長文集  11月3週  ○魚の顔にはえらが  00u-11-3
    毎日1ページ音読しましょう。漢字はふりがなをつけずに読めるようにしておきましょう。  2014/09/10 12:41:25
 魚の顔にはえらがあります。魚が水の中で
呼吸ができるのは、このえらのおかげです。
 人間は肺を使って体の中に酸素を取り込み
ます。息を吸い込むときに酸素を取り入れ、
吐くときに二酸化炭素を捨てています。これ
を肺呼吸と呼びます。それに対して魚はえら
を使います。これをえら呼吸と呼びます。
 水の中にはたくさんの酸素がとけています
が、目で見ることはできません。砂場で使う
ふるいがありますが、ふるいをえらだと想像
してみます。そして、石は酸素、砂粒(すな
つぶ)は水です。砂場の砂をふるいにかける
と、ふるいの上には石だけがのこって砂粒(
すなつぶ)はサラサラとこぼれ落ちます。魚
は口から水を飲み込 み、えらから吐き出し
ていますが、えらというふるいで酸素だけを
体の中に取り込むのです。えらが酸素を選ん
でいるわけです。
 しかし、えらが取り込める酸素は、水の中
にとけているものだけです。空気の中からは
取り込めません。ですから、魚は水の外では
呼吸ができません。
 水の中の酸素が足りなくなると、魚が水面
に出て口をぱくぱくさせることがあります。
これは、空気を吸っているのではなく、水面
近くの水に空気を混ぜて吸っているのです。
 人間も、お母さんのお腹(なか)の中()
にいる一ヶ月目のころにエラのようなものが
あります。これは、昔、人間が水の中にいる
生物だったころの名残りだと言われています


 言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(
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