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課題集 キンモクセイ3 の山

★じゆうなだいめい / 池新
○お父さんやお母さんと遊んだこと / 池新

○暑い日 / 池新
○食べられる花 / 池新
 お腹がすいたら花屋さんに入る、という人はいません。「花より団子」のことわざに見られるとおり、花は見るものであり食べるものではない、というのが普通の考え方です。しかし世の中には、目や鼻だけでなく、舌まで楽しませてくれる花が数多くあるのです。
 例えば、バラは、美しいだけではなく食用にもなります。花びらの根元は苦味があるので取り除きます。また、花の中心部は食べません。バラの花びらをチーズやナッツ類と合わせてサラダにしたり、刻んだものをスパゲッティにふりかけたりするとおいしいのだそうです。バラを使って、アイスクリームや飲み物に風味を添えることもできます。
 また、野菜の花も食用になります。カボチャの花は、すでに十六世紀ごろから南北アメリカで食卓にのぼっていました。しかし、いくらおいしいからといっても、花を全部食べてしまうとカボチャの実ができなくなってしまいます。ですから、雌花は残して雄花だけを食べるのです。
 レモンやオレンジなど柑橘系の花は、飲み物に入れたりデザートに添えたりすると、風味が引き立ちます。春になると、菜の花が八百屋さんの店頭に並びます。フキノトウやイチジクも、食べるところは花の部分です。

「花さん。食べられたときの気持ちはどうですか。」
「はあ、なんというか。」
「やはり、見てもらった方がうれしいでしょう。」
「はあ、なんといっても。」
「花さんは、きれいですからね。」
「はあ、なにしろ。」
「もっと驚くようなことを言ってください。」
「ハッ!、なあんてね。」

 言葉の森長文ちょうぶん作成委員会(Μ)