1都会で見られるカラスは、ハシブトガラスとハシボソガラスの二種類です。名前のとおり、くちばしが太く、「カアカア」と澄んだ声で鳴くのがハシブトガラス、くちばしが細く、「ガアガア」と濁った声で鳴くのがハシボソガラスです。
2カラスは、高い木や鉄塔などの上に巣を作ります。都会では、針金のハンガーやビニール袋などを使って巣作りをすることもあります。
カラスは雑食性で、果物、昆虫、小動物など、いろいろなものを食べます。3都会では、カラスがゴミをあさる姿がよく見られますが、カラスが生ゴミの中から好んで食べるのは、油分の多い唐揚げやポテトチップスなどです。
4カラスは、食べ物を一度に全部食べてしまわずに、余った分を木の穴や石の下に隠す習性があります。5このため、何をどこに隠したかを記憶しておかねばならないので、カラスの頭がよくなったのだと言われています。
6人間からはあまり好かれていないカラスですが、雛のうちから育てると、人にもよくなつきます。7巣から落ちた雛にミルクやドッグフードをやっているうちにすっかり人になつき、口を開けて餌を待つようになったという話もあります。
8ゴミをあさって散らかしたり、人間を襲ったりするのは困りますが、カラスも本当は人間に嫌われたいわけではないのです。9人間がカラスの気持ちを理解するところカラスタートすれば、カラスとうまく共存できるかもしれません。0
言葉の森長文作成委員会 Λ
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