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課題集 クリ3 の山

★じゆうなだいめい / 池新
○寒い日や雨の日 / 池新

○さかなのめだまがひっこし / 池新
◎夜空を明るく照らす / 池新
 夜空を明るく照らす丸い月。昔から、月にはウサギがいて、おもちをついていると言われています。確かに、月の模様をよく見ると、杵を持ったウサギがおもちをついているように見えます。しかし、月に住んでいるのはウサギだけではないようです。北ヨーロッパでは、月の模様を、本を読むおばあさんや水を運ぶ男女に重ね合わせています。さらに、南ヨーロッパでは、大きなはさみを持ったカニ、東ヨーロッパでは横向きの女性、アラビアではほえているライオン、カナダではバケツを運ぶ少女など、同じ模様でも国によってとらえ方はさまざまです。
 では、どうして月には模様があるのでしょうか。それは、月にはクレーターや海などがあり、地球から見ると、クレーターは白っぽく、海は黒っぽく見えるためです。この海の部分がウサギになったり、カニになったり、ライオンになったりするのです。海と言っても、地球の海のように水があるわけではなく、濃い色の玄武岩でおおわれた平原となっています。月の海は、月の地表の十六パーセントを占め、そのほとんどが月のおもてと呼ばれる地球を向いている側にあります。ですから、地球に住む私たちは、その模様を楽しむことができるのです。まるで、月がこちらを向いて、私たちにつきあってくれーたーかのようです。
 月は地球よりも小さいために重力も小さく、大気をつなぎとめておくことができません。地球に落ちてくる隕石のほとんどは、地球の大気との摩擦で燃え尽きてしまいますが、月には大気がないので隕石がそのままぶつかります。隕石がぶつかった跡も、月の模様となっています。
 ガリレオは、初めて望遠鏡で月のクレーターを見たとき、「青眼をちりばめたクジャクの尾のようだ」と言ったそうです。望遠鏡で見る月には、肉眼で見るのとはまた違った感動があります。望遠鏡∵のなかった昔の人たちが月を見て想像をふくらませたように、ときには、夜空を見上げて自由に空想を広げてみるのもおもしろいものです。
 言葉の森長文ちょうぶん作成委員会(Λ)