1水槽の水を交換しないでいると、やがて水が緑色になってきます。これは、プランクトンによるものです。2プランクトンとは、水中に浮かんでいる生物のことで、植物性のものと動物性のものとがあります。
3ケイソウは、植物性のプランクトンで、丸や四角や星型などいろいろな形をしていますが、いずれも細胞一つだけでできています。4ケイソウは、動物性のプランクトンや魚のえさになりますが、海や湖でケイソウが大量に発生すると赤潮を引き起こすこともあります。5植物性なのにどうして赤い色になるかというと、細胞の中に赤い色素も含まれているからです。
6動物性のプランクトンには、ミジンコ、小型のカニやエビ、魚の幼生などがあります。ミジンコは、顕微鏡で見ると、ひよこのような形をしていて目と口と触角があります。7ミジンコのえさは、主に植物性プランクトンです。
家庭からの排水などで湖が栄養豊富になると、植物性プランクトンが大量に発生します。8これらのプランクトンが増えすぎると水の汚れの原因になりますが、ミジンコは植物性プランクトンを食べるので、水をきれいにする働きがあります。
9小さなプランクトンも、自然の中でいろいろな役割を果たしているのです。0
言葉の森長文作成委員会
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