長文 5.4週
1.【長文が二つある場合、読解問題用の長文は一番目の長文です。】
2. 世界せかいでいちばん初めはじ 切手きってができたくには、イギリスです。それは、いまから二ひゃくねん近くちか まえのことでした。
3. 当時とうじ、イギリスにはすでに郵便ゆうびん制度せいどはありましたが、手紙てがみおもさと送るおく 距離きょりによって、値段ねだん変わっか  ていました。つまり、重いおも ものを遠くとお 送るおく ほどたくさんのお金 かね払わはら なければならなかったのです。また、その料金りょうきんも、受け取っう と ひと払うはら 仕組みしく でしたから、受け取りう と 拒否きょひするひともたくさんいました。なかには、から封筒ふうとう送りおく 家族かぞく受け取りう と 拒否きょひしてもらい、自分じぶん元気げんきなことをただで知らし せるひともいたそうです。
4. ここに登場とうじょうしたのが、「近代きんだい郵便ゆうびん制度せいどちち」と呼ばよ れるローランド・ヒルです。かれはそのとき郵便ゆうびん仕事しごとをしているわけではありませんでした。しかし、郵便ゆうびん前払いまえばら せいにして、料金りょうきん安くやす 、またどこへ出しだ ても同じおな 金額きんがくにすることを提案ていあんしたのです。
5. こうして、世界せかい最初さいしょ切手きってである一ペニーの「ペニー・ブラック」と、二ペンスの「ペンス・ブルー」という二種類しゅるい切手きって作らつく れました。どちらも、当時とうじのイギリスのビクトリア女王じょおう横顔よこがお描かえが れています。
6. この切手きっては、世界せかい最初さいしょ切手きってだったため、イギリスの国名こくめい印刷いんさつされていませんでした。その後  ご、この新しいあたら  郵便ゆうびん制度せいどはヨーロッパじゅうに、そして世界中せかいじゅう広まりひろ  ました。しかし、イギリスだけは現在げんざいでも、切手きって国名こくめい印刷いんさつしていません。これは、世界せかい先頭せんとうをキッテ、最初さいしょ切手きって作っつく たという、誇りほこ があるからです。
7.「ヒルさん、切手きって最初さいしょ作っつく たときは、どんな気持ちきも でしたか。」
8.「うまく行くい かどうかわからないので、どきどキッテしました。」

9. 言葉ことばもり長文ちょうぶん作成さくせい委員いいんかい(τ)∵
10. 【1】みなさんのおじいちゃん、おばあちゃんはお元気げんきですか。
11. 【2】ねんをとると、こしやひざが痛くいた なったり、うまく動かうご なくなったりします。【3】また、みみ若いわか ころとはちがって、だんだん衰えおとろ てきます。 
12. 【4】こうした変化へんか老化ろうか言いい ますが、実際じっさい自分じぶんがなってみないとどんなに不自由ふじゆうかわかりません。 
13. 【5】いま、いろいろなところで「シニア体験たいけん」といって、ひざにおもりをつけたり、見えみ にくいメガネをかけたりして、お年寄りとしよ 同じおな ような状態じょうたい作っつく て、生活せいかつ一部いちぶ体験たいけんするという試みこころ 行わおこな れています。 
14. 【6】普段ふだんは、特にとく 意識いしきしないでひょいとまたいでバスタブにつかっているわたしたちですが、二キログラムのおもりをあしにつけると、へりのたかさが高いたか バスタブにはなかなか入れい ません。
15. 【7】また、ぐるぐると厚いあつ サポーターをひざにまかれてトイレに座っすわ てみると、立ち上がるた あ  とき、とても苦労くろうします。【8】そんなとき、手すりて  があると助かりたす  ます。 
16. 【9】生活せいかつ使うつか いろいろなものを作るつく 会社かいしゃでは、このような研究けんきゅうをして、お年寄りとしよ 安全あんぜん暮らしく  やすい製品せいひん開発かいはつしているのです。【0】

17. 言葉ことばもり長文ちょうぶん作成さくせい委員いいんかい φ