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課題集 ナツメ3 の山

○自由な題名 / 池新
○私の好きな季節、何かをきれいにしたこと / 池新
★さようなら○○さん(先生)、いたずらをしたこと / 池新

○ジュースを飲んだら / 池新
 ジュースを飲んだら空き缶が残りますね。それをポイとゴミ箱に捨てる。その先、そのゴミがどこでどのように処分されているのかを知らなくても、私たちが学校で、家で、街で出したゴミは誰かがどこかに持っていってくれています。
 だからいままで、みんな知らん顔をしてすんでいました。少なくとも、自分たちの生活している範囲には、ゴミはあふれていない。ゴミが「見えなく」なっているのです。ところがいま、ゴミの行き先がパンクしつつあります。もう無関心ではいられなくなった。ものがあふれる、現代の使い捨て時代では、ものとおなじだけゴミもあふれているのです。ゴミが増えたから、ゴミ焼却炉を新しくつくったり、新しいゴミ埋立て地を増やすという、まるでいたちごっこが、日本中で繰り広げられています。しかし、それには必ず限界があるのです。
 じゃあ、ゴミ問題を解決する手立てはあるのだろうか。私たちは何をすればいいのだろうか。ゴミ問題の根本的な解決策を考える前に、まずなぜこんなにゴミが増えてしまったのだろうか。そんなところから、考えることをはじめてみたいと思います。
 私たちは、一週間に何回かビニールの袋に入ったゴミを出します。ゴミ収集所にゴミを持っていくとわかるのですが、普通の家から持ち出されるゴミがびっくりするほど多いんです。ビニール袋に一杯入ったものがいくつもいくつも積み上げられている。いったい何がその中に入っているのか。とにかく大変なかさだし、重さでしょう。ゴミは、生活すれば当然出るものだといえば出るものです。しかし、あんなにたくさん出さなければ本当は生きていけないのでしょうか。いまの私たちの暮らしがあたりまえだと思えば、たくさんのゴミが出るのもあたりまえなんですが、ちょっと振り返ってみると、戦時中、あるいは戦後しばらくはこんなにゴミの量は多くなかったんです。

槌田劭つちだたかし編「地球をこわさない生き方の本」)