課題集 サツキ3 の山
苗
絵
林
丘
○自由な題名
/池
池新
○私の夜(よる)、カタツムリを見つけたこと
/池
池新
★カタツムリを見つけたこと、がんばったこと
/池
池新
○お茶の種類
/池
池新
最近では、ペットボトル入りのお茶や缶入りのお茶が、たくさん売られるようになってきました。緑茶、ウーロン茶、紅茶、その他さまざまな種類のお茶がブレンドされて、いろいろな名前で売られています。では、これらのお茶は、みんな違う種類の木からとれるのでしょうか。
じつは、緑茶もウーロン茶も紅茶も、同じお茶の木の葉が原料です。それなのに、なぜ色も味も違うかというと、作り方が違うからです。
お茶を作るには、まず、お茶の木から葉を摘み取ります。このあと、放っておくと、お茶の葉はすぐに発酵を始めます。お茶の葉の中にある酸化酵素が酸素を取り込んで、お茶の葉の成分を変化させてしまうのです。特にお茶の葉の中にあるカテキンやビタミンCは、酸素と結びつきやすく、たくさんの酸素と結びつくほど、お茶の色も緑色から茶色そして赤色へと変化していきます。ですから、緑茶とウーロン茶と紅茶の色の違いは、酸化の色の違いなのです。
緑茶は、葉を摘み取るとすぐに熱い蒸気に当てたり釜で炒ったりして、発酵させないようにします。熱い温度にすることで、お茶の葉の中の酵素がこわれて発酵できなくなるのです。このお茶の葉をよくもんで形を整え、乾燥させたものが緑茶です。発酵しないので緑の色が残り、カテキンやビタミンCもたくさん残っています。
これに対して、ウーロン茶や紅茶は、逆に発酵を助けてやるために摘み取りの後に別の処理をします。お茶の葉を日光に当てたり、温風に当てたりして葉をしおれさせる作業です。ウーロン茶は、半発酵の状態のときに釜で炒って発酵を止めます。そして乾燥をさせ、再び加熱して香ばしさを出します。紅茶は完全発酵になるまで発酵させ、乾燥させて完成させます。∵
ウーロン茶と紅茶は、発酵させた分だけ緑茶に比べてカテキンやビタミンCが少なくなりますが、その代わりに、大変よい香りを持っています。
緑茶に多く含まれているカテキンは、緑茶の渋味と色を作る大切な成分ですが、最近、このカテキンの殺菌作用が注目されています。カテキンには、インフルエンザのウィルスや食中毒の菌の働きを抑える力があります。ですから、カゼのはやる季節には、お茶でうがいをするといいそうです。
また、カテキンには、癌を予防したり、高血圧を下げたり、虫歯になりにくくしたり、といった健康にいい効果もあると言われています。私たち日本人は、昔から食事のときに緑茶を飲んできましたが、これは健康のためにはとてもいいことだったのです。
では、カテキンの多い緑茶と、香りのよいウーロン茶や紅茶を混ぜて飲んだらどうなるでしょう。答えは、ゴチャゴ茶です。そりゃ、無茶苦茶や。
言葉の森長文作成委員会(τ)