1.
雨降って
地固まる
2. 【1】
土のじめんは、
雨が ふっているあいだは ぬかるんで、どうしようもありません。
3. でも
雨の やんだあとは、かえって
土が ひきしまって、まえよりも しっかりと かたまります。
4. 【2】このことから、 わるいことや むずかしいことが あったときに、それを うまく のりこえれば、まえよりも ずっと よくなる という いみです。
5. 【3】ともだちや かぞくの あいだで もめごとが おこって、おたがい いやなおもいをしながら ぶつかりあうことが あるでしょう。【4】でも そのけっか、おたがいのきもちが わかって、まえよりも なかよくなれることが あります。
6. 【5】くろうや こんなんに あっている
人を なぐさめたり、はげましたりするときに つかわれる ことわざです。
7. 【6】これと にた ことわざに「
雨のあとの
上天気」「あらしのあとに なぎがくる」が あります。
8.【7】「ぼくのはんが、 うさぎの せわとうばんのとき、うさぎが 一わ、にげてしまいました。『おまえが わるい』『ぼくのせいじゃない』と、いちじは
大げんかになりました。【8】みんなで さがしているうちに、やっと みつかったときは、だきあって よろこびました。【9】それからは、あまり きょうりょくてきでなかったはんが、とても なかよしになりました。
雨ふって
地かたまるっていうことかな。」【0】
9. 「ことわざものがたり二
年生」(
西本鶏介著 偕成社)より