長文集  10月4週  ○梅雨の季節になると  00u-10-4
    毎日1ページ音読しましょう。漢字はふりがなをつけずに読めるようにしておきましょう。  2014/09/04 14:54:06
 梅雨の季節になるとよく見かけるカタツム
リ。まるでシャワーを楽しむように雨の中を
のんびりと散歩しています。カタツムリは虫
ではありません。海に住む貝の仲間なのです
。昔々、カタツムリは水の中に住んでいまし
た。ですから、陸に上がって生活するように
なった今でも、雨の降る日が大好きなのです
。からっとさわやかに晴れた日や暑い日は大
の苦手です。しかし、殻があるから、からか
らに乾いてしまうことはありません。暑い日
は、木の葉や草の陰に隠れてじっとしていま
す。梅雨の季節にあれだけよく見かけること
ができたカタツムリが、夏になるとすっかり
消えてしまうのはそのためです。カエルやヘ
ビが冬眠するように、カタツムリは夏のあい
だ、ひたすら眠り続けます。そして秋になり
雨が多くなってくる と、眠りから覚め、活
動を開始するのです。
 動物や昆虫にはオスとメスの区別がありま
す。けれども、カタツムリにはオスもメスも
ありません。一匹のカタツムリがオスの役目
とメスの役目をするのです。だから、どのカ
タツムリも大人になると卵を生みます。一回
の産卵でニ十個から六十個の卵を生みます 
が、一つの卵を生むのには十分(ぷん)から
二十分(ぷん)もかかります。卵からかえっ
たカタツムリの赤ちゃんは、生まれたときか
ら殻があります。

 言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(
ω)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33