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課題集 ウツギ の山

◎じゆうなだいめい / 池新

★清書(せいしょ) / 池新
○てんからふるさかなのあめ / 池新
○どこの水族館でも / 池新
 どこの水族館でも人気のショーといえば、イルカのショーでしょう。水の中を気持ちよさそうに泳いでいるイルカは、実は魚の仲間ではありません。私たち人間と同じほ乳類と呼ばれる生き物なのです。私たちは水の中で呼吸をすることはできません。それと同じように、あれほど自由自在に泳ぎ回れるイルカも、水の中では呼吸ができません。イルカの頭の上には噴気孔ふんきこうと呼ばれる小さい穴が開いています。イルカは、私たちの鼻の穴のように、この穴をつかって呼吸をしているのです。
 イルカは、昼間起きているときには、一分間いっぷんかんにおよそ六回、水から頭を出して呼吸をします。そして、眠りにつく夜は、昼間のほぼ半分の二回から三回呼吸をします。ですから、水面に近い浅いところをゆっくりと泳ぎながら寝ているのです。
 けれども、餌をとるために深くもぐる必要があるときなどは、十五分くらいの間は息を止めていることもできます。
 生物は昔、海から誕生しました。魚のひれが足になり、地上を歩き回る生物になりました。イルカの先祖も、大昔は、地上を歩いていたのでしょう。それがなぜか「やっぱり海にいるか。」と、再び海に戻り、自分の手足を泳ぐのに適したひれのような形に変えていきました。海に戻ったイルカが今どんな気持ちでいるか、聞いてみたい気がします。

 言葉の森長文ちょうぶん作成委員会(ω)