5.
言葉の
森長文作成委員会(Ν)∵
6. 【1】
夜、
空を
見上げるとまんまるのお
月様が
見えることがあります。
思わず「あ、
満月だ」とうれしくなります。【2】また、
別の
日に、
同じように
見上げると、
今度はお
月様が
半分だったり、
三日月といって、
細長くなっていたりします。【3】お
月様は、
本当に太ったり、やせたりしているのでしょうか? お
月様も
食べ過ぎたり、ダイエットしたりするのでしょうか?
7. 【4】
実はお
月様は、ずっとまんまるのままです。それも
平たいのではなくて、ボールのような
形をしています。【5】ですから、
太陽と
月と
地球の
位置の
関係で、かげができたり、
明るく光ったりするのです。【6】みなさんも
実際にボールに
光を
当てて、
実験してみてください。【7】ボールに
光があたっている
面だけが
明るく見えるのと
同じで、
月が
太陽にてらされている
部分だけが
光って
見えるのです。
8. 【8】ところで、その
丸いお
月様には、
本当にウサギがいるのでしょうか。
9.【9】「お
月さん、どうですか」
10.「むーん。それはね……」(
月は、
英語でムーン といいます)【0】
11.
言葉の
森長文作成委員会 φ