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課題集 カキ の山

★自由(じゆう)な題名(だいめい) / 池新
○わたしのしているスポーツ / 池新


○さかなのめだまがひっこし(感) / 池新
 さかなのめだまがひっこし――ひらめとかれい――

 【1】みなさんは、かれいとひらめの目が、どこについているか、知っていますか。
 かれいの目は、二つとも、あたまの右がわについているし、ひらめは、二つとも、あたまの左がわについています。
 【2】ところが、かれいもひらめも、こどものときはほかのさかなとおなじように、あたまの右と左に一つずつついているのです。それが、からだが大きくなると、いつのまにか、二つともかたほうによってしまうのです。
 【3】ずいぶんおかしなことですね。
 なぜかというと、かれいもひらめも、おとなになると、ひらべったいからだのかたがわをぴったり海のそこにつけていますから、一つの目が下になっていては、ぐあいがわるいのです。
 【4】かれいは、左がわを下にして、よこになりますから、目が右がわのほうへひっこしをするのです。ひらめは、右がわを下にして、よこになりますから、目が左がわのほうへひっこしをするのです。
 【5】なぜ、かれいとひらめとでは、はんたいがわに、目がひっこしをするかといいますと、それにはわけがあるのです。かれいは、からだの右がわが、うすぐろく、左がわがまっしろです。
 【6】海のそこで、うすぐろいほうを上にしていれば、すなのいろとおなじですから、じぶんをいじめるさかながやってきてもきづかれません。
 【7】また、えさがそばへきたときは、つかまえるのに、ぐあいがいいからです。
 【8】それとはんたいに、ひらめは、からだの左がわがうすぐろく、右がわがまっしろです。だから、うすぐろい左がわを上にしているのです。
 【9】らいちょうのはねや、ほっきょくぎつねの毛が、まわりのゆきやめんのいろとおなじようにかわるおはなしを、まえにしましたが、ひらめやかれいは、はじめからからだのかたがわがすなのいろをしていて、そのほうを上に見せているのです。
 これも、やっぱりほごしょくの一つです。【0】

(「世界ふしぎめぐり二年生」より抜粋)