長文 4.2週
1.あめ降っふ 固まるかた  

2. 【1】つちのじめんは、あめが ふっているあいだは ぬかるんで、どうしようもありません。
3. でも あめの やんだあとは、かえって つちが ひきしまって、まえよりも しっかりと かたまります。
4. 【2】このことから、 わるいことや むずかしいことが あったときに、それを うまく のりこえれば、まえよりも ずっと よくなる という いみです。
5. 【3】ともだちや かぞくの あいだで もめごとが おこって、おたがい いやなおもいをしながら ぶつかりあうことが あるでしょう。【4】でも そのけっか、おたがいのきもちが わかって、まえよりも なかよくなれることが あります。
6. 【5】くろうや こんなんに あっているひとを なぐさめたり、はげましたりするときに つかわれる ことわざです。
7. 【6】これと にた ことわざに「あめのあとのじょう天気てんき」「あらしのあとに なぎがくる」が あります。
8.【7】「ぼくのはんが、 うさぎの せわとうばんのとき、うさぎが 一わ、にげてしまいました。『おまえが わるい』『ぼくのせいじゃない』と、いちじは おおげんかになりました。【8】みんなで さがしているうちに、やっと みつかったときは、だきあって よろこびました。【9】それからは、あまり きょうりょくてきでなかったはんが、とても なかよしになりました。あめふって かたまるっていうことかな。」【0】

9. 「ことわざものがたり二年生ねんせい」(西本にしもと鶏介けいすけちょ 偕成社かいせいしゃ)より