アカシア の山 5 月 3 週 (5)
○過ぎたるはなお(感)   池新  
過ぎたるは なお 及ばざるがごとし

 【1】このことわざは、 中国の孔子という 学者が、弟子や 政治家などと かわした 問答や 会話を あつめた『論語』という本から きています。
 【2】じゅうぶんな そなえは たいせつですが、なんでも 度を すぎるのは だめ。【3】つまり 度を すぎてしまっては、たりないのと おなじで、やっぱり よくない という おしえです。

 【4】けんこうのために といって、ジョギングを したり、スポーツジムに かよったりするのは よいことですが、【5】きゅうに はじめたり やりすぎたりして、足や こしを いためたり けがをしてしまったりでは なんにもなりません。【6】どんなに ためになることでも 度を すぎるのは かんがえものです。
 【7】おなじいみの ことわざに「くすりも すぎれば どくとなる」が あります。
 【8】えいごにも「やきすぎは 半やきより わるい」という ことわざが あります。【9】まっくろになるまで やいた ステーキや パンは、おいしくありませんよね。【0】

 「ことわざものがたり二年生」(西本鶏介(けいすけ)著 偕成社)より