1. カエルは
両生類ですから、
陸上の
生活にも水中の
生活にも、どちらにも
都合のよい
体のつくりをしています。
2. まず、
体全体を見てみましょう。先のとがった
頭、
首がなく
頭がそのまま
体につながった
形は、水を
切って
泳ぐのに
大変便利です。
3. うしろ足は、
指と
指のあいだに
薄い膜がある水かきになっていて、水をいきおいよく
蹴ることができます。しかし、水かきが小さく、
泳ぐのがへたなカエルもいます。それは、ヒキガエルで、
卵をうむときのほかには、ほとんど水に入りません。また、アマガエルやモリアオガエルは、
指先に
何にでも
吸いつく
吸盤がついていて、木の
枝や
葉に
登って
暮らします。
4. カエルのうしろ足の
腿は、
丈夫な
筋肉がはりめぐらされていて、水や
地面を
強く蹴ることができます。アメリカのカリフォルニアでは、
毎年世界中からカエルを
集めて、カエルとび
大会がひらかれます。ウシガエルは
三段跳びのチャンピオンで、これまでに五メートルという
記録がのこっています。これは
体の
長さの
約二十五
倍です。
人間は、オリンピックの
選手でもせいぜい
身長の
約十
倍ですから、
大変な
跳躍力です。
5. カエルは
夜行性の
動物です。
昼は
穴の中や
茂みに
隠れていて、
夜になると
活発に
動きまわります。その
暮らしに
合うように、
昼は
瞳を
絞りこんで
光をおさえ、
夜は、
少しの
光でも
物が見えるように
瞳を
全部開きます。
6. 目の
構造も
変わっています。
人間とは
反対に目の下まぶたが
動きます。
陸にいるとき、下まぶたは下がったままですが、水の中に
潜ると、さっと下まぶたが上に
動いて目を
覆ってしまいます。下まぶたが
透明ですから、ちょうど
備えつけの水中メガネのようです。∵
7. カエルには、このほかにも
変わった
種類がいます。
8. ヒックリカエル、デングリガエル、イキカエル、ツッカエル、ソリカエル、キガエル、ハキカエル、トッカエル。それでは、そろそろ、モウカエル。
9.
言葉の森
長文作成委員会(Κ)