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課題集 キンモクセイ3 の山

★じゆうなだいめい / 池新
○家族(かぞく)で出かけたこと / 池新
★とくいなこと、わたしのクラス / 池新

○塩の働き / 池新
 「青菜に塩」ということわざは、ほうれん草などの青い葉に塩をかけると急にしおれてしまうことから、人が急に元気がなくなってしょんぼりする様子をたとえることわざになりました。
 フライパンで青菜を炒めているところを見ると、こぼれんばかりに山盛りになった青菜がさっと小さくなってしまいます。
 さて、この「青菜に塩」の魔法はどうして起こるのでしょうか。野菜は、人間と同じようにたくさんの細胞が集まってできています。ひとつひとつの細胞を包んでいる細胞膜は、水も塩も通すようになっています。生きている細胞膜であれば、細胞の中に入った塩をうまく細胞の外に排出する機能を持っています。しかし、死んだ細胞の場合、塩は細胞内にしみ込んだままになります。その一方で、細胞からは水が出ていくので、青菜のカサがへってしまうのです。この脱水作用をうまく利用したものが漬物で、漬物にされた野菜は、もとの大きさよりはるかにしおれて縮んでいます。
 私たち人間が健康に生きていくためにも、塩分のバランスは大切です。体の細胞とそれをつつむ液体の塩分濃度は、腎臓の働きで常に一定に保たれています。細胞の内と外の圧力が均衡しているために、細胞は同じ形を保つことができます。塩辛いものを食べたあと、のどが渇いてくるのもそのためです。また、夏の暑い日に、熱射病にならないために水分と塩分をとるように注意するのも同じ理由からです。

「漬物さんには、塩が必要なんですね。」
「シオうだよ。」
「ちょっと苦しいですね。」
「エーン。」
 ブーン。
(飛んでいっちゃった。)

 言葉の森長文ちょうぶん作成委員会(μ)