長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。
1日曜日に、西公園に遊びに行きました。お父さんと一緒にザリガニ釣りをするためです。タコ糸とスルメを用意していきました。西公園は、もうすっかり夏です。ぼくたちは、竿になりそうな木の枝を探しました。2すぐにちょうどよい大きさの枝が見つかりました。早速、それを拾って池に向かいました。
池には、たくさんのハスの葉があります。のぞきこんでみると、水の中でハスの茎にしがみついているザリガニが見えました。
3「お父さん、あそこあそこ。あそこにいるよ。」
と、ぼくが指をさすと、お父さんも池をのぞきこみました。
「どれどれ。今日はたくさん釣れそうだな。」
と嬉しそうです。
リュックサックからタコ糸とスルメを取り出して、竿の準備を始めました。4お父さんは、
「葉っぱと葉っぱの間に投げ入れろよ。」
と言って、ぼくに竿を渡してくれました。ぼくは、狙いを定めて竿を投げ入れました。思ったところにスルメが入りました。
ほんの十秒くらいで、スルメが引っ張られました。5ザリガニがスルメに気づいて食いついたのです。お父さんは、
「そらきた。」
と声をあげました。
「まだ引くな。ザリガニがしっかり食いつくまで、もうちょっと待てよ。よし、今だ。引け。」
と指示します。6今だと言われたところで、くくっと竿を引っ張りあげると、ザリガニがスルメに食いついていました。
「やった!」
ぼくは思わず声を上げました。
|