人はよく「波長が合う」「合わない」ということを言います。ある人と初めて会って話をしたら、すごく気が合ってたちまち仲良しになった。あるいは何度会っても、打ちとけられず、会わなければならないのだが、いつも気がすすまない−−−−人間関係では理屈の前にこういう感情が先行することがよくあります。
波動理論ではこれを共鳴、非共鳴という言葉で表現しています。共鳴というのは、人間世界での用語では「同じ思想や考え方で一致すること」ですが、科学的には「振動体や電気回路に固有振動数と等しい振動を外部から与えたとき、振動の幅が大きくなること」を意味しています。
このニつの共鳴の定義は関連性があります。私たちはある人と会って、その人と自分の考えが同じであったようなとき、うれしくなって一挙に親密度が増しますが、これは私たち自身が振動体であり電気回路の一種ですから、同じ振動を与えられると、それまで自分の中にあった固有の振動がより増幅されるのです。
自分の考えに同調する人がいると、その考えに確信が持てるのは、こういう理屈でとらえると納得がいくと思います。波動効果というものは、共鳴することでプラス波動としての効果を発揮し、非共鳴の場合はマイナス波動を生じさせるのです。
つまり波動が合うと共鳴し、波動が合わなければ非共鳴になる。よく一目惚れというのがありますが、あれなどはお互いが持っている波動がほとんど一致する場合です。好きな人でも波動が合わないとぎくしゃくする。そういう人とはいくらつき合っても共鳴現象が起きずに破綻することになります。
ただ人間の持つ波動は、非常に複雑な合成波ですから、ある部分の波動が合わなくても、根本のところにある波動が合うということも考えられる。たとえば同じ郷里の出身者は、その士地の磁場(地球には磁場があり、地域によって磁場は異なる。これを磁気的波動とも言います)を身体に受けて育ってきているので、身体のどこかで波動の共有が見られます。
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