長文 6.1週
1.【長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。】
2. 【1】日曜日にちようびに、西公園にしこうえん遊びあそ 行きい ました。お父さん とう  一緒いっしょにザリガニりをするためです。タコいととスルメを用意よういしていきました。西公園にしこうえんは、もうすっかりなつです。ぼくたちは、竿さおになりそうなえだ探しさが ました。【2】すぐにちょうどよい大きおお さのえだ見つかりみ   ました。早速さっそく、それを拾っひろ いけ向かいむ  ました。
3. いけには、たくさんのハスのがあります。のぞきこんでみると、みずなかでハスのくきにしがみついているザリガニが見えみ ました。
4.【3】「お父さん とう  、あそこあそこ。あそこにいるよ。」
5.と、ぼくがゆびをさすと、お父さん とう  いけをのぞきこみました。
6.「どれどれ。今日きょうはたくさん釣れつ そうだな。」
7.と嬉しうれ そうです。
8. リュックサックからタコいととスルメを取り出しと だ て、竿さお準備じゅんび始めはじ ました。【4】お父さん とう  は、
9.「葉っぱは  葉っぱは  あいだ投げ入れろな い  よ。」
10.と言っい て、ぼくに竿さお渡しわた てくれました。ぼくは、狙いねら 定めさだ 竿さお投げ入れな い ました。思っおも たところにスルメが入りはい ました。
11. ほんの十びょうくらいで、スルメが引っ張らひ ぱ れました。【5】ザリガニがスルメに気づいき  食いついく   たのです。お父さん とう  は、
12.「そらきた。」
13.とこえをあげました。
14.「まだ引くひ な。ザリガニがしっかり食いつくく   まで、もうちょっと待てま よ。よし、いまだ。引けひ 。」
15.と指示しじします。【6】いまだと言わい れたところで、くくっと竿さお引っ張りひ ぱ あげると、ザリガニがスルメに食いついく   ていました。
16.「やった!」
17.ぼくは思わずおも  こえ上げあ ました。∵
18. 釣り上げつ あ たザリガニを捕まえよつか   うとすると、ザリガニはハサミを大きくおお  上げあ 尻尾しっぽ丸めまる 後ずさりあと   します。【7】まるで「こっちに来るく な」と逃げに ているようです。ぼくは、ザリガニのかおをじっと眺めなが てみました。丸くまる 真っ黒ま くろをしています。よく見るみ と、なかなかかわいいかおです。
19. 一ぴきつかまえたあと、同じおな ようにして、ぼくたちは次々つぎつぎとザリガニを釣り上げつ あ ました。
20.【8】「これで五ひきだ。」
21.と、ぼくが言うい と、
22.「それ、こっちもまた釣れつ たぞ。」
23.と、お父さん とう  言いい ます。ぼくはなん場所ばしょ移動いどうして、少しすこ でもたくさん釣れるつ  ように工夫くふうしてみました。
24. 【9】帰るかえ ときに数えかぞ てみると、ぼくとお父さん とう  釣っつ たザリガニは、全部ぜんぶで十七ひきでした。持っも てきたバケツのなかで、ザリガニたちはガサガサとおと立てた ていました。【0】

25.(言葉ことばもり長文ちょうぶん作成さくせい委員いいんかい ω)∵
26.たつとり あとを 濁さにご 

27. 【1】ピクニックなどに いくと、おべんとうの からばこや、おかしの はいっていた ふくろなど、ごみが でますね。 その ごみを きちんと きまった ごみばこに いれていますか。【2】ごみばこが なかったら、ごみを いえまで、もって かえりますか。
28. 水鳥みずとりは、みずを よごさないで とびたちます。【3】「水鳥みずとりの とびたったあとの みずべは にごっていない」と いうことから、たちさるときには あとかたづけをして、きれいにしておくこと といういみの ことわざです。【4】ピクニックなどに いっても、このことわざのように きちんと かたづけてから かえりたいものですね。【5】「つぎにくるひとに めいわくを かけたり、いやな おもいを させたりしないように をつけましょう」ということです。
29. 【6】このことわざには、「しごとや たかい地位ちいを しりぞくときには、いさぎよく やめていくこと」という いみも あります。
30. 【7】まわりのひとたちに めいわくがられているのに、 いつまでも そのしごとや 地位ちいに しがみついているのは、みぐるしいことです。
31. 「とぶとり あとを にごさず」とも いいます。
32. 【8】おばあちゃんは、ながいあいだ すんでいた いえから マンションに ひっこすことに なりました。とても ふるくなった そのいえを、いっしょうけんめい そうじ しました。にわにも ざっそうが 一ほんも はえて いません。
33.【9】「もう、すまないのに どうして きれいに するの。」
34.と わたしが きくと、
35.「たつとり あとを にごさずと いってね。ながいあいだ おせわに なった いえだから きれいに してから ひっこしたいの。」
36.と おばあちゃんは いいました。【0】

37. 「ことわざものがたり二年生ねんせい」(西本にしもと鶏介けいすけちょ 偕成社かいせいしゃ)より