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課題集 イバラ3 の山

★じゆうなだいめい / 池新
○おてつだいをしたこと / 池新

○こんなことができたらいいな / 池新
○冗談から生まれたトライアスロン / 池新
 トライアスロンの競技の歴史はまだ新しく、二十世紀の後半に最初の大会が開催されました。トライアスロンとは、ギリシャ語で「三」を意味するトライと、「賞品」を意味するアスロンを合わせてできた言葉です。その名のとおり、水泳、ランニング、自転車の三種目しゅもくを続けて行ない、その総合タイムを競うレースです。どれか一つだけでも体力のいるハードな競技ですが、それをひとりで三つもこなすということで、鉄人レースともよばれています。
 この競技が生まれたのは、ハワイのオアフ島でした。海兵隊員たちが、一日の仕事を終えて、ビールを飲みながらくつろいでいるとき、オアフ島で行なわれている三つの競技のうち、どれがいちばん大変かという議論になりました。三つの競技というのは、オアフ島一周の自転車レース、ホノルルマラソン大会、ワイキキビーチでの遠泳大会のことです。だれもが、自分の出場した競技こそが最も苦しかったと自慢げに話すので、いくら話し合っても答えは出ませんでした。そのとき、ビールを飲んで酔っぱらっていた海軍司令官のジョン・コリンズは、ある提案をしました。この三つの競技を合わせて一つの競技にしたらどうかというのです。
 まさか本気で挑戦する者はいないだろうと、コリンズはほんの冗談のつもりで提案したのですが、実際に競技に参加する人があらわれました。現在では、日本でも毎年多くの大会が開かれています。また、二〇〇〇年に行なわれたシドニーオリンピックから、トライアスロンは正式種目になっています。

「ぼくも、新しい競技を考えついた。」
「なあに。」
「ドッジボールと槍投げと火の輪くぐりを組み合わせるんだ。」
「今度のオリンピックで採用されるといいね。」
 だれも出ないと思うけど。

 言葉の森長文ちょうぶん作成委員会(κ)