一寸の虫にも五分のたましい
1一寸(やく三センチメートル)しかない 小さなむしでも、からだの はんぶんに あたるぐらい、大きなたましいを もっている 2ということから、どんなに 小さく よわいと いわれているものでも、こんじょうや かんがえを もっているものだという ことわざです。3五分は、一寸の はんぶんです。
4ですから、どんな あいてでも けっして ばかにしてはいけません。
5あいての よわいところをついて、いじめたり からかったりしていると、いつかは しっぺがえしされます。
6じぶんよりも 小さくて よわいものを いじめるのは、にんげんとして いちばん さいていな おこないです。
7にたような ことわざに「やせうでにも ほねあり」 というのが あります。
8けんじくんの 子ども会の やきゅうチームは、まいとし 一かいせんで まけてしまいます。9「よわよわチーム」と いわれて、四年生の人が、
「一寸のむしにも 五分のたましいだぞ。らいねんを みてろ。」
と いいました。0
「ことわざものがたり二年生」(西本鶏介著 偕成社)より
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