長文 6.2週
1.もちは もち屋  や

2. 【1】おもちは、もちやさんが ついたものが いちばん おいしいということから、その みちの せんもんかに まかせるのが いちばんいい という いみの ことわざです。【2】たとえば ひっこし せんもんの会社かいしゃが あります。そこに つとめているひとたちは、にもつの つめかたから はこびだし、トラックにのせる ほうほうが じょうずです。【3】ひっこしさきの いえでも、 にもつを ほどいて おさめるべきところに かぐを きちんとおいて、てきぱきと しごとを かたづけていきます。【4】これを なれないひとたちで やると、かぐや しょっきを こわしたり、きずつけたり しかねませんし、たいへんです。
3. 【5】としょかんだったら、司書ししょが いますね。どこに どのほんが あるのか、このべんきょうに ひつようなほんは、どれをよめば いいのか、いろいろ おしえてくれます。
4. 【6】また にわのや こうえんのを かたちよく ととのえるのは、うえやさんです。 みごとに かりこまれた 日本にほんていえんのを みたことがあるでしょう。【7】じゅくれんした うえやさんの でなされた げいじゅつひんと いっていいものです。これも なれないひとが やると、ぶかっこうなかたちに なってしまいます。
5. 【8】このように、しろうとが いくら じょうずだからといっても、せんもんかには かないません。プロのひとに まかせておくと あんしんです。
6. 【9】おとうさんは、ものおきを たてるといって しごとを はじめましたが、とちゅうで かたむいてしまいました。
7.「もちは もちやが いちばん。だから だいくさんに たのもうって いったじゃない。」
8.と おかあさんは おこっています。【0】

9. 「ことわざものがたり二年生ねんせい」(西本にしもと鶏介けいすけちょ 偕成社かいせいしゃ)より