長文 8.1週
1. 【1】
約三
万年前、
日本列島は
大陸と
陸続きでした。
縄文人の
祖先は、
陸続きの
日本に
渡ってきた
古モンゴロイドであると
言われています。【2】
古モンゴロイドとは、アジア
大陸南部に
誕生した
蒙古人種で、ナウマン
象などを
追って、
日本に
渡ってきました。【3】この
古モンゴロイドが
旧石器人となり、その
子孫が
縄文人となったのです。
2. 【4】
一方、
紀元前300
年ごろ、
新モンゴロイドが
鉄器と
青銅器を
持って
日本に
渡来し、
弥生人と
呼ばれるようになりました。【5】この
新モンゴロイドが
古モンゴロイドと
混血を
繰り返しながら
今の
日本人になったと
考えられています。
3. 【6】
縄文人は、
四角い顔で、
眉毛が
太く、
二重まぶたで、
唇が
厚いのが
特徴です。
弥生人は、
面長で、
眉毛が
細く、
一重まぶたで、
唇が
薄いのが
特徴です。【7】このような
対照的な
特徴が
今の
日本人にも
現れていると
考えると、
同じ日本人でもさまざまな
顔の
人がいることも
納得できます。
4. 【8】また、
日本列島の
北端と
南端の
人々の
骨格や
顔つきが
似ているのは、
後から
日本に
来た
弥生人の
特徴が
薄まり、
弥生人より
前から
日本にいた
縄文人の
特徴が
色濃く残ったためと
言われています【9】。
日本列島の
北端と
南端の
人々の
祖先は、
率先して
日本にやってきた
縄文人の
影響の
方が
強いというわけです。【0】
5.
言葉の
森長文作成委員会 Λ